オペラを観に

ザールラント州立劇場へ行きました。今日が2019/20年シーズン最初のオペラ公演で、モーツァルト作曲「フィガロの結婚」(1786年作曲、ウィーン初演)でシーズン開幕です。開演は午後6時ですが、午後4時過ぎから雨が降り始めました。しかし雨が降りながら晴れています。傘を差しながら携帯で撮りました。今日の写真は全て携帯です。

開演前の劇場。今日はプレミエでしかもシーズン最初の演目なので、晴れていれば外でシャンパンを飲んでいる人が多くいますが、雨風で外にはあまり人がいません。しかし中は一杯でした。正装率が高い日です。

劇場入り口。ドアごとにゴミ箱がありますが、傘立てに使っている人がいます。

3時間20分ほどの公演。終わったときも雨が降っていました。

少しすれば小降りに。

ライトアップされた劇場も雰囲気があります。

ところで個人的に思うところですが、良いオペラ演出とは、あらすじを知らない人が観ても話が分かり、楽しめる作品だと思います。それを意識すると、今回の演出は、一部の衣装でも謎があり、配役的にも分かりづらいものでした。観ているときに、このシーンは誰と誰がいて、と考えなければなりません。また照明の面白さがなく、全体的に重い舞台でした。時間の経過や場所の変化、心理描写もなく、単調なものでした。全体的に衣装が良かっただけに少し残念です。演奏の方はテンポよく、好みの演奏でした。そして、今回、特に感じたのは男性歌手の声の色気です。華と深みがあるといった感じでしょうか。その歌声が単調な舞台に花を添えています。カーテンコールでも大きな拍手が出ていました。そのカーテンコールも早い手拍子になるほどに盛り上がるもので、個人的な感想としては、演出的には単調で分かりづらさがありますが、テンポの良い演奏と歌手の声の雰囲気など生演奏、生の舞台らしさが感じられて、観られて良かった公演でした。どうもありがとうございました。