ザールブリュッケン城

今の時期、気温が低いので外での撮影は少なくなっています。
待ち合わせでザールブリュッケン城に行きました。
その中に「ザールブリュッケン城の歴史」が紹介されている小さな部屋を見つけました。
ザールブリュッケン城へはこの秋にも来ていますが
全く気が付きませんでした。
誰でも入れる小さな部屋なので、入ってビデオを見てみました。

ザールブリュッケン城

壁に掛けられている絵を撮影しました。
18世紀のザールブリュッケン城です。
当時はこの辺り、つまり川の向こう側がザールブリュッケンという街でした。
現在は旧ザールブリュッケンの意味で
アルト・ザールブリュッケンという地区になっています。

ザールブリュッケン城

中央に流れるザール側の右側は当時はザンクト・ヨハンという街でした。
左側のザールブリュッケンが貴族の街、
右側のザンクト・ヨハンが商人の街といった感じです。

ザールブリュッケン城

ザンクト・ヨハンは城壁に囲まれています。
現在、かつて城門があった場所にはそれを示す碑があるだけです。
かつての壁は一部が残っているだけで当時の面影はあまり残っていません。
20世紀初頭に、ザールブリュッケン(現在のアルト・ザールブリュッケン)、ザンクト・ヨハン、
マルシュタッット・ブルバッハという3つの街が合併して
ザールブリュッケンという一つの街になりました。

ザールブリュッケン城

ザールブリュッケン城は現在のものが4代目とビデオでは説明されています。
この当時のものが残っていれば一つの観光名所になっていたかもしれません。

ザールブリュッケン城

こういった歴史から当時の街並みが感じられますが
街が発展・変化していく中で徐々にそういったものが消えていくのは
残念なことのように感じます。しかしそれもその時代その時代で
人が考え判断した上で変わってきたので
移りゆく街並みも人が生きた証と言えるかもしれません。
こういった絵を見ていつも感じるのは、あまり描かれていませんが
そこにはその時代を生きている人たちがいたということ。
街並みの違いや綺麗さばかりに目が行きがちですが
現在の世の中と同じような人と人の繋がりがあったと思います。
今から見れば全て過去の人たちとして切り離して考えますが
そこには色々な人の想いがあったはず。
そんなことを思うと「人」という生き物が愛おしく、また哀れにも感じられます。
強引なまとめ方ではありますが、そういった人々の想いを撮っていければと感じます。
そんなことを考えながら今日も撮影しました。