ミュシャ展

日本滞在時に行きたかった催しの一つに「みんなのミュシャ」があります。個人的にミュシャは好きな画家の一人で、これまでに何ヶ所かで開催されたミュシャ展や、プラハのミュシャ美術館にも行きました。今回タイミング良く見られました。

会場に向かうまでの道順で、特に建物内では同じ目的地に向かっているであろう人に出会わず、またチケットをその場で購入しましたが、長い列も出来ていなかったので、人が少ないのかもと思いましたが、中に入ると想像以上に人がいて、どちらかと言えば一杯といった印象でした。それだけゆっくりと時間をかけて観ている人が多いのかもしれません。

展示室では一箇所、撮影可能の部屋がありました。そこでは多くの人がスマートフォンで撮影していて「カシャ、カシャ」という音が響いています。この写真の場所は入館する前の場所で、美術館外ですが、撮影OKの表示があって、ここでも撮影している人が多くいました。

展示の方は観たい作品もあったので満足しましたが、テーマ的には何か物足りなさが感じられるものでした。テレビコマーシャルで何度も放送されていましたが、その雰囲気を期待すると少々物足りなさがありました。実際に作品を並べるだけでは難しいのかもしれません。ですが、展示されている空間の天井近くにミュシャの絵に似せた装飾があったりするので、展示に力が入っているのは感じられます。観たい作品があって満足と書きましたが、同時にミュシャの作品が持つ強さが改めて感じられたので、その点は非常に満足いく展示でした。