一年を振り返ってみて

今年2019年にお世話になった皆様、応援してくださった皆様、どうもありがとうございます。今年を振り返ってみて、最も思い入れが強い出来事は、母校ヴォーリズ学園での写真展及び妻のソプラノリサイタル(同窓会共催)です。2種類の展示、合計200点展示でき、また一点、寄贈させていただきました。ヴィーリズ建築であるハイド記念館階段踊り場に飾られています。この写真展及びソプラノリサイタルでは本当にたくさんの方々にお世話になり、ありがとうございました。懐かしい先生方との再会や、同級生、同窓生とも会えて同窓会的な気分を味わえました。この写真展だけでなく2019年はザールブリュッケンのギャラリーカフェで昨年12月から今年5月まで2つの個展が出来、10月にはハンガリー、ブダペストで展示もでき、充実した一年でした。

機材面を見てみれば、今年も少し変化がありました。まず1年以上使っていないものは必要ないものかもしれないという意識があったので、いくつか整理ました。今年はカメラ2台、レンズ3本を整理し、中古のズームレンズ1本、中古のデジカメ1台を購入しました。

機材環境面では、写真用で使用していたAdobeRGB100パーセントのPCが2台とも壊れました。一台はバッテリー、もう一台はマザーボードです。両方ともメーカー送りで修理されたのちに初期化して、一台は今も使用し、もう一台は専門業者に買い取っていただきました。そして写真モニターの再導入。以前は使用していましたが、引っ越しの際に古くなっていたので処分しました。今回の再導入で、大きなモニターはやはり良いと再認識しました。2台の写真用PCが壊れる少し前にiPad Proを購入しましたが、Adobe Lightroomが使えるので非常に便利です。

写真的に振り返ってみると、ポートレイトにおいて感じたのは、押さえの写真があるということ。言ってみれば換算85mmで撮る際に、押さえ的に余白をとって50mmの感覚で撮るといった感じです。しかし写真で使う際はトリミングもして135mmのようになっています。つまり最初から135mmで撮れば良いわけです。ズームレンズを使えば、押さえも撮れて135mm的にも撮れるので便利だと思いますが、撮影では単焦点の方が面白さがあります。同時にネットで作例を色々と見ていて、中判カメラの導入も考えています。と、レンズやカメラのことを考えるのも楽しいことです。

今年一年撮影したデータの整理、バックアップなどをしているときに写真を見直してみましたが、撮影時は良くないと思っていたものが、今見ると違った印象を受けるものもあります。次の写真もその一枚です。2020年はどのような写真が撮れるか、どこまで世界を広げられるか非常に楽しみです。2019年お世話になった皆様、どうもありがとうございます。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

Eiji Yamamoto Portrait Photography

 

メディア

少し前に撮影させていただいたコントラバス奏者ですが、彼の出身地であるイタリアで彼が紹介されたようです。オンライン版で宣伝が多かったので、それ以外をスクリーンショットで撮りました。撮影者である私の名前は入っていませんが、この記事を紹介していただいた所には入っていました。いずれにしても嬉しいことです。今後の更なる活躍が楽しみです。

写真と額

時々、ネットで写真のプリントを注文しています。A3ノビまでは家でプリントできますが、それ以上の大きさや用紙を試してみたいときにサンプル的に注文します。用紙や大きさにもよりますが、丸められて届きます。

額も注文しました。これまで何度か利用したことのあるお店です。

梱包もしっかりとしています。

額はそれぞれビニールに包まれており、まずそれを取ってから裏板を開けて額装しますが、額の表側に傷がつかないように裏側からビニールを開けるようにしています。いつも同じような手順で作業しており、今日も無意識にそのようにしていました。それで最後の額、ビニールを裏から開けて表に向けると、なんと、額のガラスが割れています。お店のページには、「もし何かあればビニールを開ける前に連絡してください、開けていなければ返品や交換も可能」とあります。つまり開けてしまえば使用したということで返品等はできません。開ける前に表も確認するべきでした。仕方がありません。ガラスなしで使用することになりますが、新たに注文しなおすか考え中です。見慣れればなくても問題ないかもしれません。

腕時計

CASIOのLINEAGEという腕時計を使っています。日本とヨーロッパ対応の電波時計でソーラー電池のものです。黒色ですが、その光り方が良かったのでモノクロで撮ってみました。

カメラ

最近、SONYのカメラ(a9, a7RIII, a7III)が気になっています。特に瞳AFの性能です。自分で試したわけではなくネットや動画で見ただけですが、これは非常に欲しい機能です。これまで使ってきた機種にも瞳AFはありますが、SONYはそられ以上に使えそうです。これで撮影してみたいという気持ちがあります。

同時に色としてはやはり富士フイルムの色が一番好みです。高解像度、高詳細を意識すれば富士フイルムの中判ミラーレスカメラGFX50Sも興味があります。これでA1サイズかそれ以上の大きさで階調を意識した作品作りをしたいという気持ちがあるので、いずれ導入したいと思っています。

と、色々考えてはいますがカメラやレンズのサイズ、重さを意識すると今の富士フイルムXシリーズが今の自分には最も適していると思います。特にストリートフォトではそうです。最近はX-Pro2に16mm F1.4を、X-T2に56mm F1.2を着けて撮っています。5月に予定されているファームウエアのアップデートで両機種とも像面位相差AF性能の向上とフリッカー低減機能追加が予定されているので、更にカメラがパワーアップすると思います。というわけで、今気に入っている2機種を撮ってみました。「X-Pro2」と印の入ったストラップ、そして富士フイルムXシリーズのXを意識してストラップでXにしてみました。

フォトの日

今日、4月10日は4(フォ)10(ト)ということでフォトの日ということです。最近の自分の写真に関して、特にモノクロでは変わってきています。大体次のようなイメージです。

これまで自分好みのモノクロもありましたが、さらに良いものがあるとは感じていました。真っ暗な部屋の中で、はしごを登っていく感覚です。登っても行き止まりということが多く、また違うはしごを探して登っていきます。この状態が10年ほど続きましたが、今年になってようやく、登ったはしごの先が行き止まりではなく、天井に蓋があって開けると次の階に到着したといった感じです。その時点で自分の写真が変わるという感覚がありました。

その新しく辿り着いた階も暗い状態ですが、よく見てみると更に幾つもの扉があります。それを今ひとつずつ開いています。といった状態が今の自分の写真の状態です。つまり今年に入って自分のモノクロが見つかり、さらにそこから引き出しが増えた状態でしょうか。同時に今後の自分の写真が非常に楽しみになっています。

monochrome – Eiji Yamamoto Photography

再現像

かつて撮影した写真を再現像しました。カメラは今もまだ使用しているオリンパスOM-D E-M5 Mark IIですが、この写真を撮影した2015年夏にはこの色合いは現像でも出来ませんでした。ソフトはヴァージョンは違いますが同じAdobe Lightroomです。自分のスキルアップも少しはあるのかもしれません。人物において最近の自分の好みではオリンパスらしい黄色が少し強く感じる色合いよりも、こういった落ち着いた色合いの方が好みです。現像時の手間は増えますが、こういった色合いも出せるならOM-Dも人物撮影においてまだまだ使えると思います。