Fujifilm X-T2, XF 56mm F1.2

使用しているカメラとレンズで最も好きなのは富士フイルムX-T2とXF56mm F1.2の組み合わせです。人物撮影では90mmも使いますが、スナップの場合は90mmの方が二線ボケが出やすいので、56mmを使っています。X-T2と56mm F1.2の組み合わせ、画作りだけでなく単純に撮るのが楽しいです。ただこの組み合わせに限らず、富士フイルムでもそれ以外のカメラでも同じですが、撮る際の設定は、白トビや黒つぶれを避けるため、またあとで調整しやすいようにフラットになるように撮っています。ハイライト、シャドー共に設定変更しても-1から1となっています。

ところが最近、モノクロで撮影することが多くなってシャドーを気にするようになりました。そこでハイライトとシャドーの設定を変更しました。次の2枚、少しずれていますがハイライトとシャドー以外は全て同じ設定です。

写真を見て驚きました。ここまで違うものなのかと。オリンパスやパナソニックではここまで大きく変わらない印象です。

というわけで、ハイライトトーンを+4、シャドートーン+2にして近くを歩いてみました。空は少し曇っている状態です。縮小しただけで全てjpeg撮って出しです。ホワイトバランスは基本オート、ISOオート、DR400、絞り開放、露出はあえて変更せず0のまま。それゆえに最高1/32000秒までの電子シャッター併用です。測光は中央重点、フィルムシミュレーションはクラシッククロームを中心に色々と変更しています。

写真を見ると、これまで撮っていたのは何だったのかというほどに、まるで違うカメラを使っているようにも感じられます。見たままを撮るというのでは富士フイルムのカメラは向いていないような気がしますが、渋みやトーンなど、時々、非常に好みの雰囲気があります。このあと少し晴れましたが、晴れの日の設定はもう少し変えなければならないかもしれません。しかしこれまで何度か書いたことがありますが、富士フイルムのカメラの、特に曇りや雨の日の潤い感のある描写が好きです。今日の写真を目にして、これまで以上に富士フイルムのカメラやレンズが好きになりました。