工事

少し前の日曜日のことです。午後8時半ごろ、近所で大きな音がしているのに気が付きました。ゴーというかシューというか、連続した音です。「そういえば先ほどからこの大きな音がしている」と気付きました。窓から覗いても何も見えません。工事の音のようです。ザールブリュッケン市のサイトには工事情報一覧があって、期間や目的が記載されていますが、そこには何も載っていません。すると午後10時過ぎ、水が出ないことに気が付きました。台所も洗面所も出ません。そのころ、外で話し声がいくつか聞こえたので、同じように気付いた人たちが集まっていたのかもしれません。断水は12時まで続き、日付が変わったときには、弱々しいですが水が出てきました。

翌日、通りを歩いていると穴を掘って水道管の工事のようなものをしているのが分かりました。普通、断水するときは時間が予め伝えられるので、日曜日夜の工事は緊急のものだったのかもしれません。聞こえていた音は水を抜いていた音のようにも思います。今週に入って、家の前でも工事が始まりました。同じようなもののようですが、断水はしていません。それにしてもこういった工事の箇所を覗くと深いところに水道管などがあるのが分かります。ドイツに限らず日本でもそれが街中にあるわけですが、それを意識すると目に見えない都市機能の素晴らしさ、先人の知恵や想像できる苦労、それらの恩恵を改めて感じた次第です。