先日、友人と当てもなくドライブしたときの写真です。
田舎道を走っていると、道から外れた場所に変わったトンネルが見えました。
あれは何?とお互いが言いながら、引き返してそのトンネルの方に行き、車を止めました。
車を止めて歩いて行きます。その先には大きな畑が広がっています。
上は鉄道が走っています。その下を潜る道は鉄道と垂直に交差しているわけではなく
斜めになっているために、特別な作り方になっているようです。
トンネルの全長はそれほど長くありません。
チューブのようなトンネルではなく、
言ってみれば輪切りにしたチューブを少しずつ角度をずらして並べたように見えます。
風が当たるところと当たらない場所があるようです。
緑色のコケも生えています。
非常に美しいグラデーション。
吸い込まれそうな感覚を覚えます。
トンネルの反対側。
反対側から見ても美しさがあります。
歴史的な建造物ならば何年に建てられたか分かるように
どこかに数字が書かれていますが、それも見当たりません。
家に帰ってから調べてみましたが、
このトンネルに関してだけでなく、この構造に関しても詳しいことは分かりませんでした。
物理的な強度を意識して、このような構造になったと思いますが
言ってみれば普通のチューブ式でも良かったはずなので
あえてこれを作ったのには何か訳があるのかもしれません。
しかしいずれにしても、そこには自由な発想があったといえるかもしれません。
よくこれを作ろうと思ったな。それが友人との共通した感想です。
フランスの片田舎にあった小さなトンネルですが
先人の何か想いが感じられる、芸術的なトンネル。
今回の友人とのドライブで最も惹かれた場所でした。