ドライブ

前回の続きです。モーゼル川沿いの街ツェルに来ています。購入したサラミとワインを車に置きました。そこから別の街に行くか、もう少し街を散策するか考えました。山の方には行っていなかったので、少し上ることにしました。

モーゼル川。

黒猫ワインの樽に乗った黒猫の銅像。

山に登る途中、家と家の間に小さな滝がありました。

小高い山に登ると塔が見えてきました。残念ながら中には入れませんでした。

小高い山からツェルの街を望んでいます。写真には写っていませんが、上には塔が立ち、そして墓地が広がっています。遠くにぶどう畑が見えます。

岩を切って重ねていく作業、一体どれだけの人が、どれだけの期間かかってできたのか、文化財に指定されていなくても、歴史が感じられ、当時の苦労、もしかすると達成感などが感じられます。

山に登ったあと、街まで戻り、車で別の街に行きました。ツェルに行く途中、良さそうな街があったので、そちらに行きましたが、訪れてみると見た目以上に何もない街で、車から降りることもありませんでした。そこから更に別の街へ。正面に見えるのはBremmer Calmont。60度とも70度とも情報にはありますが、ヨーロッパ(情報によっては世界)で最も傾斜のあるぶどう畑です。以前、友人たちと遠足で来たことがあります。それより以前には自転車で近くの街まで来て、この道を走ったことがあります。

そして友人が見たいと言っていた新しくモーゼルにかかる橋です。高さ160メートル、長さ1,7キロメートルで今年完成予定ですが、現時点ではまだ完成していません。映画に出てきそうな雰囲気のある村に巨大な橋。川を渡るというより山を繋ぐ感じです。

この細いものだけで支えているのが驚きです。この橋をどのようにして建てたか調べてみると、まず橋脚を立てて、上の道路は片側から押し出すようにして作ったようです。ところてんのような感じでしょうか。それでもよく落ちずに真っすぐ載ったと思います。計算されているので当然ですが驚きです。

この橋を見た後、ザールブリュッケンに戻りました。しかし何故か帰る途中で、気分が悪くなりました。これを書いている今は全く問題ありませんが原因は分かりません。おそらく色々な要因が重なったのだと思います。しかしいずれにしても友人とのドライブは非常に楽しい時間でした。どうもありがとうございました。

ところで今回のツェルの記事にある写真は全てVSCOでフィルム的な仕上がりを意識しました。フィルムらしく見えるものもあれば、そうでないものもありますが、これらの写真を見ると、時々フィルムで撮りたくなる欲求を満たしてくれている気がします。