以前の家

先日まで住んでいた家です。6年と少しお世話になりました。
ここで色々な撮影も出来ました。お世話になった皆様、どうもありがとうございます。
唯一の心残りは上の部屋に住むという大家夫妻に一度も会わなかったこと。
この部屋は管理会社が管理しているので大家とは一度も顔を合わせたことがありません。
また大家自身もザールブリュッケンだけでなくドイツ国内外に何軒も家を持っているらしく
聞けば、このザールブリュッケンの家にも年に数日滞在する程度ということ。
時々上の部屋から足音が聞こえていましたが、それは掃除をしている音でした。

ザールブリュッケン

左上の写真、扉が4つありますが、全て我が家の扉です。
右が玄関、左が台所への入り口ですが、元々は別の家でした。
台所のある方は小さい部屋だったらしく、借り手があまりないので
建物を改装して大きな部屋と小さな部屋を一つにして一軒にしたということ。
約20年前の話です。
それぞれの間にある2つの扉は、かつて玄関と台所の扉があったところに
付いていたオリジナルの扉です。建物が1770年頃に建てられたもので
文化財保護建築となっており、昔のものはそのまま残しておかなければなりません。
そこで飾りとして壁に取り付けられました。
その扉を開けると奥行き10センチもないほどの物入れになっています。
実際はほうきなど掃除用具しか置けないと思います。
右下の写真は玄関入ったところにある収納ですが、
昔は冷蔵庫として使用されていたということ。
ここに氷と食材を入れていたのかもしれません。
1770年頃建設となっていますが、中は当時の面影はありません。
床も敷き直され、壁も新たに塗られ、窓も新しく断熱、遮音のものになっています。
部屋は広く、快適に生活できました。
当然、少し寂しさもありますが感謝して家を出ました。
ここから新たに出発です。