夕方、外に出てみると地面にある小さな水たまりが凍っていました。
この時間でも凍っていたということは
それだけ日中の気温も高くなかったのかもしれません。
もし子供たちがこの凍った水たまりを見つければ
楽しそうに踏んでいたような気がします。
その時の楽しそうな声が聞こえてきそうな気がしましたが
辺りはひっそりとしていました。

小さな池の方へ行くと、そちらも表面は凍っているようです。
ただその上を歩けるほどには凍っていません。

池の向こう側は凍っていないようです。
しかし水面に映る木はまるで本当にそこにあるような
透明感がありました。
それにしてもこの木はまるで根のようにも見えます。

暫くすると日が傾いてきました。
場所を変えると夕日に染まった空の色が池に映っているのが分かります。
色は暖色でも、それが氷だと思うと
少し肌寒いものを感じます。

池の側には大きな落ち葉が落ちていましたが
こちらも夕陽を受けて黄金色に染まっています。
凍った池の後にこの落ち葉を見ると
何故か少し暖かいものを感じます。
しかし同時に寂しさに似たものも感じました。

暫く池の周りを歩いた後
家路についたのでした。