暑いです

ここ最近のザールブリュッケンは暑い日が続いています。
昨日も35度まで気温が上がりました。
情報によっては39度となっているところもあります。
今日も午前中に30度を超えました。
こういった気温も時々あって、
外に出ると太陽の光が痛いと感じることがありますが
普段は空気が乾燥しているのでそれほど不快ではありません。
しかし今回は非常に蒸し暑く、日本のような夏の日です。

ザール川

今日は何度も雨が降りました。
といっても時間にして僅か2、3分降ったのが
何度もあったという感じで
雨が降っても涼しくなりません。

ザール川

夕方頃、時間が出来たのでいつも行く場所まで歩いてみました。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスのレンズ、どちらも単焦点ですが
それぞれ1本ずつ鞄に入れて行きました。
歩いている最中はオートフォーカスのものを使い、
撮影する場所に着いてからはマニュアルフォーカスのものを使いました。

花

このマニュアルフォーカスのオールドレンズはマクロでもなく、
それほど近くまで寄れませんが
それでもこのレンズで花を撮るのは面白いです。
この花は折り鶴のように見えました。

花

こってりとした描写があって
写真と言うよりは絵画的な雰囲気があるように思います。
もちろん普通に撮れば普通に撮れますが
ミラーレス一眼カメラなら、設定の変化を確認しながら
撮影することが出来ます。
カメラには様々な設定があります。
設定によっては真っ白や真っ黒になることもありますが、
それでも時には必要だからそういった設定があるのだと思います。
言い換えればそれだけ多くの引き出しを持っています。

花

それらの引き出しを色々試してみるのは面白いです。
このレンズはもともとポートレイト用に購入しました。
しかしこの個体だけかどうか分かりませんが
フォーカスが少し重く、人を撮るテンポには難しいものがありました。
しかし花なら自分のテンポで撮影出来ます。
いつの間にか花を撮るレンズとして使っていました。

花

このオールドレンズのボケ方は少しクセがあるように思います。
それがこのレンズの魅力で、
電子ビューファインダーを覗いているのが楽しくなります。
そのボケは光の方向によっても変わってくるので
同じものを撮るのでも少しずつ場所を変えて撮ると違う世界が見えてきます。
やはり写真の世界は奥が深く楽しいですね。

カメラ博物館

友人とザールラント州の隣、ラインラント・プファルツ州ダイデスハイムにある
ドイツフィルム・フォトテクニック博物館
(Deutsches Film- und Fototechnik Museum)へ行きました。
フォトテクニックと聞けば、今では撮影するときのテクニックだと感じますが
それとは違ってカメラ技術の進化、単純に言えば歴代のカメラを
展示している博物館です。
天気は晴れ。暑い一日です。
遠くからは看板が見えず、下に来て気が付きました。

カメラ博物館

上にある看板には直ぐに気が付きませんでしたが
大きな案内があったので、探していた博物館は
簡単に見つけることが出来ました。

カメラ博物館

毎日オープンしているわけではなく、よく地方で見られる博物館と同じように
開館している曜日と時間が決まっています。
ここは入場無料とありました。

カメラ博物館

1990年12月にオープンしたとのことです。
窓の所にもオールドカメラが飾られてあり、そこを見るだけで
少し気持ちも高ぶります。

カメラ博物館

約300m2の中に4000以上の展示物があると言うこと。
昔のスタジオカメラから比較的新しい時代のフィルムカメラがありました。
例えばライカではM6までありました。

カメラ博物館

ダゲレオタイプ、カロタイプ、写真乾板などの説明もあります。

カメラ博物館

昔のカメラは撮影に時間がかかったので
モデルを固定するための道具なども紹介されていました。
撮影する方も撮られる方も大変だったことが分かります。

カメラ博物館

文字通り博物館でしか見たことのないようなカメラが並んでいます。

カメラ博物館

様々なカメラだけでなくストロボや単体露出計などの備品も紹介されています。
そこには友人が使っている昔ながらの露出計がありました。
製品としては過去のモノですが、まだ現役で使えています。

カメラ博物館

子供連れの人も見に来ていました。

カメラ博物館

こういった歴代のカメラを見ると、今自分が使っているカメラは
そういった先人の積み上げてきたものの上のあるということが
強く感じられます。
別のフロアには映画関連のものが並んでいます。
映写機もあります。

カメラ博物館

現在の小さなビデオカメラも展示されていました。
今では懐かしいベータも紹介されています。

カメラ博物館

こういった風に紹介されているとここは職人の部屋のように見えます。
以前は技術や知識がより必要だったので
撮影する方も今以上に職人だったと思います。

カメラ博物館

入り口にはレニ・リーフェンシュタール(1902-2003)が写っている写真が何枚かありました。
映画撮影中のものやフィルムカメラで撮影しているものなど。
政治的な話しは全く別として、私もこの方の影像に驚いたことがあります。
具体的には全体像や部分を写す際の切り取り方でしょうか。

カメラ博物館

そういえば以前、彼女が眠るミュンヘンのお墓にも行きました。

墓地

この博物館はそれほど大きな規模ではありませんが
それでも内容的には充実したものがあります。
カメラの歴史的なことだけでなく
カメラに対する愛情のようなものが詰まった博物館かも知れません。

マリア被昇天祭

8月15日はマリア被昇天祭で祝日です。
といってもドイツ全土が祝日ではなく、
カトリックが強い地域が祝日になっており
バイエルン州とザールラント州が法律で
この日が祝日と定められています。
だから隣の州は祝日でもなく平常の日と変わりません。
同様にプロテスタントの強い州ではその祝日があります。
ドイツは州によって宗教が違っているので
そういったことがおこります。
その祝日、友人とベルンカステル・クースに向かいました。
ザールラント州の隣ラインラント・プファルツ州にある、人口6,500人程の小さな街です。
ザールブリュッケンからは車で1時間半ほどでしょうか。
天気は晴れのような曇りで、湿度の高い一日でした。

ベルンカステル・クース

木組みの家があって以前から訪れてみたい街でした。
初めて訪れたましたが、想像していた以上に綺麗な街です。
ここは是非もう一度ゆっくり訪れてみたい街です。

ベルンカステル・クース

ところでこの日は何故かここ最近使っていないレンズを持って行きたくなりました。
以前はよく使っていたものの、今ではおそらく1年以上使っていないレンズです。
結果的にこの選択が良かったと思います。
何枚も写真を撮りました。
それらの写真はいずれ。
楽しい一日でした。友人にも感謝!です。

久しぶりに

時間が出来たので少し撮影に行きました。
場所はよく撮影に行く近くのところです。
久しぶりにザールブリュッケンの街を歩きましたが
久しぶりと言うことを忘れるほどにいつもと変わらない街並みがありました。
アルテ・ブリュッケ橋を渡りました。
ザール川の上には雲一つない青空が広がっています。
よく見ればザール左岸にあるザール・クレーンと呼ばれる建物の
クレーン部分がありません。
先週末はお祭りだったので、もしかして外してあったのかも知れません。

ザール川

ザールブリュッケン城のテラスの所から市庁舎方面を望みました。
日差しは少し強いものの吹き抜ける風が心地良いので
外に出るのが気持ち良く感じられます。

ザールブリュッケン

こうして街並みを見るとザールブリュッケンに帰ってきたという気がします。

公園で撮影

友人と一緒に独仏公園へ行きました。
友人が花火みたいに見える、と撮影していたので
私も真似てみました。

独仏公園

光が出てきたので、その光を葉っぱで包み込むような
イメージで撮影しました。

独仏公園

途中、友人が使用しているフランスの

アンジェニューをお借りしました。
絞り開放では柔らかさがあり、絞ればシャープな写りになります。
そして周辺がけられてしまう独特の描写があります。
太陽の位置を意識して色々と撮ってみました。
撮影していると、その独特な描写のおかげで
色々なアイデアが浮かんできます。

独仏公園

独仏公園

独仏公園

独仏公園

オールドレンズはクセのある独特な写りをしますが
逆にそこに色々なアイデアがあるのかもしれません。
オールドレンズを使うことによって
表現の幅も広がるかもしれませんね。

アルトシュタットフェスト

旧市街地のお祭り、アルトシュタットフェストが始まりました。
週末、金曜日から日曜日まで開催され
色々な国の食べ物の屋台や工芸品などのお店が並びます。
祭りの雰囲気はありませんが、空を。
この空の下、お祭りは盛り上がっています。

ザールブリュッケン

日中は気温が25度前後で、その上、湿度も高かったので
アスファルトに映る葉っぱの影も暑く感じられました。

ザールブリュッケン

ところでザールブリュッケンのお祭りと言えば
シュヴェンカーというものがあります。

以前も書きました。
今回もそれを食べました。
屋台では炭火で焼かれています。

シュヴェンカー

肉が大きいです。

シュヴェンカー

そして厚みもあります。

シュヴェンカー

それぞれの屋台によって味付けも違っており
このお店のものは少し辛めでしたが
それでもお肉は非常に柔らかく
食べ応えのあるものでした。
ところでアルトシュタットフェストで毎年、日本の家族へのお土産を購入しています。
今年は何か良いものがあるか楽しみです。
いずれにしても色々なものを見たり食べたり出来るお祭りは楽しいですね。
祭りを楽しみたいと思います。

EURO2012 欧州選手権

サッカーの欧州選手権準決勝、ドイツ対イタリアがあり、
暫く家で作業しながらドイツを応援していました。
午後10時近くになって作業を終えた時点では
ドイツは負けていました。
試合は後半でまだ続いています。
これから逆転する可能性もありますが
テレビの前を離れて家の周りを歩いてみました。
午後10時頃ですがまだ空には明るさがあります。
大勢の人はパブリックビューの方へ行っているようで
街中ではレストランやカフェ、バーで観戦している人が多かったようです。
ほとんど立ち止まることなく歩きながら撮影しました。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

正面の空には小さく月が見えます。

ザールブリュッケン

細い路地から空を見上げてみました。

ザールブリュッケン

いつもの午後10時頃はこの通りを多くの人が歩いていますが
この日は僅かの人しかいません。
ここだけ見ると街が静けさに包まれているようにも見えます。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

犬は飽きているのか、それとも冷たい石畳が気持ち良いのか。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

このレストランはいつも人が一杯ですが
この日はテーブルも選び放題です。

ザールブリュッケン

こちらの左右のお店も誰もいません。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

多くの人がテレビの画面に夢中になっている夜でした。

古代ローマの遺跡

午後4時過ぎに友人と散歩に出かけることにしました。
少し雨が降っています。
既に雨が止んだかもしれないと友人が運転する車で西に向かいましたが
最初は小雨だった雨が普通に降ってきました。
さて、何処へ行くか。車を走らせながら考えていると
「ローマの」と言う小さな看板が見えたので、
とりあえずそこに行ってみようと車を止めて歩きました。
「ローマの」とあれば、大抵古代ローマ関連のものがあります。
雨が降る中、細い道を歩いて行きました。

古代ローマの遺跡

階段は綺麗に整備されています。

古代ローマの遺跡

すると遺跡のようなものが出てきました。
日本なら古城跡か寺院跡のような感じでしょうか。

古代ローマの遺跡

どうやらここが「古代ローマの遺跡」のようですが
辺りにはこれに関する歴史的な説明が何もありません。

古代ローマの遺跡

あったのは例えばここは倉庫、ここは中庭といった建物の説明でした。
この写真のところは床下暖房(一部再建)があったようです。

古代ローマの遺跡

遺構からみると思った以上に大きな建物があったようです。

古代ローマの遺跡

この場所全体が一つの遺跡となっていました。
上の写真の住居跡以外に次の写真の右に見える泉がありました。
屋根のある場所です。
当時はこの横に宗教的な儀式の場もあったようですが
この泉がこの遺跡の場所的中心だったようです。

古代ローマの遺跡

雨が降っていて草木の緑が柔らかいです。
こういった場所での撮影は迷うものがあります。
というのは、「この場所は古代ローマの遺跡です」と
この場所を紹介する観光的に撮るならば
明るく撮る方が良いと思いますが、
ブログの記事として「雨の中、古代ローマの遺跡を訪れました」ならば
雨の雰囲気を意識した少し薄暗い撮り方の方が良いかもしれません。
今回のことに限りませんが同じ写真を撮るのでも
何を見せたいかによって撮り方に違いが出てきますね。

古代ローマの遺跡

泉の場所です。
今は鉄の屋根で簡易的に復元されていますが、
当時ここには石造りで同じような形のものがあったようです。
そしてその中には小さな泉があります。
なんと!そこからまだ水が湧いています。
ここはローマの街道を旅する人にとって休憩の場所であり
同時に神聖な場所だったのかもしれません。

古代ローマの遺跡

その直ぐ側には一本の道がありました。今は舗装されていますが
もしかすると

以前書いたような古代ローマの道かもしれません。
そしてその道沿いにこの建物群があったのでしょう。

古代ローマの遺跡

家に帰ってから調べてみると「3世紀頃の古代ローマの遺跡で
ミトラ教信者によって破壊された」という簡単な説明を見つけました。
今は訪れる人がほとんどいない場所ですが
ここには当時、多くの人が訪れていたのかもしれません。
そこには色々な会話や交流があったと思います。
それを想像すると実感できないほどの昔か
それとも全く別の次元の世界の話かそんな風に感じます。
今は何もありませんが、本来そこには人がいて、と想像すると
何か不思議な感覚を覚えます。
そんなところに歴史の面白さがあるのかもしれませんね。

楽しい音楽

コングレスハレ(直訳すれば「会議場ホール」)で
ザールラント州立オーケストラのシンフォニーコンサートがありました。
今シーズン最後のコンサートです。
指揮はザールラント州立劇場音楽総監督トシユキ・カミオカ(上岡敏之氏)。

コングレスハレ

ボレロ (ラヴェル)でしたが、ここまで楽しく、盛り上がる演奏を聴いたのは初めてです。
最初は耳に聞こえてはいるものの、かなり小さな音量で始まりました。
それぞれの楽器は本当に難しかったと思います。
曲が終われば歓声に似たブラヴォーが幾つも飛びました。
立ち上がって拍手をしている人もいます。
この作品は色々なところで耳にする機会も多いですが
ここまで完成度が高く、より作品的なものは初めてでした。
多くの観客もそのように思っているのでしょう。
シーズン最後のシンフォニーコンサートとしては大成功だったと思います。
街中の広告柱にはそのポスターがありました。

ポスター

その左下にはザールラント州立バレエのポスターがあり、
「バレエそれともサッカー?」と書かれています。
ちょうど今開催されているEURO2012 欧州選手権にかけているのでしょう。
そしてその下には「(サッカー選手とバレリーナ)誰の足がより美しい?」
となっています。劇場に人を呼ぶフレーズなのかもしれません。

ポスター

サッカーのある夜はかなり盛り上がって別の表情になりますが
日中、ザールブリュッケンの街はのんびりしています。
オールドレンズなので少しくすみがあります。

ザールブリュッケン

光を意識して

夕暮れ前に少し散歩をしました。
オリンパス・ペンに普段あまり使わないオールドレンズをつけて歩きました。
影が少し長くなっています。

ザールブリュッケン

教会にある時計の針は8時15分を差しています。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン城のテラスも光を浴びて夕陽色に染まっています。

ザールブリュッケン

そこから街の方を望んでみました。

ザールブリュッケン

煙突から雲が出来ているようです。

ザールブリュッケン

アルテ・ブリュッケ橋の欄干が橋の上に縞々の模様を描いています。

ザールブリュッケン

それだけでも悪くないと思ったのですが
レンズフードを外して半逆光気味にあえて光を入れてみました。
まるで虹が出ているようです。

ザールブリュッケン

別の箇所でもフードを外して逆光気味で撮影。
個人的に二線ボケはあまり好きではありませんが
この光の具合は面白いと思います。
しかし何故こういった線を引いたようなものが出たかは分かりません。

ザールブリュッケン

気が付けばこの木の周辺でずっと写真を撮っていました。
フィルムで撮影していた頃、こういった光が映り込むと
神様からの贈り物のように思うこともありました。

ザールブリュッケン

ライブビューの良いところはこういった光の具合も
意識して撮影出来るところでしょうか。左下に向かって。

ザールブリュッケン

右下に向かって。

ザールブリュッケン

右上に向かって。

ザールブリュッケン

3つの教会の塔、そのシルエットが夕陽に映えています。
同じ場所で撮影していても少し角度をずらすだけで
写り方も色々と変わってきます。
ライブビューが出来るようになって
写真の撮り方も更に変わってくるかも知れませんね。

ザールブリュッケン