印刷会社と用紙

前回の写真展は印刷会社が主催でしたので、印刷に関することは全てお任せでした。
今回は自分が主催なので印刷会社を探すことから始めなければなりません。
幾つかネットで探し、お願いする会社を決めました。
ですが、その前に自分がどういった作品を展示したいのか具体的に決める必要があり、
同時にそれにあった用紙も考える必要があります。
昨年より次の写真展はこういったものを展示したいと考えていたこともあって
方向性は決まっていましたが、具体的に印刷のことまで意識すると
用紙に関してもう一度考え直す必要がありました。

写真を選ぶ

今回の写真展のテーマは以前より「光と闇」といったものに決めていました。
一言で「光」といっても実際の光や、例えば戦後からの復旧といった感じの
抽象的な光もあるかも知れません。後者の方は写真そのものだけでなく、
そこにある背景まで含めたものが一つの作品となりますが、
今回は背景や場所など関係なく、前者の目に見える光を意識しました。
展示数は20枚から40枚ほどと考えていましたが、そのためにまずその倍以上の
写真を選びました。そこから全体のバランスなどを考えて、段階的に絞っていきました。
「光と闇」といっても様々な被写体があります。
今回の写真展では例えばA、B、Cと大体3つのタイプの写真を使うことにしました。
最初はその中のAタイプのものだけで構成しようと考えていました。
そちらの方が統一感があるかも知れません。
ですが自分の中でストーリーを意識したとき、BとCも必要だと思いました。
しかもメインのAよりもBとC(を合計した枚数)の方が数が多くなる可能性もあります。
ですがBとCを入れた方がより自分の視線に近くストーリー性があるような気がしました。
そしてもう一つ、写真一枚一枚の中にある時間の流れを意識しました。
今回の写真展では、静寂さを意識したので、その時の流れや動きを
感じさせないものを選びました。
その結果、テーマ的にはあっており、かつ自分でも気に入っている写真が
何枚か候補から外れました。
写真だけでなくギャラリーや写真展そのものが一つの作品と意識するならば
その写真選びも非常に重要な作業だと思います。