オペラを観に

オペラを観にザールラント州立劇場に行きました。
「魔弾の射手」(カール・マリア・フォン・ウェーバー作曲、1821年ベルリン初演)です。
これまで何度か別の劇場で観たことがありますが
ここで観るのは今回が初めてです。
一般的にオペラの面白い点の一つは演出(舞台)によって
印象が大きく変わることだと思います。
舞台も衣装も古典的な演出もあれば、
衣装はスーツで舞台は何もないといったモダンな演出もあります。
演奏や歌手が良ければ、舞台には拘らないという人もいますが
オペラは聴くだけでなく視覚的なことも重要なので
個人的には演出は非常に大切だと感じ、
その作品を2度、3度と観たくなるのは演出に寄るところが多いと思います。
ザールラント州立劇場のオペラで、個人的に複数回観た作品が幾つかありますが
中でも10回、8回、8回、6回観た作品はいずれも音楽や演奏、歌手だけでなく
演出が良かったことが挙げられます。
逆に一度しか観なかった作品もいくつもあります。
ただ演出家は大変な仕事だと思います。限られた予算の中で作っていくわけですが
どこでその人のオリジナリティを出していくか、難しい点だと思います。
もちろんこれは演出家に限ったことではなく、他の職でも同じだと思いますが。

ザールブリュッケン

ザールラント州立劇場の「魔弾の射手」ですが、
色々な面白いアイデアが詰まっている演出でした。
個として観る部分、全体を意識する部分、それぞれの繋がり、
それをどのように絡ませていくかで作品の密度や世界観が変わってくると思いますが
このオペラを観て色々と感じることがありました。
個人的にですが、例えばオペラだけでなくバレエやコンサートでも
色々な情景を感じ、それが自身の作品作りに繋がることがあります。
今回の「魔弾の射手」を観て作品作りにおいて非常に重要なことに
気付かされた気がします。
時間的余裕があればもう一度観てみたいと思います。
おそらく今回とは違った見方が出来るのではないか、
それも含めて楽しみです。