作品展示

先日のヴォーリズ学園ハイド記念館での山本英人写真展ですが、ハイド記念館が国の登録文化財になっているので展示方法について考えました。移動できるパネルでの展示は問題ありませんが、他の部屋では展示のための釘等は使えません。そこで重くないように紙一枚での展示にしました。ドイツで見つけたフォト用紙でかなりの厚さがあります。壁の展示ボードにピンを留め、そこに麻紐を張ります。その間に無色透明の洗濯バサミを通し、写真を吊り下げました。そして更にその下には無色透明のダブルクリップで次の写真を吊り下げ、それで縦4枚吊り下げられました。

当初、湿気対策も兼ねて全て裏打ちすることも考えましたが、ピンだけで支えることで重さが心配だったので裏打ちなしにしました。それを考慮して分厚い用紙を探しましたが、ドイツで印刷した時は真っ平らだったのに、日本で展示して5日目には湿気を吸ったのか、かなり歪んでいました。しかしそれもこの展示では味と感じられるかもしれません。ちなみに一階で展示した作品で同じく額装なしの写真は全て裏打ちしてありましたが、ボードで丈夫なフックを使用したので落ちることはありませんでした。

2階で99枚の作品を展示できたのは良かったです。ご覧くださった皆様、どうもありがとうございます。また展示をする際にお手伝いいただいた皆様、どうもありがとうございます。