森の中での撮影

今日は森の中での撮影でした。
その森の存在は以前から知っていましたが
ザールブリュッケン市内中心部からバスで約10分で
行けるとは知りませんでした。
その森に初めて行きました。
森の中は外とは気温が数度違うように感じられます。
外は暑かったのに、森の中は非常に過ごしやすく
暑いということを暫し忘れて撮影していました。

ザールブリュッケン

そういえば森の中に何か所か、こういった窪みがありましたが
聞けば、空襲の跡で、それがそのまま残っているということ。
当時はこの森が戦略的に重要な場所だと思われていたのかも知れません。

ザールブリュッケン

この森の中で最も印象深かったのがこの木です。
2本の木が同じように生長して一つになっています。
ここまで大きくなるのに何年かかるのか分かりませんが
この木の下に立つと、まるで何かに包まれているような感覚を覚えました。

ザールブリュッケン

撮影の方は何度か場所を変えながら、撮影しました。
それにしても楽しい撮影でした。
そして自然の光や風も上手く味方してくれたと思います。
撮る方、撮られる方で共通したイメージを持ち、
それに向けて撮って行くのは楽しい作業です。
お互いの感性や感覚がぶつかったり、混じり合ったりして
一つの作品が出来ていく、そこにも撮影の楽しさがありました。
お疲れ様でした。ありがとうございました!

バレエのプレミエ

ザールラント州立劇場のバレエ、
「SUBSTANZ 14: OVER THE RAINBOW」の初日公演です。
5公演ありますが、1ヶ月以上前から全公演完売になっています。
場所はアルテ・フォイアーバッヘ劇場です。

劇場

上の写真と下の写真は休憩中に撮りました。空は曇っています。
劇場内が熱気で空気がこもっているような感覚があったので
一度、外に出ました。

劇場

公演後、外に出ると雷が光っており、雨が降っていました。
公演の方は非常に盛り上がりました。
拍手以外に大きなブラヴォーを叫び、床を蹴っている人たちも多く
それを見ても観客が如何にこの公演に熱狂していたのかが分かります。
これを見ると完売になるのも納得できます。

劇場

私は振り付けが始まるほぼ最初の段階から撮影することが出来ましたが
徐々に完成していくのを目にしていると少し感慨深いものがありました。
一つの作品に様々なアイデアがあります。
昨日ゲネプロに一緒に行った友人が一体どこから
このようなアイデアが浮かんでくるのか不思議がっていました。
振付家の方は普段からそれだけアンテナをはっているのかもしれません。
公演の案内です。

劇場

公演のプログラム。

バレエ

最後の方のページに撮影者のクレジットがありました。

バレエ

そのクレジットだけでも満足行くものでしたが
それ以外にSpecial thanksのような形で名前が記載されていました。
これは嬉しいことでした。

バレエ

今回は多くの人々に助けて頂いて撮影出来ました。
本当に感謝です。
しかし撮影とは関係無く、今回の作品は本当に良かったです。
観客が熱狂するのも分かります。
様々な感情を表現するのに様々なアイデアがあり
これは何度も観てみたいと思わせる作品でした。
そんな作品を撮れたのが本当に幸せです。

バレエのゲネプロ

今日はバレエのゲネプロです。明日が公演初日なので
本番と全く同じように進められます。
その前に友人と一緒にハンバーガーを食べに行きました。
ここのお店のハンバーガーは数種類あっていずれも美味しいのですが
新たなメニューが出来ていたので、それを注文しました。
大きくて食べ応えがあります。

レストラン

レストラン

その後、友人と一緒にバレエのゲネプロに行きました。
ザールラント州立劇場のホールの一つ、
アルテ・フォイアーバッヘ劇場です。
私は撮影です。

昨日書いたように本来は撮影が認められていませんが
色々な人々のおかげで今日も撮影の許可を頂くことが出来ました。感謝!です。
劇場には私を含めて4人の撮影者がいました。
昨日の通し稽古の撮影で色々分かったことがあったので
今日は撮り方を少し変えてみました。色々な経験が出来て良かったです。
撮影の方は無事に終わりました。
明日の初日が本当に楽しみです。

バレエの通し稽古

バレエの撮影です。
今日はアルテ・フォイアーバッヘ劇場での撮影です。
午前午後と照明を合わせての稽古があり、
夜が通し稽古でした。そちらは休憩無しで4時間続きました。

バレエ

私は舞台専門の写真家ではないので、
本来は通し稽古での撮影は許可されていません。
劇場と契約を結んでいる舞台専門の会社から
撮影者が派遣されてきます。
ですが、今回は許可を頂くことができ、撮影出来ました。
色々な人々に感謝です。
いつものようにオリンパス・ペンとルミックスGX7を持って撮影に臨みました。
マイクロフォーサーズで動きのあるバレエが何処まで撮れるか楽しみでした。

バレエの舞台稽古

普段からカメラを持ち歩いていますが、
日常持ち歩くのはルミックスGX7がほとんどになっています。
手にしたときにバランスが良いのと体感的な起動の早さでしょうか。
このカメラは空の青色が苦手という印象はまだ変わっていませんが
それでも徐々に撮り方が分かってきたように思います。

ザールブリュッケン

ところでここ最近バレエの撮影が続いています。
二つの作品を撮っていますが、この週末にその公演初日を迎えます。
その練習風景を撮影しています。
ダンサーはザールラント州立劇場の建物内にある
バレエ用のリハーサル室1及び2で練習していますが
今日から舞台のあるアルテ・フォイアーバッヘ劇場でも舞台稽古が
始まりました。

ザールブリュッケン

休憩中に撮影。壁に映った窓が綺麗です。

ザールブリュッケン

舞台が出来るまでの行程を近くで見ていると
多くの人がそこに携わっているのが分かります。
一人一人の思いがそこにはあるような気がしました。
今から公演が楽しみです。

演奏者が見えないコンサート

ザールブリュッケンにバジリカと呼ばれる教会があります。
正式には聖ヨハン教会ですが、教皇パウロ6世(1897-1978)によって
カトリックの重要な教会を意味するバジリカに格上げされて以来(1975年)、
バジリカが一般的になっています。
その教会で友人たちが演奏するコンサートがありました。
オルガンのある礼拝堂後方2階で演奏しているので
演奏者の姿は礼拝堂からは見えません。
礼拝堂に座っていると後ろから音が降り注いでくるような感覚がありました。
美しく心地良い演奏は時が経つのを忘れさせてくれます。
演奏者が見えない生演奏では、いつも以上に何か映像が
思い浮かぶような気がします。そんな素敵なコンサートでした。
ありがとうございました。

コンサート

コンサート

コンサート

35mm判換算で50mmのレンズ一本だけでしたが、
自分が歩み寄ったり、高さを変えることによって
色々と撮れると思います。こういったアイデアは
生演奏を聴いたから出てきたのかもしれません。

バレエの撮影

先週からザールラント州立劇場でバレエの撮影をしています。
個人的には完成された舞台よりも、練習風景の方が人間味があって面白く感じられます。
振付家が一人一人動きを指示して、そして全体で合わせていく過程は
見ていると本当に感心します。そこに一つのドラマのようなものがある気がします。
バレエの練習の撮影は楽しいです。

バレエ

ライブ

先日のライブの撮影でルミックスGX7の電子シャッターを使ってみました。
ジャズのライブです。まずステージ全体を撮ってみました。
電子シャッターの影響は見られません。
また客席後ろからも同様に撮りましたが
こちらも問題が見られません。
引いた場合は、全く問題なく使えるようです。

ライブ

ライブ

ライブ

ライブ

ライブ

ライブ

ライブ

ライブ

その後、望遠レンズで撮ってみました。
その時の写真はまた載せたいと思います。
ライブは2バンドが演奏し、それぞれ特長があって楽しいものでした。

プリント

よく「撮影は狩猟や収穫で、プリントは料理」ということを耳にします。
撮影で素材集めをして、それを如何に料理するか、
プリントによって素材の良さをどれだけ引き出されるか、
要は写真はプリントが大切だと思います。
それゆえ、プリントには時間がかかります。
PCのモニタと使う用紙に合わせて同じ色が出力されるように
キャリブレーションしていますが、実際に印刷されたものを見てみると
同じように色が出ていたとしても印象が違うことがあります。
例えばインクの吸水率なども影響しますし、
紙によっては立体感の印象が違っているときがあります。
特に大きくプリントしたときにそう感じることがあるので
テストプリントは欠かせません。
プリントの世界は本当に奥が深いと思います。
そこには無限の可能性があるとも感じています。
そこがまた楽しいのかも知れません。
既に本人に手渡しているので手元にはないですが
写真をプリントしました。合計21枚プリントしました。

写真

ポートレイト

人物の撮影でした。
仕事で人物を撮影するとき、どういった写真が求められているか撮影前に伺うことが多いです。
その時に実際に写真をさして、こういった写真でというときもあれば
この音楽に合うような写真、それを聴いたときのインスピレーションで、
と漠然とした答えの時もあります。人それぞれありますが
撮影の時にはそれを意識して撮っていきます。
その際、撮影した写真を何度も確認しながら方向性を決めることが多いです。
また衣装が何種類にもなることが多いです。
普段着としても正装としても使えないけれど
とりえあず持ってきたという衣装もあります。
実際写真に撮ってみるとそれが案外イメージに近いときがあります。
つまり光が良い効果を与えるときがあります。
撮影の時は基本は自然光で撮っていますが
その光と衣装を合わせて露出などを決めています。
また女性の場合は髪の毛を下ろす上げるによって雰囲気も変わってきます。
そして音楽家ならばどのように楽器を持つかによっても違ってきます。
最初に決めていた方向性だけでなく、その時のアイデアによっても
方向性が増えることもあります。その都度、確認し合って
撮影を進めて行きます。
つまりポートレイトとは撮り手と撮られる側で
一つの作品を作って行く作業だと思います。
この写真は今回のではなく、少し前に撮影したものです。
背景や衣装、髪などを意識してテストしているときのものです。

ポートレイト