フランスの古城へ

前回の記事「

フィルムで」で撮った写真はこの城へ行く道中に撮ったものです。
友人にフランスの古城へ連れて行ってもらいました(感謝!!)。
この日は雲の流れが速く雨が降ったり止んだりといった天候です。
しかも降るときは一気に強く降り、暫くすると晴れ間が見える、
それの繰り返しで忙しい天気でした。
のどかな田舎道が続いています。
雨のあとなので緑が光っている様にも見えます。

フランス

フランス・ロレーヌ地方のモンデレン。
人口は僅か400人の小さな街です。街と言うより集落でしょうか。
この周辺には人口100人や200人といった集落が幾つもあります。

モンデレン

そのモンデレンの集落の上にマルブルック城というお城があります。
お城へ続く一本道が見え、その右側(下の写真では右下)にいるのは牛です。
この同じ場所で2人の男女が同じように城方面の写真を撮っていました。
ドイツ・ザールルイのナンバープレートが着いた車だったので
ドイツ人でしょうか。
お城までの道中、出会ったのはこの2人だけで
それほどのんびりとした場所でした。

マルブルック城

マルブルック城は1419年から1434年に建てられた中世のお城で
ザール・ロア・ルクス地域(ドイツ・ザールラント州、フランス・ロレーヌ地方、ルクセンブルク)の
中心に位置しています。

マルブルック城

昔の写真を見ると廃墟になっていますが、1998年に10年の歳月をかけて
修復されたと言うことです。
現在は城内も観ることが出来ます。
石の壁は少し冷たくひんやりとした手触りがありました。

マルブルック城

マルブルック城

四隅にある櫓を結ぶ城壁の上は通路になっており
そこからは遠くまで見渡せます。
モンデレンの集落も見えますが、辺りは本当にのどかな場所で
ここだけ時間の流れが違っているようにも感じます。

モンデレン

のどかな風景

のどかな風景

この城を訪れたのは、単純にこの城を見たかったわけではありません。
ここで写真展が開催されているので訪れたのですが
本当にこんな田舎で写真展が開催されているのか不思議でもあり
また楽しみでもあり、そんな気持ちでお城を訪れました。

写真展パンフレット

フィルムで

墓地

時々フィルムで撮りたい景色があります。
それが被写体によるのか、それともそこにある空気なのか、
または時が経っても変わらない風景か、何故かは分からないのですが、
音楽でもCDで聴くよりレコードで聴きたいというのと同じように
フィルムの方が良いと感じる風景があります。
しかし考えてみれば、フィルムで撮りたいというより
正確にはフィルムで残したいと言えるかもしれません。
ということは、残したい風景を目にしたとき、
フィルムで撮りたいと言うことでしょうか。
この日、友人の運転する車でフランスの田舎道を走っているとき
この風景に出会いました。通り過ぎましたが直ぐに引き返してもらい
この一枚を撮りました。
もちろんフィルムカメラを持ち歩いているわけではないので
デジタル一眼での撮影ですが、自分の中にあるイメージに仕上げました。

現像ソフト

前回に続いて

フランクフルトへ行ったときの写真です。
家に帰って写真のRAW現像をしているときに思いついて
カメラのアートフィルターの一つであるジオラマを使ってみることにしました。
それはカメラに付属しているメーカー純正の現像ソフトでしか出来ません。
私はそのソフトを使っておらず現像ソフトは

Photoshop Lightroom 3を使っています。
特にカタログとしてファイルを整理するのに非常に役立っています。
Lightroomにはアートフィルターのような、そういったカメラ独自の設定はないので
メーカーソフトを使わなければなりません。
ただそのメーカーの以前の現像ソフトは起動だけでなく
工程一つ一つが重く、感覚的な作業が出来なかったので
ほとんど使っていませんでした。
ですので新しくなったソフトも最初から使っていませんでしたが
今回アートフィルターのために使用することにしました。
使ってみると、以前のものより起動も速く、
かなり使いやすくなっています。
一つ一つの作業には少し時間がかかりますが以前の時ほど
ストレスを感じません。

フランクフルト

思った以上に使えるかもしれない、そんな風に感じました。
そしてメーカー純正ソフトなのでカメラの設定がそのままあります。
色々と試しましたがその中で、カメラで使っていない設定を使ってみると
これも予想した以上に使えると感じました。
具体的には白飛びを押さえ、シャドーを持ち上げる機能ですが
これを使うと絵が平坦になって締まりが無くなってしまうときがあります。
ですので、これまでその機能は使っていなかったのですが
ソフトで使うとバランスもよく、写真によっては綺麗に見えることが分かりました。
このことは言い換えればカメラそのものの、
その機能も良くなったと言えるかもしれません。
使える機能が増えると、選択肢が増えて
それだけ表現の幅も広がるかもしれません。

フランクフルト

ジオラマ風には

先日のようにもっと上から撮影した方が
効果がよく出ると思うので被写体を選ぶと思いますが、
それでもこういった効果が簡単に出来るのは面白いです。

モノクロ

先日

フランクフルトに行ったときの写真です。
カメラのアートフィルターの一つにラフモノクロームがあります。
粗い粒子でハイコントラストなモノクロ写真が出来るわけですが
個人的にはもう少し落ち着いた方が好みなのであまり使っていませんでした。
しかしそれを少し押さえたラフモノクロームIIは柔らかさがあって
個人的には面白いと感じました。
フランクフルトの街を歩いているときに、
それで撮りたいと思う被写体に出会いました。
2枚ともラフモノクロームIIです。

フランクフルト

フランクフルト

下の2枚はRAWから自分のいつものやり方でモノクロにしたものです。
白と黒というよりは、その間の色を意識して仕上げています。
ノイズも最後に載せますがラフモノクロームのような粗いものではなく
細かいものを載せています。

フランクフルト

フランクフルト

モノクロは本当に奥が深いと思います。
難しさもありますが、同時にそこには
無限の表現があると思うので楽しさもあります。

すずとにゃん なかよし

もっとすずの写真を見せて欲しいという声がありましたので
作品的な写真ではありませんが。
すずは、ひこにゃん(のぬいぐるみ)が大好きです。
時には戦い、時には寄り添い、色々ありますが仲良しです。
その2です。(その1は

こちら

すず

以下の「続き」に続きます。

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このところ思い出したようにザールブリュッケンも暑くなっています。
30度を超える日もあり、時には湿度が高く蒸し暑く感じます。
気温が上がるとゲヴィッターと呼ばれる夕立が降ることが多く
この日も夕方にものすごく強い雨が降りました。
その後、空には雲がなかったのですが深夜頃になると
再び空からゴロゴロと雷の音が聞こえはじめ、
ピカッと光ったかと思えば近くに雷が落ちたようで大地が震えました。
雨は降ったり止んだりしています。
中庭側は普段ほぼ真っ暗です。
深夜なので教会のライトアップも消えています。
雷が光ったときにそのシルエットが浮かび上がりました。

雷

雷

対して道路側はオレンジ色の街灯がともっていますが
こちらも教会のライトアップは終わっています。
雷が光ったときは、まるで日中のように明るくなったのが驚きです。

雷

雷

ライカギャラリーへ

今回フランクフルトを訪れた際に行きたかった場所の一つが
ライカギャラリーです。
一階はショールームになっておりカメラや書物が並んでいます。
そういえば直ぐ近くのカメラ屋にもライカ製品が並んでいました。
そこでも普通に並べられている感じがしてそれほど高級機といった
印象を受けませんでした。ドイツではそれだけ市民との距離が近いと言うことでしょうか。

ライカギャラリー

ライカギャラリーの二階はギャラリーになっています。
ちょうど写真展が開催されており、全てモノクロの作品が展示されていました。
その中に何枚か印象に残るものがあり、良い刺激になりました。
やはりギャラリー巡りは面白いです。

フランクフルトへ

フランクフルト・アム・マインへ行きました。
ザールブリュッケンからはICE(都市間超特急)で2時間20分前後です。
ICEの座席を予約すると車内窓側の上に、写真のような案内が表示されます。
ザールブリュッケンからフランクフルトまでここは予約席という表示です。

ICE

フランクフルトへ行った目的は総領事館での事務手続きです。
総領事館は数年前に新しい場所に移転しました。
以前の総領事館も別の高層ビルの中にありましたが、
新しい総領事館の窓から見るフランクフルトの景色も
一般的にドイツらしくない、しかしフランクフルトらしい光景が広がっています。
高層ビル群の手前にある教会が随分小さく感じます。

フランクフルト

音楽家の撮影

神戸での撮影です。
ドイツからコンサートのために来日した音楽家の撮影です。
日本では3カ所の公演が予定されており、
その最初の地である神戸に行きました。
撮影は本番直前のリハーサルの間だけです。
リハーサルといっても舞台上は真剣な空気に包まれています。
私は初めて訪れるホールだったので、どのように切り取るか
ホール内の客席を色々と移動して場所を求めました。
客席前の方だと奏者にシャッター音が聞こえ、
集中しているなかでは邪魔になるかもしれないので
離れた場所から望遠レンズを使って撮ることにしました。
大ホールの舞台後方には縦横のラインがあって
それが奏者と重なるのが絵的に気になりましたが、
比較的良い場所を見つけることが出来ました。
人物でも何でも同じだと思いますが、
撮影はこちらが一方的に撮るのではなく対話だと思います。
単純に演奏者を撮るのではなく、
音楽の中に身を置いて、そのリズムの中で撮影することによって
演奏者と同じ呼吸で撮影出来ると思います。
演奏者の持つ内なる静かな説得力のようなものを撮りたいと意識していました。

音楽家

そのままコンサートを聴きました。
ヴィオラがこれほど多くの音色を持っていたことが驚きです。
トークショー的なものもあってコンサートを楽しむことが出来ました。