オペラを観にザールラント州立劇場を訪れました。
今日がプレミエ公演のリヒャルト・シュトラウス「影のない女」(1919年ウィーン初演)です。
指揮は同劇場音楽総監督の上岡敏之氏。
来シーズンからヴッパータールの劇場総支配人になることが決定しているので
彼が現在の役職で指揮を振るのは、このオペラが最期です。
プレミエ公演の時、開演前の劇場前には
開演までの時間を楽しんでいる人たちが多いのですが
今日は気温が30度になっていたので、
ほとんどの人が劇場内に入っていました。
開演は午後5時です。

オペラは2度の休憩を挟み、午後9時40分頃に終わりました。
どうやらこれはドイツの労働法によるもののようです。
このオペラには子供たちが出演していますが
法律では子供は午後10時までに家に帰さなければならないということ。
それゆえ、それに合わせて開演時間が早められたとのことです。
公演後の午後10時前に撮りましたが日が長いので、まだ外は明るいです。

そういえばこのオペラに限らず上岡氏が指揮の時は
日本人の姿がよく見られますが、今日も客席には
10人以上の日本人がいたと思います。
ポスターを撮影。

このオペラは演奏するのも聴くのも難しいということをよく耳にします。
しかし音楽はリヒャルト・シュトラウスなので本当に美しく
様々な音があふれ出てくる、またこぼれ落ちてくるといった印象で
多彩な音や響きを楽しむことが出来ました。
これは是非もう一度観てみたい作品です。