コンサートを聴きに

コングレスハレ(という名のホール)に行きました。ザール音大オーケストラ(上岡敏之指揮)でマーラー7番です。彼が指揮を振る音大オーケストラの公演はいつも一杯で、以前、音大ホールの外側にまで人が溢れ、その人たちのためにドアを開けてのコンサートとなったこともありました。今日は音大ホールよりも広い会場ですが、音大関係者だけでなく州政府関係者などもいたようで、ほぼ満員といった状況です。

一回しかない公演で、演奏者の集中力や熱気が観客席にまで伝わってきて、良い意味での緊張感のある公演でした。私にとってはここ最近聴いたコンサートでは最も良かったと言えるかもしれません。最後は多くの観客が立ち上がって拍手をしています。そして指揮者上岡氏、彼の指揮を聴くのは4、5年ぶりですが、指揮台の上で舞って跳ねているようで、そういえば彼がザールラント州立劇場の音楽監督になったときの最初のコンサートの批評で「踊る指揮者」と題されていたことが思い出されました。

今日のコンサートは聴けて良かったコンサートでした。生演奏の緊張感や迫力、息づかいなどがあって久しぶりに興奮したコンサートでした。