友人と訪れたフランス・ロレーヌ地方、フェネトランジュの写真です。
滞在時間は僅かでしたが、それでも十分に回れるほどに小さな街でした。
レンズは数本持っていましたが、この日は広角レンズでスクエアフォーマットを意識しました。
言ってみれば普段撮る写真の左右がないだけですが
広角レンズで撮る場合は、構図をしっかり考えないと
変に伸びた写真になってしまいます。
その効果を狙って撮影するのも面白いと思いますが
今回は真っ直ぐ捉えることを意識しました。
他の街への方向が示してあり、
言ってみればここは街の玄関口といった場所でしょうか。
この道は街と街を結ぶ国道のようなものかもしれません。
その間にあるフェネトランジュは小さな中継点となっているようで
現在はその街を訪れる人のために
ツーリストインフォメーションもあるようです。
そういえばこの街の中心部では信号を見かけませんでした。

このアーチをくぐると旧市街地になります。

旧市街地にはこういった細い路地が幾つもありました。

とりあえずツーリストインフォメーションのあるところに向かいました。
重厚な城郭の中にあるようです。

夕方なので既に閉まっていましたが
この周囲、人のいる気配が全くありません。
大きな建物の中もひっそりとしています。
まるで休日の小学校といった感じです。

街中心の大通り。
ここもひっそりしています。

角度を変えて。
古い建物がそのまま残っています。
そういえば旧市街地では石畳をあまり見かけませんでした。
おそらく昔は土のままで、近代になって舗装されたのでしょう。

旧市街地の反対側の入り口。
奥が街の中心方向です。
ここは道幅が急に狭くなっているので
おそらく昔は門があったと思います。
道路上にある白の三角印は車のためにあるものだと思います。

道路が曲線を描いていましたが
もしかするとここはかつての城壁的な場所だったのかもしれません。

この街の風景は車が写っていなければ
いつの時代の写真か分からないものが多いように思います。

この街では人の気配がほとんど感じられず
自分たちしか存在していないように感じられる空間でした。
それにもかかわらず声を出すのも憚れるような雰囲気があり
いつしか友人とはヒソヒソと小声で話すようになっていました。