街中にある建物の窓から外を眺めました。

そういえばネットで、現在から数十年後のザールブリュッケンと題された画像を偶然見ました。
今の風景は基本的に変わっていませんが、しかし街中には緑のある公園が増え、
奥に超高層ビルが建ち並んでいます。
こういった想像図は実際に実現するかどうかは別として
見ているのも、それに関する議論も楽しいものがあります。

今、街の周りにある緑の場所(山)にビルを建て、街中に緑を作るというのは
矛盾しているようにも感じますが、この想像図には現在のザールブリュッケンにおける状況も
表れているように感じます。というのは、街の中に緑のある公園が少ない気がします。
ドイツ人は散歩好きで、よく公園を歩いていますが、
その市民憩いの場所的な公園がザールブリュッケンには少ないかも知れません。
独仏公園がありますが、一般的にはバスで行く人が多く
市民憩いの公園とは少し違っている気がします。

1957年にザールが旧西ドイツに加入する前までは
街中、ザール川沿いに公園が多かったようです。
加入時に他の州と結ぶために街中にアウトバーン(高速道路)が
建設されたために、それらの公園もなくなりました。
現在、その公園を復活させようという動きも出ています。
数十年後のザールブリュッケンの想像図に見られた街中の公園は
そんな意識もあるのかも知れません。

窓の外を見ながら、そんなことを思いました。