ようやくiPhoneが

携帯電話の話です。
ドイツでもこれまで、アップル社製のスマートフォンiPhoneは発売されていました。
国内で最大のキャリアであるT-Mobileから発売されていましたが、
契約数は国内最大にもかかわらず、その機種を使っている人が少ないのか
街中でiPhoneを見かける回数はかなり少なく
友人の間でも話題に上ったことはほとんどありませんでした。
それほど意識することも無かったと言えるかも知れません。
それが今年2010年10月に状況が変わりました。
これまでT-Mobile独占だったiPhoneが他社VodafoneやO2でも
販売できることになりました。
10月27日から販売開始です。
街中にはそのことに関する看板が目立ち始めました。
現在売られている機種はiPhone 3GS(日本では既に発売されていませんが)と
iPhone 4です。
また隣国オーストリアでも同じような状況でこれまでOrange AustriaとT-Mobileの独占だったものが
2010年11月よりA1やDreiでも販売できるようになったということ。
ドイツではVodafoneやO2が取り扱うようになってようやくiPhoneがメジャーになった気がします。
この2週間、街中で見る回数が増え、私の周りでも何人か購入しました。
それまで無ければ無いで困らないと思っていた私も、
先月末に購入しました。やはり日本語が使えるのは大きいです。
実機を見たり調べたりしましたが他社のスマートフォンは日本語が使えません。
(またO2で販売されているiPhone4はSIMフリーで、T-Mobileの場合は契約2年後に
申し込めばフリーになるということです。)
撮影で他の街に行くときは地図を何枚も印刷して持って行きますが
これは使える地図もあって大変便利でした。
また日本にいる人とのモバイルビデオ通話も問題なくできたので
重宝しそうです。
カメラも無料のアプリだけでも色々遊べて面白いです。
カフェでコーヒーを注文して出てくるまでに遊べました。
画質では一眼カメラとは比較できませんが、
そんなことを意識することなく、これは味として楽しめます。
逆にiPhoneでしか撮れない写真もあるので
撮影の幅や楽しみも拡がるような気がします。
ある意味、撮影の楽しさを教えてくれるカメラかも知れません。

iPhoneより

iPhoneのカメラで撮影、同機種上で編集。

万聖節の日の散歩

11月1日は万聖節で、ザールラント州は祝日です。
ドイツは州によって宗教が違っているので
当然祝日も州によって変わってきます。
万聖節の日、カトリックの州は祝日になっています。
久しぶりに青空が覗く晴れの日で
気温も10度を超える過ごしやすい一日になりました。
夕方、日が沈む少し前に散歩に出かけました。

秋の景色

ザール川沿いを少し歩きました。
影が濃く長くなっています。

秋の景色

秋の景色

秋の景色

もう少し日が強ければ「黄金の秋」といった言葉が似合う風景になったかも知れません。
穏やかな気温のもと、のんびりとした時間が進んでいます。
そんな中を散歩をしている人も多かったです。
その後、カフェに行きましたが、
栗を使ったケーキに出会いました。
ドイツでは非常に珍しい栗のケーキです。

秋の景色

冬時間になりましたが、
様々なところで秋が感じられるようになりました。

冬時間に

忙しい日々が続いています。
気がつけばドイツは今日から冬時間になります。
午前3時を2時に針を戻します。
日本との時差は7時間から8時間になります。
冬時間になると、街が一気に暗くなる気がします。
しかし11月の暗い時期を過ぎるともうすぐクリスマス。
ここ最近の気温は一桁台ですが快晴の日はそれでも外にテーブルが並びます。
しかし曇りの日が続いているからか
オープンカフェの椅子なども積まれたままになっていることが多いように感じられます。
一部並べられたテーブルには毛布が置かれています。
こういった光景が見られると言うことは
いよいよ冬が近づいてきたと言うことでしょうか。
こんなところにも季節が感じられます。

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

カボチャの季節

ハロウィンの時期には街中でカボチャがよく見られます。

秋の景色

特に広場に出る市場などには大きなものが売られています。

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

ところで食用のカボチャで一般的なものの一つに Hokkaido と呼ばれる栗カボチャがあります。
1878年にアメリカ人によって北海道にもたらされた後、そこで栽培されるようになり、
それが1990年代にヨーロッパにもたらされ、広まったと言うこと。
先日の柿もそうですが、日本語の名前が付いたものはまだまだあるかもしれません。

新しいショッピングセンター

ここ最近、街中には「ヨーロッパ・ギャラリーのオープン」という
看板が目立ち始めました。

ヨーロッパ・ギャラリー

その「ヨーロッパ・ギャラリー Europa Galerie」という新しいショッピングセンターが今日開店しました。
かつてザール・ギャラリーと呼ばれたショッピングセンターと
それに隣接して建っていた炭坑管理局の建物がそれに生まれ変わりました。
ドイツ連邦政府は2018年までに石炭採掘を終えることを決めたので
ザールラントの石炭産業も中止になりその建物から退去し、
その文化財保護建築がショッピングセンターとして再利用されることになりました。

ヨーロッパ・ギャラリー

この建物はかつてのプロイセン王立炭坑局で、
ショッピングセンターとなった今もその当時の面影を残しています。

ヨーロッパ・ギャラリー

ヨーロッパ・ギャラリー

ヨーロッパ・ギャラリー

2008年からショッピングセンターへの立て替えが始まりました。

ヨーロッパ・ギャラリー

このオープン初日には9万の人が訪れたと言うこと。
それだけ新しいショッピングセンターに期待していた人が
多かったと言うことでしょうか。
中には約110軒のお店が入っています。

ヨーロッパ・ギャラリー

その他の内部の写真や改装中の写真は続きでどうぞ。

続きを読む

雨と晴れと虹

最近色々と忙しい日々が続いていますが
久しぶりに日中に時間が出来たので家の近くを散歩しました。
この日は朝から雨が降っていましたが、
そのときはちょうど晴れ間が覗く空模様だったのも
外へ出ようと思ったきっかけでした。
ここ最近は雨の日が続いており気温も低くなっています。
この日、散歩に出かけた午後3時頃の気温は5度と肌寒いです。
赤色の落ち葉が目に入ってきました。

秋の景色

街を見下ろせる少し高い場所に登りました。
他に人の姿はなく寂しい場所でしたが、
午前中は雨だったので外に出る人が少なかったのかもしれません。

秋の景色

紅葉しているところや、既に落ちてしまったものなど
この時期ならではの明るい色があります。

秋の景色

また落ち葉で一杯のところもあります。
遠くの方を見ると少しずつ黄葉してきているようです。

秋の景色

風が強く、雲の流れも速いです。
その雲の流れを見ていると空の広さが感じられます。
快晴のようになったと思えば雲が接近してきます。

秋の景色

反対の方向を見ると空に蓋をしたような重い雲が近づいてきているのが見えます。
その雲のせいで、手前の紅葉がよりカラフルな色になっているようです。
その向こう側には斜光が見えます。

秋の景色

よく見ると小さな虹が出ています。

秋の景色

少し移動して撮りました。
虹を見たのは随分久しぶりのような気がします。

秋の景色

このあと家に帰りましたが、暫くするとまた雨が降ってきました。
散歩していた時がちょうど雨が一休みしていた時間のようでした。

続きを読む

果物の秋

友人が果物を持って遊びに来ました。
珍しい蟠桃(ばんとう、Plattpfirsich)。
最初この形を目にした時は潰れているのかと思いましたが
食べてみると非常に甘く、驚きました。
美味しくいただきました。

果物

因みに柿はドイツ語でも Kaki です。
本来ドイツにはないもので、輸入されてそのまま名前が付いたようです。
調べてみるとヨーロッパには1789年に輸入され、
現在はイタリアで多く生産されていると言うこと。
思った以上に歴史があります。

果物

独仏国境 つづき

前回の

「独仏国境」の続きです。
ザールブリュッケンの直ぐ隣にフランスのシュピヒェルンという小さな地区があります。
そこはかつて普仏戦争(1870/71年)の主戦場で、ここでのプロイセンの勝利が
ドイツ統一に繋がり、ドイツ帝国が誕生しました。
その場所は現在、「ドイツ・フランス・文化自然公園シュピヒェルン」という名の
公園として整備されています。
現在そこには、第二次世界大戦時、実際にドイツに攻め入った
アメリカ軍の戦車が展示されています。
この場所は国境という場所柄、第二次世界大戦でも前線になり、
多くの者が犠牲になりました。

独仏国境

この場所はドイツ領になったりフランス領になったりしますが、
第二次世界大戦の時はドイツ領で、そこを通るようにしてジークフリート線という
防衛線が完成しました。
これは1930年代後半にドイツのフランス国境地帯を中心に構築された、
ドイツの対フランス要塞線です。
その当時のドイツ軍のトーチカ(防空壕、鉄筋コンクリート製の防御陣地)が
幾つかあり、そのまま放置されています。写真は裏側ですが、
正面側は草が生えた大地でこういった建造物は全く分からないようになっています。

独仏国境

フランス、ドイツ帝国、ザールブリュッケンのそれぞれが犠牲者に捧げる碑を作りました。

独仏国境

独仏国境

公園として整備された現在は馬がいて平和的な印象を与える場所となっています。

独仏国境

そしてその近く、ドイツ側には普仏戦争で犠牲になったドイツ兵を埋葬している
「名誉の谷」という場所があります。
そちらも現在は公園として整備されています。
(ですがここでは谷ということを意識して仕上げました。)

独仏国境

現在、独仏の国境はコントロールもなく通過することが出来ますが
こういった様々なものを目にすると改めてこの場所が国境と言うことを
意識させられます。

独仏国境

前回の日記

「フランスへ買い物に行く」でフランス側へ買い物に行ったと書きましたが
ドイツとフランスの国境です。
自由に行き来することが出来ます。
かつての税関(ドイツ側から)

独仏国境

独仏国境

かつての税関(フランス側から)

独仏国境

別の道の国境案内板

独仏国境

独仏国境

更に別の道の国境案内板

独仏国境

これらの看板だけを見ると
国境と言うよりは県境といったような雰囲気があります。
更に別の国境、こちらはザール川沿いですが、
それに関しては「続き」をどうぞ

続きを読む