フィルムシミュレーション

前回、富士フイルムのカメラにはフィルムシミュレーションなるピクチャーモードがあると書きました。
デジカメのスタンダード、ビビッド、ナチュラル、フラット、モノクロなどとなっているものです。
フィルムシミュレーションではそれにフィルム名が付いています。
こういったものはどのメーカーも同じですがJPGだけに適用され、
RAWには適用されません。ネット上の色々な記事やレビューでは、
富士フイルムのカメラのJPGは完成度が高く、それだけでも仕上がるので
RAWの必要性が感じられないといったものを目にします。
実際、普通に撮る分にはRAWは必要ない気がします。
ただ仕事や作品作りでは画質面やレタッチを意識して
私は必ずRAWで撮っています。ですが富士フイルムではメーカー純正の
現像ソフトを作っておらず、せっかくのフィルムシミュレーションがRAWでは使えません。
しかし純正ではないもののAdobeの方ではそのプリセットが用意され、
カメラ純粋のJPGとは若干違うものの、ほぼ同じように再現されているという記事を読みました。
私はAdobe LightroomやPhotoshopを使っているので
今回、X-E2を購入するのにこの点が後押ししたように思います。
同時に新しいフィルムシミュレーションのクラシッククロームが
ファームウェアVer3で使えるようになったことも大きいことです。
その2点の拘りがあり、X-E2にしました。
ところで昨日の写真です。
本当はそのフィルムシミュレーションの違いを見るのに
ブラケットで撮影したかったのですが3枚までしか出来ません。
そこでCamera RAWで現像しました。
ホワイトバランスはオートで撮影しました。3800ケルビンとなっています。
黄色かぶりしないようにCamera RAWで現像時にそれだけ3150ケルビンに変更して、
ソフト内にあるプリセットを当ててみました。それを縮小しました。
それぞれのフィルムシミュレーションの違いは赤い椅子や黄色い柱などに
特に違いが感じられます。
オリジナル。

ザールブリュッケン

PROVIA/スタンダード。

ザールブリュッケン

Velvia/ビビッド。

ザールブリュッケン

ASTIA/ソフト。

ザールブリュッケン

クラシッククローム。

ザールブリュッケン

PRO Neg.Hi。

ザールブリュッケン

PRO Neg.Std。

ザールブリュッケン

モノクロ。

ザールブリュッケン

大きな差はないようで、差があるのが分かります。
撮る写真の全てに同じフィルムシミュレーションを使うのは難しいと思いますが
色々な場面で変更しながら撮るのは面白いと思います。
そんなところにもこのカメラの楽しさがあります。