友人から電話がかかってきました。
のみの市でオールドカメラを購入したと言うこと。
まだその開催場所にいるとのことで、私もそこに向かいました。
街中から直ぐの所です。
友人と合流して、幾つかのお店を覗きました。
個人的には特に目当てのものがあったわけではありませんが
何気に覗いたところにカメラがありました。
蛇腹のカメラです。
インテリアに良いかもしれません。
お店の女性が言うには完全に動作すると言うこと。
確かに問題なくシャッターも切れます。
ただよく見てみると蛇腹に一カ所、穴が開いています。
そして絞りも閉じたままです。
25ユーロと言うことでした。
穴が開いていることを伝え、
どうしようか考えていると
10ユーロでいいわよ、ということで
思わず買ってしまいました。
(「買ってしまいました」と言うのはカメラに対して
失礼な気がしますが・・・。)
同時に友人もこの日、2台目のカメラを購入(旧東ドイツ製と旧ロシア製)。
私が購入したのはドイツのツァイス・イコン社のイコンタというカメラ。
以下、アートフィルターのファンタジックフォーカスで撮影したものを。
カメラ上面と正面。

裏面。「ZEISS IKON」の文字が見えます。

開いたところ。
シャッターを切ってみると、カッチッと金属的な音がします。

横側には「Made in Germany」の文字が見えます。

これがいつ頃、製造されたものかネットで調べながら
清掃していました。

オリンパス・ペンとの比較。
それほど大きくありません。

このカメラはドイツ製ツァイス・イコン、イコンタ 521(Zeiss Ikon Ikonta 521)で
レンズは Novar Anastigmat 1 : 3,5 = 7,5 cm が付いています。
6×9フォーマット。
ドイツのサイトなどを調べていると1940年頃に製造されたもののようです。
清掃しながらシャッターを切ったりしていると
絞り羽根も動くようになりました。
いつか撮影もしてみたいです。
のみの市で売っていた方は業者ではなく個人のようだったので
もしかするとその家族や近い人が持っていたものかもしれません。
蛇腹の穴が開いているところは指が当たる場所です。
何度も使用して穴が開いたのでしょう。
このカメラで色々な思い出を撮っていたのかもしれません。
カメラは撮影するための一つの道具ですが
それでもそこに人の想いがあるような気がします。