トリアー

トリアーに行きました。今回向かった先は古代ローマ時代の円形劇場です。西暦100年頃に建てられたもので、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

客席の箇所に立ってみて。

舞台への入り口。

舞台のところに立ってみて毎回感じるのは、音の響きのすごさです。声や音が何重にも響いて聞こえます。客席に多くの人がいれば、それだけその音もすごかったと思います。音に囲まれている感じがしたかもしれません。もしかすると囲まれているというよりは迫ってくるといった方が良いかもしれません。例えば甲子園での高校野球でマウンド上のピッチャーが耳にする声援や様々な音は、ここの何倍、何百、何千倍といった感じだと思いますが、音の中にいるのは独特なものではないかと想像します。

地下への階段。

地下は空洞になっており、水が溜まっています。もしかするとこれも音の響きに影響しているのかもしれません。

かつて舞台には地下からの昇降装置があったそうですが、今は分かりません。

かつての様子。ここには3万人ほどの観客を収容できたということ。

かつての門跡。

今現在も様々な催しで使用されているようですが、古代ローマの時代、ここにはどのような声や音が響いていたのか、それはドイツ語でないかもしれません。今現在の遺跡を目にして、かつて人が熱狂していた場所という面影はあまり感じられませんが、それでもここに多くの人がいたということ。それを思うと、この場所が人の想いが詰まった非常に深い場所のようにも感じられました。