カメラ屋巡り

秋葉原を中心に幾つかのカメラ屋を回りました。
中古カメラを扱っているお店も回ってみました。
綺麗に並べられてありカメラに対する
愛情のようなものが感じられるお店が多いように思います。
量販店では時間が経つのも忘れるほど
色々と見て回っていました。
猫がいました。

秋葉原

それにしても日本は本当に多くのものが店頭に並んでいるので
見ていて飽きません。ドイツではほとんどの場合がネットでの情報です。
店頭にあってもショーケースに入っている場合があって
自由に手に取って見ることも出来ません。
秋葉原のカメラ量販店では一眼だけでなくコンパクトカメラも
色々と試してみました。それ以外にも様々なカメラ、写真関連商品があります。
それらを手に取って実際に見ることが出来るのは
本当に有り難い環境だと思います。
ただ逆にこれだけ揃っていると写真を撮るということよりも
撮るためのカメラ機材の方に意識が向いてしまうかもしれません。

秋葉原

いずれにしてもこういった何でも揃うお店が近くにあるというのはいいですね。

日本へ

日本へ一時帰国です。
ここ数回はザールブリュッケン空港からルクスエアーでミュンヘンに飛び、
そこからルフトハンザで成田という飛行機の旅でした。
これは空港内を歩く距離も短く、乗り継ぎも非常に便利でしたが
昨年ルクスエアーがザールブリュッケンに飛ばなくなったので
今回はフランクフルトまで電車で行き、そこから成田に飛ぶことになりました。
いつもは成田空港に飛行機が着いて
飛行機から降りた瞬間にムワッとした
体にまとわりつくようなじっとりとした湿度を感じていましたが
今回はそれもあまり感じられません。
それだけでも快適なものに感じられます。

成田空港

今回は日暮里で予定があったので
そのまま電車で向かいました。
時間帯にもよるのか、この車両は貸し切り状態でした。

電車

電車を降りたあと、走っていく電車を流し撮りして見送りました。

電車

想像したほどの湿度がなく
過ごしやすく感じられます。
日本でも色々な予定ややりたいことがあるので
忙しくなりそうですが
日本の夏を楽しみたいと思います。

カメラのコーティング

午後8時の空です。
この晴れた空の下、多くの人が外でサッカーを観戦しています。

空

サッカーの EURO2012 欧州選手権が開催されており
毎日夜まで騒いでいる人が多いです。
金曜日の夜はドイツが勝って日付が変わっても街はお祭り騒ぎです。
大声を上げている人々、いくつもの車のクラクション、大きなラッパや太鼓。
街そのものが興奮しているようです。
ところで今日、写真を撮ろうとカメラを鞄から取り出した時に
カメラ本体に何かザラザラしたものを感じました。
見てみると表面にあるコーティングが一部剥がれています。
小さなものでしたが少しショックでした。

カメラ

他の所もよく見てみると小さな傷があります。
しかしこちらはケースに隠れるところなので問題ありません。

カメラ

本体表面に傷が付いていても撮れる絵には全く問題ないので
そのまま使いますが、ふと気になってこれまで撮影した枚数を調べてみました。

カメラ

R : シャッターレリーズ回数
S : ストロボ発光回数
C : センサークリーニング回数
U : ダストリダクション回数
V : ライブビュー回数 PENシリーズでは常に0
B : 手ぶれ補正回数
オリンパス・ペンE-P3を購入したのは昨年7月下旬。
約11ヶ月の間にこのカメラで、51815枚、写真を撮っているようです。
オリンパス・ペンのシャッター耐性が何枚か分かりませんが
いずれにしてもこれからも大切に使いたいと思います。

友人のシネレンズ

友人が新たにオールドレンズを手に入れたというので
カフェで見せてもらいました。
シネレンズ、フィルムムービーカメラ用のレンズですが、
フランスのアンジェニューです!
15mm、F1,3のレンズで「PARIS」と彫られているのが
どことなくお洒落といった感じです。
それにしてもシルバーのレンズは格好良いです。

アンジェニュー

カメラにも合っています。
カフェのテーブルにさりげなく置いてあるのが
お洒落のようにも感じます。

アンジェニュー

早速、ためさせてもらいました。
レンズのイメージサークルとカメラの撮像素子の大きさが違っているので
写真で撮ると周囲がけられてしまいます。
それがマイクロフォーサーズマウントのカメラで使う際に出るこのレンズの特長の一つです。
オリンパス・ペンでアスペクト比を正方形にして
中央部分だけを切り取るのも良いと思いますが
やはりけられた方がこのレンズ独特の面白さがあるように思います。
絞り開放だともっとふわふわでグルグルボケも出るかと思っていましたが
被写体にもよるのか、思った以上に良く写る印象です。

アンジェニュー

クロスプロセスの方がより雰囲気が出るような気がしました。

アンジェニュー

そしてあえてピントをずらした方が味が出るような気もします。

アンジェニュー

この周辺のけられがあれば何か覗いているような雰囲気になるので
それを意識して撮るのも面白いかもしれません。

アンジェニュー

その後、友人宅でこのレンズで撮った写真を見せてもらいました。
絞り開放では独特の柔らかい世界がありますが
絞れば非常にシャープで驚きました。
使い方によっては様々な表現が出来るレンズかもしれません。
少し絞って撮ってみました。

アンジェニュー

オールドレンズは現代のレンズ性能で見ると
数字的には劣っている部分があると思いますが
逆にそのレンズでしか撮れない世界があります。
それを意識すれば、表現の幅も広くなると思いますし
何より撮った時の驚きや面白さがある気がします。
やはりオールドレンズは楽しいですね。

マクロの世界

一昨日、

オリンパスOM-1と一緒に届いた中間リングを使い、レンズを逆付けにしてマクロ的に撮影してみました。
オリジナルデータを縮小したものです。
印刷物
肉眼では赤青黄色は見えません。

マクロ



塩

トイレットペーパー

トイレットペーパー



指紋

1ユーロ硬貨

1ユーロ

1ユーロ

1ユーロ

クッション

クッション

ブラウンシュガーの氷砂糖

砂糖

20ユーロ紙幣

紙幣

紙幣

紙幣

中間リングのおかげで更に大きく撮れました。
ピントを合わせるのは難しいですが
普通では見えない世界、そこを覗いてみるのは面白いですね。

OM-1

ネットオークションでようやく求めていたカメラを入手することが出来ました。
オリンパスのOM-1です。
このカメラは機械式で電池が必要ありません。
(露出計を使用するなら電池が必要です。)
これより後に発表された機種は便利になっていますが
それよりも不便なマニュアルでの撮影の方が面白いかもしれません。

OM-1

今の時期、このカメラに限らずオークションに出品されている
オールドレンズやカメラの数が少ないような気がします。
そして落札金額も、数が多く出ている冬の時期より
随分と高くなっている印象があります。
逆に業者が出しているものは、「即決」が多く
時期にかかわらず、それほど金額は変わっていないような印象です。
今回は非常に状態の良いOM-1を業者から即決で購入できました。
外観は目立った傷もなく綺麗です。
マクロレンズ付きです。

OM-1

OM-1は大きく分けて5世代あるようです。
ワインダー取り付け用の接点がないのと
製造番号から見るとOM-1の前期型、つまり第一世代のようです。

OM-1

裏蓋を開けてみました。
開けるとフィルムが入っていてびっくりしました。
購入したところが業者だったので
サービスで入れてくれていたのか
それとも業者の手に渡った時に既に入っていたフィルムでしょうか。
しかし業者が清掃していることを考えると
前者のような気がします。
とりあえずこのまま使って見ることにしました。

OM-1

そして驚いたことに3つの中間リングも付いてきました。
おそらく業者が“おまけ”として入れてくれたのでしょう。
純正ケースや純正キャップなども付いています。
このカメラはマクロレンズとセットだったので
前の所有者はこの中間リングも一緒に使っていたのかもしれません。
しかも非常に綺麗です。カメラのストラップを付ける三角環にも
本体を気づけないようラバーがあります。
本当に大切に使われていたようです。

OM-1

早速友人に連絡し、カフェで会いました。
友人はパンケーキ付きのペンタックスK1000を持ってきていました。

フィルムカメラ

その後、夕方の街をカメラを持って少し散歩しました。
撮影中、私のOM-1のシャッターが切れなくなりました。
本当に焦りました。
家に帰ってから裏蓋を開けてみると、なんと、フォルムが切れています。
無理してフィルムを巻き上げたせいだと思います。
フィルムカウンター的にはまだ撮影枚数がありましたが、
このカメラは裏蓋を閉めるとカウンターは自動的にスタートに戻ると言うこと。
つまり家に届いて裏蓋を開けて、再度閉めた時点で
スタートに戻っています。
その前は何枚撮られていたか分かりません。
家に届けられるまでに何枚か撮られていたかもしれません。
私はそんなことを意識せず、新たなスタートから数を数えていました。
だからまだ撮れると思っていましたが
実際はそれほど撮れなかったのかもしれません。

OM-1

カメラが壊れてしまったかと焦りましたが
次に新しいフィルムを入れると最後まで問題なく撮ることが出来ました。
OMのレンズも幾つか所有しているので
しばらくこのカメラで使っていきたいと思います。
いずれにしても大切にしたいカメラです。

OM-1

フィルムカメラでの撮影はデジタルよりもテンポが遅くなりますが、
被写体に向き合う時間は長くなるような気がします。
そして被写体の求め方も違っているような気がします。
これからも時々はフィルムで撮影していきたいと思います。

撮影者の意図

またしてもマドレーヌを焼きました。
といっても今回は差し入れ用なので私は一つも食べられません。

マドレーヌ

ところで写真には撮影者の気持ちや表現があると思います。
露出などをしっかり合わせて綺麗に撮るのも大切なことだと思いますが
作者の気持ちを表現するのも同時に大切なことだと思います。
こういったモノクロにするとマドレーヌが食べ物でなくなるような気がします。
大袈裟ですが自分が食べられない悲しみに似た気持ちが
そこにはあるような気がします。

マドレーヌ

もっと怖く表現してみるのも良いかもしれません。
窓の光と色を意識して、ワイングラスとナイフ、フォークを並べて
少し残酷な?印象を表現してみました。
タイトルは「本日の dinner」

マドレーヌ

もちろんこれが正解というわけではありません。
これらの写真を見て全く別のように感じる人もいると思います。
いずれにしても言いたいことは写真には
撮影者の気持ちを入れられると言うことです。
それが全ての人に伝わるかどうかは難しいと思いますが
そういった表現のために撮影に関する技術的なことを
知っておくと表現の幅も更に広がるかもしれません。
本当に写真は奥が深いです。
しかしそこが楽しいところでもありますね。

タッチパネル

何故その考えが思い浮かんだのかは全く分かりません。
時々そういったことがあります。

部屋

今回はオリンパス・ペンのタッチパネルです。
購入した直後に少し試しました。
タッチパネルでの撮影は少し違和感があったので
その後はその機能をOFFにしていました。

部屋

が、何故か今日、その機能を使っている自分がいました。

部屋

タッチパネルのオートフォーカスの速度は
もしかするとシャッターボタンの半押しよりも
早いかもしれません。

部屋

レンズにもよりますが、印象としては
やはり早く感じられます。

部屋

私は基本的に中央でピントを合わせてから構図を作ります。
その際に微妙な誤差が生じてピントがずれていることがあります。
しかしこの機能を使えば先に構図を作って
合わせたい箇所をタッチして拡大表示させることも可能です。
これはマニュアルフォーカスで使う際、非常に便利だと思いました。
特にマクロ撮影時には効果があると思います。

部屋

レンズのオートフォーカス性能によって違いはあると思いますが
試した数本はいずれも問題なく使うことが出来ました。
動いているものは、いずれにしても難しいと思いますが
モノや風景など、スナップでも便利な機能かもしれません。

部屋

特に部屋の中など自分のペースで撮影出来る場所では
使いやすいかもしれません。

部屋

撮影するテンポも悪くありません。

部屋

購入してもうすぐ1年になりますが
まだまだカメラの全機能を使っていないと改めて感じました。
何故この機能を使おうと思ったのか思い出せませんが
まだまだ自分が知らない、気付いていない撮り方などあるかもしれません。
撮影する方法が増えれば、その分、切り取り方も変わってくると思います。
同時に写真にも変化をもたらすかもしれません。

オールドカメラ

友人にフィルムカメラを一台貸していただきました。
このシルエットが格好いいです。

オールドカメラ

そしてこのカメラの最たる所は、ファインダーの箇所にあります。

オールドカメラ

このカメラには一般的なファインダーがありません。
写真を撮る時は一般的なカメラのように
プリズムファインダーを覗くのではなく
真上に向いたスクリーンを見ます。
つまりウエストレベルファインダーとなっており
二眼レフカメラのように覗きます。
ですのでスクリーンに映る画像も左右反対になっています。
写真はそのファインダーを開き、ルーペを出したところ。
拡大してのピント合わせも可能です。

オールドカメラ

実際の図です。

オールドカメラ

このカメラのスクリーンに映し出された図です。
まるで古い映画のフィルムを見ているような感覚を覚えます。
そしてピントのあった箇所だけ浮き上がる立体感がすごいです。
これを見ると誰もが声を上げてしまうほどです。

オールドカメラ

より近くで見てみるとこういった感じです。
レンズ性能も見えてきます。

オールドカメラ

左右逆になっているので構図の修正が簡単ではありませんし、
下の方を撮ろうと思うと、上から覗いているわけですから
非常に不自然な体勢になります。
しかしそれでも楽しさが感じられるカメラです。
フィルムを入れずにこれだけでレンズの向こうにある風景を見るのも楽しいですが
一度フィルムを入れて撮影してみようと思います。

部屋にあるラヴェンダー

部屋にラヴェンダーの鉢があります。
オールドレンズでそれを撮ってみました。
窓の外の光によって少し印象も違ってきます。
ラヴェンダーを撮ったと言うよりは
ラヴェンダーを前にして後ろにある光を撮った
といった感じでしょうか。

ラヴェンダー

ラヴェンダー

ラヴェンダー

こういった色合いを見ると優しさのようなものを感じます。