名前

先日に続いて、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団ザールブリュッケン・カイザースラウテルンのサイトからです。
撮影したオーボエ奏者の写真が使われていますが
写真の下にある撮影者の私の名前がEijiではなくIjiになっています。
こういったことはよくあります。

撮影

Eijiという名前や綴りはドイツでは珍しいかもしれません。
ドイツ語読みするならば「アイイ」となります。
ちなみにIjiの方は「イイ」となります。
Eijiで間違われたのは今回が初めてではなく、過去にはEljiやBijiなどがありました。
私だけでなく、外国人である日本人の名前は時々間違われることがあります。
ところで間違いではありませんが、YamamotoがJamamotoと書かれることがあります。
先日もフィルムの現像を出したときに、最初はそのように書かれました。
これはドイツ語には本来「Y」がなく、日本語のヤ行は「Y」ではなく「J」で書いていたことに由来します。
ドイツ語に「Y」が入ってきたのは19世紀、ギリシャからです。
それまでは「J」を使っていました。しかしその「J」も昔は「I」と同じ使い方でした。
「イ」と発音します。現在もドイツ語の「J」は濁りません。
ですので、Japanはジャパンではなくヤーパンとなっています。
また最近は知名度も一般的なので、間違う人はいませんが
数年前には富士フイルムのFujiを「フジ」ではなく「フイ」と読んでいるドイツ人もいました。
ちなみにドイツに無印良品のお店が出来たときも「ムジ」ではなく「ムイ」と言っている人たちも
少なくありませんでした。逆にソニーはそれまでに国際知名度があったのでソニーでした。
ドイツ語では本来ゾニーとなります。
そういえばオリンパスはドイツではオリンプスと発音されます。
その地に行けば、その地の発音に基づいた発音となります。
言い換えればその地にはその地の文化があるということかもしれません。
名前の間違いを目にして、そんなことを思いました。