ヴィンターベルク慰霊碑

ザールブリュッケンは山に囲まれていますが、街中から遠くない山にかつてヴィンターベルク慰霊碑というドイツおよびフランスの犠牲者に捧げられる慰霊碑が立っていました。1874年に建てられた高さ約30メートルの慰霊碑です。しかしそれは第二次世界大戦時に連合軍の攻撃目標になることを恐れたドイツ軍によって破壊されました。現在はその土台部分が残り、破壊されて残った欠片がその周りに置かれ、それ以外はまとめて放置されています。かつては街が見下ろせる場所だったということ。つまり見方を変えれば街からも見えるということ。街の慰霊碑シンボルだったと思います。今はほとんど人が訪れない場所で、それが寂しくもありますが、またそれも歴史の一つだと感じることができ、慰霊碑跡が一つの慰霊碑になっている気がしました。