ザールラント・バロックアンサンブルのコンサートが
ドイツ騎士団礼拝堂でありました。
「ドイツ騎士団礼拝堂」という名前が付いていますが
現在はその目的で使われることもなく
イベントなどで使われることが多くなっています。
この礼拝堂は13世紀前半に建てられたとされ、
ザールブリュッケンに現存するもので最も古い建物の一つとされています。
ところで手前にある木はいつ頃からあったのでしょう。
おそらくこの木そのものは13世紀には無かったと思いますが
そのように意識すると今とは違った風景が広がっていたかも知れません。

バロックのコンサート、知っている作曲家もあれば
馴染みのない作曲家の作品もあります。楽しみで訪れました。

礼拝堂内は立ち見が出るほど観客で一杯です。
天井がそれほど高くないので良い意味で音が響かず
楽器の音が直接届いてくるといった感じでした。

それぞれの楽器がまるで呼吸しているような
生きた音楽を聴くことが出来ました。
盛り上がった公演後、外に出ると非常に冷たい空気が
一瞬にして体を包み込むような、そんな感覚がありました。

この木の細い枝を見ると何処か不気味な感じがありますが
礼拝堂の灯りがあると、何故かそこにも人の心があるように感じます。

市内中心部まで徒歩で25分ほどでしょうか。
途中、ルートヴィヒ教会の横を通り抜け、正面で一枚撮りました。

ところで昨日のバレエ公演の時もそうでしたが
コンサートに持っていくのにコンパクトカメラは便利です。
ジャケットやコートのポケットに入ります。
その上、手ブレ補正もよく効いており
寒いときも片手で簡単に撮れるので大変重宝しています。