東日本大震災復興支援チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

ヨーロッパの他の街でもなされているようにザールブリュッケンでも
東日本大震災の復興支援に対するチャリティーコンサートが行われました。
2週間ほど前にアイデアが出て、コンサートの直前まで準備がなされ
いろいろな人が助け合ってコンサートが実現できました。
上の新聞はザールブリュッケン新聞に半ページ以上の大きさで掲載された
コンサートの告知記事です。
ポスターやカードも作られました。様々な場所に貼られ、置かれました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサートの会場となるルートヴィヒ教会です。
コンサートは午後7時半から始まります。
この写真は午後7時少し前に撮りました。
先週、夏時間になって日がより長くなりました。

チャリティーコンサート

当日、教会入り口にはポスターが貼られました。

チャリティーコンサート

募金箱です。これも有志によって作られました。
コンサート当日は私もこの箱を持って教会入り口に立ちました。

チャリティーコンサート

上記の記事が新聞に掲載されたのがコンサートの2日前。
ポスターやカードも数日前に出来たとあって
十分な告知が出来ていない状態だったので
どれくらいの人が集まってくれるか不安がありましたが
当日はほぼ満員となる人が教会に足を運んでくれました。

チャリティーコンサート

私はこの日、コンサートの模様を撮影していました。
望遠ズームレンズを持って行ったのですが、
夜の教会の中は暗く、念のため予備的に持って行った
明るい単焦点レンズを使うことにしました。
カメラ2台に、35mm版換算で34mmと100mmのレンズを付けました。
コンサートは教会後方の上階で龍笛と笙による越天楽で始まりました。
教会の中は静まりかえっています。
独特の音色が教会の中で反響し、
特別な空間を作り出しています。
客席よりも後方で演奏していたので、演奏者の姿が見えない状態でしたが
上から降ってくるような音に多くの人が耳を傾けているようでした。

チャリティーコンサート

そして独日協会代表の方の挨拶があり、全員起立して黙祷と続きました。

チャリティーコンサート

再び龍笛と笙により「さくら」(「さくらさくら」)が演奏されました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

それに続いてザールラント州の厚生労働大臣の挨拶となりました。
今回のチャリティーコンサートは元々有志のアイデアで始まり
独日協会やザールブリュッケン新聞、ザールラント放送局、
ザールラント州厚生労働省を始め様々な人々によって支援されました。

チャリティーコンサート

ここから音楽プログラムになります。
まずパイプオルガンでバッハが演奏されました。
この写真とその下の写真は同じ奏者の写真ですが
上の方は実は午後の練習時に撮影したものです。
ですので自然光による撮影です。
下はライトアップされた照明下で
両者ともホワイトバランスはautoです。
光による違いが非常に興味深いです。
練習時は35mm版換算で50mmの標準レンズを使用しました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

教会の礼拝堂にアヴェ・マリアが響きました。

チャリティーコンサート

今回のコンサートはドイツ放送交響楽団やザールラント州立劇場の人たちをはじめ
個人の演奏家や音大生などが演奏しました。

チャリティーコンサート

静けさの中、「さくら」の独唱は響くものがあります。
それにしてもこのコンサートは最後まで静寂に包まれていました。
その中でシャッター音が気になり撮影は自由に出来ない雰囲気があったので
撮った枚数はかなり少なかったです。

チャリティーコンサート

最後にはパイプオルガンで「さくら」をモチーフにした作品が即興されました。
そしてカーテンコールとなりましたが、立ち上がって拍手をしている人や
ブラヴォーを叫んでいる人もいます。

チャリティーコンサート

今回のチャリティーコンサートは準備する期間が短く
そんな中で多くの人が集まってくれたことに本当に感謝です。
この日皆様に寄付していただいた金額の合計は8000ユーロを超えました。
その数字に驚いたと同時に本当に感謝の気持ちがあります。
このコンサートに対して私は何もしていませんが
それでも出来ることを今後も続けていきたいと改めて思った次第です。
同じ写真がありますが

こちらには一曲だけ音源もあります。