エッシュ村へ

友人たちと撮影に行きました。
場所は私が以前から希望していたルクセンブルクのエッシュ・シュル・シュール Esch-sur-Sûre 。
シュール川の側にあるエッシュ村で人口は僅か280人。
シュール川がUの字型に曲がりくねっているその内側に街があります。
友人に連れて行ってもらいました。感謝!
ザールブリュッケンがあるザールラント州はドイツ西南に位置し、
隣がルクセンブルク公国となっています。
EUになってからはコントロールもなく国境を越えられるようになりました。
希にコントロールがあるそうですが私は一度もあったことがありません。
出発したときは晴れていたのですが、ルクセンブルクに入ると途中で雨が降ったり、
曇り空が拡がっていました。

ルクセンブルク

上の写真は夕方に撮影したものですが、
ルクセンブルクではのどかな風景が拡がっていました。
ところで目的地のエッシュ村は山の中にある街ですが、そののどかな風景の何処に
山があるのか近くまで来ても全く分かりません。
カーナビによると目的地は直ぐそこです。
するとカーブのある下り坂になり、岩山の上に立つ砦が見えてきました。
どうやらそこが目的地エッシュ村のようです。
車では約2時間弱ほどの距離でした。
山の底にあるここだけ、これまでとは雰囲気が違っており
秘境のような空間に足を踏み入れたような感覚がありました。

エッシュ・シュル・シュール

お昼前にザールブリュッケンを出発したので、まずそこで昼食を取ることにしました。
ここは観光地だからか、観光客の姿が多く、僅か280人の村とは思えないような
雰囲気がありました。ただレストランの数は少なかったように思います。
ところでザールブリュッケンでも日本に比べると時間の進み方が遅いと感じますが
ここではさらに時間の進み方が違っていました。
非常にのんびりとしています。
注文した料理が出てくるまで約1時間近くかかりました。
周りの人たちもそれでも問題なく席について先に注文した飲み物を飲みながら
会話を楽しんでいます。
その場所その場所で、それぞれの時間があるのは面白いです。
そしてそのときの流れに身を置いていると、それがのんびりとしたものではなくて
その場所ならでのは時間の進み方だと感じられます。
結局、レストランには2時間以上いることになりました。
美味しい食事の後、街中を歩きました。

TGV

ドイツ版新幹線であるICE(都市間超特急)は同国内だけでなくフランスも走っています。
逆にフランス版新幹線であるTGVもドイツ国内を走っています。
ドイツ・フランクフルトとフランス・パリを結ぶ路線もその両車両が走る区間です。
停車駅はフランクフルト、マンハイム、カイザースラウテルン、ザールブリュッケン、パリです。
私が住む独仏国境の街ザールブリュッケンはその中間より少しパリ近くに位置します。
ドイツ国内の撮影に行くのにTGVに乗りました。
車体にあるSNCFとは Société Nationale des Chemins de fer Français の略で
フランス国鉄という意味です。

TGV

TGV

TGVの車内(2等車)はそれほど広くありません。
ドイツのICEや日本の新幹線と比べると、随分狭く感じられます。
特に快適さに関しては日本の新幹線とは比べられないものがあります。
TGVは快適さよりもデザインが重視されているのでしょうか。
しかし私が日本人だから新幹線の方が快適と感じているのかもしれません。
フランス人にはフランス人らしい拘りや考え方があるのかもしれません。
新幹線とTGV、どちらが良い悪いという話ではなくて
そこには、それぞれの国や地域性、民族性、伝統があるだけでなく
日本人とフランス人の体格なども違っていると思われるので
そこは日本とは違うところとして楽しみたいと思います。
いつかフランス国内をTGVに乗ってゆったりと旅してみたいです。

TGV

それにしても頭上に重さ30キロ近くあるスーツケースを置くのは少し抵抗があります。
重いものが落ちてきそうな気がします。
足下に置くスペースがないので頭上に置くわけですが
そういったところにも考え方の違いなどがあるようで面白く感じられます。
様々な視点や考え方などを知るということも旅の面白さの一つかもしれません。

アウグスブルクにて

アウグスブルクで、ある電話を待っていました。
待っている電話がかかってくるまで散歩をしていましたが
目の前を通るトラム(路面電車)を見て
ふと流し撮りをしたくなりました。
流し撮りとは特にスピード感を出すために
移動する被写体を追いかけるようにカメラを振りながら撮影することですが
これは上手くいけば気持ちが良い撮影だと思います。
遠くを見るとちょうど良い具合にトラムが走ってきます。

アウグスブルクでの撮影

カメラを絞り優先モードからシャッター速度優先に変更して
トラムが来るのを待ちました。
背景に歴史ある街並みを残したかったので
30分の一秒で撮影しましたが、背景はあまり流れなかったので
もしかすると20分の一秒でも良かったかもしれません。
シャッター速度など、あと2、3度試せれば、ちゃんと撮れたと思いますが
その前に待っている電話がかかってきました。
運転席には2人いるようです。

アウグスブルクでの撮影

あ、車が。

アウグスブルクでの撮影

最後列にビールを飲んでいる人もいます。

アウグスブルクでの撮影

反対側からもトラムが走ってきて通り過ぎていきました。

アウグスブルクでの撮影

その後、アウグスブルクからザールブリュッケンに帰るべく、
ICEに乗って乗換駅であるマンハイムまで行きました。
ところがアナウンスによるとマンハイムからザールブリュッケンへ走る電車は
脱線事故があって全て運休になったということ。
どうすれば良いか分からなかったので、駅のインフォメーションに行って伺うと
バスや近郊電車を乗り継いでザールブリュッケンに向かって欲しいと言うことでした。
そのときに聞いたのでは、農道を走っていたトラクターが道から転げ落ちたところに
ちょうどICEが走ってきてぶつかり、脱線したと言うこと。
幸い大きな事故にはならなかったのですが、
そこを走る電車全てが運休になりました。
ドイツでは在来線も特急なども基本は全て同じ線路を走るので
その途中で走れなくなれば、他の電車にも影響を与えます。
この日はマンハイムとザールブリュッケンを結ぶ全ての
ICE(都市間超特急)、EC(ヨーロッパ特急)、
IC(都市間特急)、RE(地方特急)、RB(地方列車)が運休になりました。
フランクフルトとパリを結ぶICEはザールブリュッケン経由ではなくて
全線フランス・ストラスブール経由になったと言うことでした。
駅や車内のアナウンスに従って移動しました。
近郊電車に2度乗り換えて、また臨時バスを使って
何とか途中のカイザースラウテルンまで到着できました。
そこで半時間ほど待ちましたが、そこからザールブリュッケン行きの
REが出ていたので、それに乗り、日付が変わる前に家に着くことが出来ました。
写真は夜のカイザースラウテルン駅です。

カイザースラウテルン駅

アウグスブルクへ行く

ミュンヘン中央駅でICE(都市間超特急)に飛び乗ってアウグスブルクへ向かいました。
ミュンヘンからは約30分ほどの距離です。
午後1時半頃にアウグスブルク中央駅に到着。
乗降客の数はそれほど多くはありません。

アウグスブルク中央駅

ネオ・ルネサンス様式で建てられたアウグスブルク中央駅は
何処か女性的な佇まいがあります。

アウグスブルク中央駅

アウグスブルクに住んだことはないですが
以前、アウグスブルク市公認の歴史観光ガイドをさせていただいていたので
非常に馴染みがある街です。
今回の撮影はそういったものとは別ですが、
訪れるのを心より楽しみにしていました。
結果的に撮影は無事に済みました。
その後、アウグスブルクの大聖堂に向かいました。
この大聖堂は「大聖堂」という単語の響きから想像するものよりは
規模が小さく感じられ、中も薄暗くひっそりとしていて
非常に心落ち着く場所です。

アウグスブルク大聖堂

ところでアウグスブルクの大聖堂と言えば
現存する世界最古のステンドグラスがあります(1140年頃製作)。
中央身廊の上の方に5枚あり、今でも昔ながらの光を彩っています。

ステンドグラス

それ以外に何枚もステンドグラスがありますが、
次のステンドグラスは大きくて圧巻です。
こちらも古く1340年頃作られたものです。

ステンドグラス

ステンドグラスがそれだけ歴史を持っているということは
大聖堂も古くからあり、またそれを囲むように街もあったということです。
当時の人たちがどのような想いを持って街を歩いていたか
歴史的な建物を見るだけでなく、その当時の人々に思いを馳せると
その石畳がより深いものに感じられます。
そのようにして歴史ある街を歩くとまた違ったものが見えてくるかもしれません。
写真は大聖堂の床にある墓碑の一つ。
おそらく信仰の対象になっていただけでなく、
多くの人がその上を歩いているので丸くなってます。

アウグスブルク大聖堂

ミュンヘンを歩く

ミュンヘン

翌日午前中はフリーだったので、雨が降るミュンヘンの街を歩きました。
以前、この街に9年間ほど住んでいたので第二の故郷といった気がしますが
それでもやはり一度離れると、街が変化しているのがよく分かり
自分が住んでいた当時とは違った街のようにも感じられます。
この日、訪れたかった場所は某教会の地下墓所。
ここは以前もよく訪れていた場所でした。
落ち着いた雰囲気があり、この日も何十分もこの空間にいました。

ミュンヘン

それにしてもミュンヘンは工事中の建物が多いです。
その間も街の景観を壊さないような工夫がなされています。
教会を出た頃には雨も上がり、空には晴れ間も覗いてきました。

ミュンヘン

ミュンヘン

上の建物の裏側

ミュンヘン

ミュンヘン

ミュンヘン

ミュンヘン

絵を描く際にはどの角度から見られるかを意識する必要があります。

ミュンヘン

その後、正午過ぎにミュンヘン中央駅に向かい、そこからちょうどやってきた
ICEに飛び乗ってアウグスブルクへと向かいました。
ミュンヘンからは約30分です。
写真はミュンヘン中央駅です。

ミュンヘン

ストリートでの撮影

撮影の仕事でドイツ・ミュンヘンとアウグスブルクを訪れました。
ザールブリュッケンからはドイツ版新幹線ICE(都市間超特急)に乗って
マンハイム経由でアウグスブルクへは約4時間、
ミュンヘンへはそこから約30分かかります。
写真はマンハイム中央駅に入ってくるICE。

ICE

まずミュンヘンを訪れました。
雨が降っていて気温は20度以下となっており、少し肌寒いです。
街ゆく人も長袖でジャケットなどを着ています。
人々の服装は、赤色もありますが、一見すると黒や灰色など地味目で、
それがなお街を暗く寒い雰囲気にしているような気もします。

ミュンヘン

街中の温度計を見上げると、
その時の街の気温は17度となっています。
右下に東京の時間が表示されています。
ドイツと日本の時差は7時間。ドイツの方が後から追いかけます。
ですが、この時計は止まっているようです。

ミュンヘン

この日の撮影は街中、ストリートでの人物撮影です。
個人的に街中での人物撮影はすごく好きです。
光や背景などを意識したり、街中スナップ撮影のような目線が必要だったり、
様々な偶然もあって撮っていて面白いです。
同時に非常に難しく、奥が深いものだと思います。
そういえば

先日も大阪でよく似た撮影がありました。
しかし先日の大阪と今回のミュンヘンでは同じ街中での撮影といっても撮り方が変わってきます。
例えば大阪の方では、その撮影場所が何処か特定できないような撮り方で、
ミュンヘンでは逆にヨーロッパの何処かの街を感じさせる撮り方になりました。
大阪では背景を消し、ミュンヘンでは背景を入れる。
同じ背景を意識すると言っても撮り方が違っていて面白いです。
また背景を入れる場合は観光的にならないよう意識しました。
そして撮り方が違っていたので使用するレンズも違っていました。
大阪では35mm換算で70-200mmの望遠ズームを中心に使用しましたが
ミュンヘンでは同しく35mm換算で50mmと100mmの単焦点レンズを主に使いました。
撮影許可が必要な場所は予め撮影許可を求めました。
ミュンヘンのこの場所では、とりあえず観光写真的に撮っていました。
またモデルの方の髪型が編んでいて興味深かったのですが
なんと、10秒で出来ると言うこと。本当ですか!
撮影を始める頃には小雨も止み、撮影しやすくなりました。

撮影

街中を移動しての撮影は面白いです。
たいていの場合は街中の何処で撮影するかは予め決めています。
しかしそれぞれの撮影場所での撮影時間は決めていません。
天候やそのときの背景になる絵の状況などによっても変わってきます。
この日は予想以上に風が冷たく寒かったのでカフェに入ったりしました。
またアクセサリーを途中で購入するということがありました。

撮影

以前も書きましたが人物の撮影は光と表情があるので難しく同時に面白いです。
しかし何よりモデルの方とコミュニケーションしながら何かを作っていくのが楽しいです。
短い時間でしたが、何枚か写真を撮ることが出来ました。
このときに撮影したものはいずれ紹介できると思います。
雨が降って寒い中、本当にお疲れ様でした。
そしてどうもありがとうございました。

日本での時間

今までドイツから日本への移動の際も、逆にドイツへの移動の際も
時差ぼけというものをあまり体験したことはなかったのですが
今回は出発前日からあまり寝ていなかったせいか時差ぼけがあります。
今年の夏の日本滞在、約一ヶ月でしたが、自分にとって最も大きなイベントは
やはり個展でした。今回の滞在はそのためのものと言っても良いかもしれません。
その個展は色々な方に助けていただき、無事終了出来ました。
そしてその個展を通して色々な方との出会いがありました。
非常に充実した日本滞在だったと言えます。
個展の始まる前は色々な準備で
終わってからも後片付けや事務的なことがあり、
個展そのものは9日間だったにもかかわらず多くの日を費やしました。
良い意味で非常に忙しかった時期でした。
欲を言えば、例えば神社仏閣などを撮影に行けなかったのが
少し心残りでした。
今年訪れたのは東京大神宮だけで、それも撮影目的ではなく
ドイツの家に置いてある神棚の御神札を新しくするためでした。
ここ数年、毎年通っています。

東京大神宮

関西にいるときに滋賀や京都の神社仏閣を訪れたかったのですが、
また次の機会にそれはとっておきたいと思います。
日本滞在といえば、やはり食べ物が美味しいです。
毎回帰国時には数キロ体重が増えています。
特にドイツでは手に入らない、手に入りにくいものを食べたくなります。
ご飯、肉料理、魚料理、甘いもの何でも。
甘いものと言えば、モンブランが好きで、カフェに行くと大抵それを選んでいました。
そういえば

フォトパス夏祭りの後でいただいたのもモンブランでした。

モンブラン

カフェと言えば、毎年帰国時に訪れていたカフェがありましたが
今年は忙しくて一度も行けなかったのが少し残念です。
ここで友人たちと穏やかな午後を過ごすのを楽しみにしていました。

カフェ

またここでは焼きたてバームクーヘンを食べるのが楽しみでした。
ドイツのバウムクーヘン(バームクーヘン)とは少し違っていて柔らかく
ふわっとしているのが特徴です。
残念ながら今年は一度も食べられず。
写真は前年のものです。

バウムクーヘン

それにしても日本のカフェは雰囲気のあるところが多いように感じました。
温もり感のあるお店、涼しそうな清涼感のあるお店など。
そして味だけでなく目でも楽しませてくれるのがいいですね。
これだけでも会話が弾みます。

カフェ

今年の夏は

花火をはじめ、蝉の声や蒸し暑さなど日本らしい夏を楽しむことが出来ました。
日本の夏は独特の風情があって心落ち着くものがありますね。

日本の夏

漫画家さんの仕事部屋を訪れる

今日は、とある漫画家さんのお仕事部屋を訪れました。
作品が海外でも数カ国語に翻訳されて出ているなどご活躍されています。
部屋には数台のPC(マック)や数多くの資料などが床から天井まで整理され並んでいます。

漫画家さん宅にて

猫さんもいっぱいいます。
食器棚の上の狭いところにいたり、何か物事を考えていたり、
隠れていたり、膝の上でまったりしたりと
可愛くて見ていて飽きないものがあります。

漫画家さん宅にて

この漫画家さん、私と誕生日と血液型が同じで親近感があります。
そしてこういった何かが創り出されていく場所を目にするのは
非常に良い刺激があります。
そういえばここで色々な方の何冊もの写真集を見せていただきました。
色々な作品を観るのは楽しく、同時に勉強になります。
そういったことも含めて非常に楽しい時間でした。
お邪魔しました。
どうもありがとうございました。

関西から関東へ

ドイツへの帰国は成田からなので
関東の方に移動してきました。
カメラ屋をもう一度訪れてみたいです。
ここには多くの刺激があります。
ところで新幹線で京都から東京に向かっている最中に感じたことがありました。
新幹線の車窓からですが、在来線が神社の参道などを横切って走っているのが見えました。
おそらく新幹線も同じように参道を横切って走っているかもしれません。
時代の流れ的なものもあるので、仕方がないと思う面もありますが
同時に一つの精神世界を壊しているようで少し残念な気もしました。
今回の写真展では教会関連の写真が多かったのですが
写真展を訪れてくださった方からよく似た質問を何度か受けました。
ドイツやヨーロッパの宗教的なこと、日本との違いに関してです。
あくまで私の感じたことですが、ドイツ、特にカトリック色の強い南ドイツでは
キリスト像やマリア像などの聖像や聖人の聖遺物が、信仰の中心になっている気がします。
言ってみれば一つの「物」です。
しかし日本では仏像だけでなく、例えばそれを安置するお堂や
またそれを囲む森や山などもどこか信仰的なものが宿っています。
自分が日本人だからそう感じるのかもしれませんが
日本の神社仏閣の方がドイツよりもより精神世界といった印象があります。
ドイツ人も森を大切にしていますが、日本のような信仰的ではないような気がします。
新幹線の車窓からの景色を見て、現代の生活が
そういった精神的な世界を壊しているような感覚を覚えました。
いずれにしても自分でもまだまだ分かっていない部分が多いので
今後も勉強していきたいところですが
写真に関しては、そういった精神的な面も撮れるよう努力したいところです。
そういえば以前ドイツで訪れた、ケルト人の遺跡は
どこか日本のような、精神的な場所のような気もしました。
建物群がなく遺跡だからそのように感じた可能性もありますが
その辺り一帯には神秘的な雰囲気がありました。

ケルトの遺跡

ホテル滞在

2泊3日でホテルに滞在しました。
ホテルでの楽しみと言えばまず大きなお風呂があります。
このホテルは湖に面して大浴場があり、眺めも素晴らしく
非常にゆったりとした気分を味わえました。
そしてホテル滞在時の個人的な楽しみは朝焼けです。
日本国内だけでなく海外でも、日の出の時間をチェックします。
ホテルからの夜明けは、宿泊客だけが楽しめるもので
言ってみれば、宿泊したその日しか撮影することが出来ません。
一日目の朝、新聞によると日の出は午前4時59分となっています。
目覚まし時計はかけていませんでした。目が覚めると5時を少し回っています。
急いで遮光カーテンの向こう側に回ると既に太陽は昇り、
湖面にオレンジ色の道が出来ていました。
中央右に見えるのは近江富士、三上山です。
この角度ではあまり富士らしくないかもしれません。

夜明け

2日目の日の出時刻は午前5時となっています。
この日も目覚まし時計はかけていませんでしたが、
やはり興奮していたのか普段より早く、
午前4時半過ぎに目が覚めました。
しかしカーテンの向こう側には雲が広がっています。
雲と雲の隙間からはオレンジ色の光が漏れていましたが
雲が出ていたのでこの日は日の出を見るのを半ば諦めていました。

夜明け

しかし暫くすると突然明るい光が見えました。
望遠レンズに変えて向こうを覗くと、山の上から丸い太陽が顔を出しています。
どうやら今の時間が日の出のよう。
いつも感じますが日の出の時、太陽の昇る速度は思った以上に早いです。

夜明け

街はまだ眠っています。
赤く染まる空がその静けさをよりいっそう強めている気がします。

夜明け

太陽と雲が作り出す芸術、しばらくの間、その模様を眺めていました。
雲も流れており、一刻一刻とその表情は変化していきます。

夜明け

オレンジ色に染まった空は徐々に明るくなり、いつの間にか夜が明けていました。
ホテル滞在の時はそんな風にしてその部屋から見る夜明けを楽しんでいます。