フォトブック

日本でフォトブックを作ろうとしたときに調べましたが
本当に色々な違いがあるのが分かりました。クオリティの差だけでなく
納期や値段など、言い換えればそれだけ選択肢があります。
しかしドイツではそこまでなく、その分野では日本に随分と後れているという印象があります。
ですが、最近はドイツでも少しずつ選択肢が増えてきました。
その中で安く早く、しかもそれほどクオリティも悪くないといった評価のものを見つけたので
試しに注文してみました。ただ安いサービスなので選択項目が少なく用紙も選べません。
先日、午前中と同じ日の午後に受け取れるよう同じものを2度注文しました。
そうすることによって同じもののクオリティの差などが分かります。
テーマは最近撮影させていただいている女性で
富士フイルムX-Pro2のフィルムシミュレーションACROSで撮影した写真です。

撮影

午前と午後にお店に取りに行きましたが
それぞれ担当の方が違っており、綴じ方の差がありました。
またプリントの方ですが、全てモノクロで撮影していますが、
このフォトブックでは光沢紙の青やマゼンダが出ており
少しカラー写真のようになっています。
しかも午前と午後では色の出方が若干違っています。
といっても作成時間や料金を意識するとそれらも納得もできます。
サンプル的な写真や直ぐに渡したい場合は重宝するかもしれません。
この2冊、一冊は私の保存用に、もう一冊はその女性にお渡ししました。
それにしても、フォトブックでも組写真でも
また写真展でも同じですが、ページ数や展示する際の物理的な制限があり、
どの写真を選ぶか、どういった順番に並べるか、
この点は多いに悩むところです。
選択すること。それが展示や表現では大切なことの一つであるのと同時に
何を重要視するか分かるので自ずと写真も上手くなっていく気がします。

ACROS

先日に続き、富士フイルムのX-Pro2、フィルムシミュレーション”ACROS”で撮影した一枚です。
この写真では陽の光が強かったので
コントラストを強めにしていますが
黒が多いこの雰囲気はお気に入りです。

撮影

紅葉のホワイトバランス

黄葉(紅葉)を撮るときは、そのオレンジ色を強調するために
ホワイトバランスを6000kから6500Kで撮影します。
モードでいえば「曇り」や「日陰」でしょうか。
しかし日暮れ時の直接的な眩しい光がない場合は
逆に3500K-4000Kにして、コントラストを強めにすると
色が多く、少し違った紅葉が撮れます。
この写真は3800Kです。

ザールブリュッケン

実際、人の目では、ここまではっきりとした色で見えているのではなく
少し暗く、落ち着いた風に見えていますが、
それをカメラを使って演出するのは面白く、奥が深いと言えます。
ホワイトバランスを何にするか、露出をどうするか等
正しい答えはなく、その都度、状況やどのように見せたいかで設定します。
そこに写真の面白さの一つがあるかもしれません。

ACROS

昨日の続きです。
最近のカメラには、どの機種にもモノクロ撮影モードがあります。
それが単純に彩度を落としただけなのか、それともそれ用に調整してあるのか
おそらく機種毎に違うと思います。だたあくまで個人的な印象ですが、
いずれの機種も黒と灰色、灰色と白が50対50でバランスよく調整されているように感じます。
しかし富士フイルムのフィルムシミュレーション”ACROS”は
そのバランスが60対40くらいになっており、黒と灰色の方が
情報が多い様に感じられます。
つまりシャドー部分の色が豊富だと感じます。

撮影

撮影

この黒の深さ、灰色と黒の間にある色の多さ、
何度見ても素晴らしい!と感じます。

ACROS

写真を見るとき、人それぞれ見ている環境が違っています。
例えば光の種類、その色温度、モニタ等の環境、視力、好み、
心理的状況などによって、同じ写真でも見え方や感じ方が違ってきます。
それを踏まえた上での、あくまで個人的な感想です。
自身で撮影した写真の中に何枚かツボにはまる写真があります。
それは光であったり、構図や被写体、またはカメラの性能や
描写であったりします。
この写真は一部を切り取っていますが自身にとってまさしくその一枚です。

撮影

左に写るカメラの金属の質感やくすみ、人の肌や唇、
その光の回り方など、黒から灰色にかけての色が豊富で
凄いの一言につきます。写真はモノクロですが
まるでカラー写真のように色があります。
その美しさから、この写真は何分、何十分どころか
一時間以上観ていても飽きません。
ここまで階調豊かな黒が出るなら、
モノクロ撮影時の露出の幅が広がりますし、
より冒険も可能です。
つまりそれだけ表現の幅や可能性が広がるのと同時に
撮影の楽しみも増します。
改めてFUJIFILMのフィルムシミュレーション”ACROS”は素晴らしいです。

撮影

VSCO

デジタルカメラで撮影したデータにVSCOのフィルムシミュレーションをあてています。
フィルムらしさがあるものもあれば、デジタルらしさが残っているものもあります。
一枚の写真の中に幾つもの時間やストーリーが交差しているような写真が好きです。
柔らかい雰囲気も気に入っています。

ザールブリュッケン

赤が印象的だったので。

ザールブリュッケン

ススキ。ドイツでも時々目にします。

ザールブリュッケン

鳩とかぼちゃの、この間(ま)が非常に良いです。

ザールブリュッケン

一見簡単そうに見えますが、これだけ水しぶきが出るほどなので
それだけ力強さがあるのかもしれません。光が美しいです。

ザールブリュッケン

冬のあじさいも美しいです。

ザールブリュッケン

小さいカメラ一台だけ持って旅に出るのも良いと思います。
このカメラはコンパクトなレンジファインダーなので
デジタルの荷物の中に時々入れています。

ザールブリュッケン

こういったところを歩くと秋の音がします。

ザールブリュッケン

作品

数日前、作品をお店のスピードプリントで印刷してみました。
ポストカードサイズで用紙はツヤあり、ツヤ無しの両方で試しましたが
思ったような色が出ませんでした。
色の方向性は大体あっているのですが淡いところの色が出ず、
そこは何も印刷されていないようにも見えます。
逆に予想以上に濃い箇所もありました。
試しにモニタとプリントした作品を並べてみました。
光沢のないマット紙(ハーネミューレ社ウイリアム・ターナー)、
バックライトのあるモニタとの比較なので
完全に同じにはなりませんが、方向性は合っています。
厳密に見るともう一度か二度、調整が必要ですが、これはこれで許容範囲内です。
ただこの写真はブログ記事用なので、きっちりと絞って撮っているわけでもなく
モニタの方は少し実際とは違って見えています。
Hahnemühle(William Turner), ColorMunki, VAIO Z Canvasです。

写真作品

濃霧

朝起きて、窓の外を見ると、霧で何も見えません。
向かいにある建物も霧がかかってはっきりと見えないほどです。
昨晩の天気予報では翌朝は霧と出ていましたが
想像以上の霧が出ていたのでカメラを持って外に出てみました。
霧が少しずつ晴れていく中で、美しい光景を撮ることが出来ました。

ザールブリュッケン

作品プリント

この夏以降で初めての作品プリントです。当然、新居では初めてのプリントになります。
本プリントの前に何枚かテストプリントをしましたが、少しずつ設定を変えても
モニタと同じようになりません。モニタはキャリブレーションしてあり、
プリンターとも合わせてあるので同じ色が出るはずです。
このプリンターを使うのも久しぶりなので、それも影響しているのかもしれません。
何度もテストプリントしているとインクが少なくなってきました。

ザールブリュッケン

そこでインクを交換。

ザールブリュッケン

するとそれまでずれていた色もモニタのようになりました。
同じようにプリントされましたが、モニタで見てみるのとプリントでは印象が違います。
今後、少しずつ調整する必要がありますが
今は作品をプリント出来た喜びの方が大きいです。
プリントは新聞紙や広告チラシの上に並べて保護スプレーを吹きかけます。

プリント

以前はテーブルの上でやっていましたが
引っ越しの際にテーブルを売ってしまったので、とりあえず床で作業しました。
ここではあえて焦点をずらしてピンぼけで撮影しています。

プリント

いずれ作品の方もこちらで紹介したいと思います。