カラーノイズと紅葉

今日も以前撮った写真を見直していました。
私が使っているカメラは高感度に弱いとされるカメラです。
ですので普段はISO100を基準に上限400、もしくは800に設定しています。
それでも間に合わないときはその都度上げていくようにしています。
しかし逆に高感度で撮影してモノクロにすると
それが良いノイズになるということで
それで撮影している人もいます。
しかしカラーの撮影でも、滲みがあって彩度を強くしたい被写体の場合は
高感度にするとそのカラーノイズが良い滲みの役割をしてくれると思います。
ちょうど一年前に撮った写真です。
今年の夏の東京・大阪でのフォトパス写真展に出展されていた一枚で
みなさまのおかげで賞を頂くことが出来た思い出の一枚です。
この写真はあえて高感度にして撮影しました。
Lightroomでの現像時、Photoshopでの調整時に
その滲みを消さずに橋や建物はシャープに
木々はあわい柔らかさを意識して、
そしてそこにある空気を意識して仕上げました。

ルクセンブルク

以下は別の季節に、別のカメラ及び別のレンズで撮ったもので
比較になりませんが、こちらはISO100です。
雨の日を意識して訪れたのですが曇りでした。
2枚ともルクセンブルク市の写真です。

ルクセンブルク

デジカメは色々な設定を試すことが出来ます。
カメラの設定を変えるだけで絵は大きく変わってくることがあります。
そういったことを意識しながらの紅葉の撮影は楽しいものがあります。
やはり撮影は楽しいです。

街の人々

先日、

パリの写真を一枚載せました。
普段こういった写真の場合は、すぐにモノクロを意識するのですが
このときはそうではなくて、落ち着いた色合いなどを意識して仕上げました。
今の季節がそう感じさせるのかも知れません。
そんなことを意識しながら街ゆく人々を撮影しました。
35mm判換算で50mmの標準レンズ一本です。
街を歩きながら、絵になると思ったり、かわいい、良い雰囲気、と思ったときに
写真を撮りましたが、タイミング等難しかったです。
カラーにはカラーの、モノクロにはモノクロの楽しさがあります。

街の人々

街の人々

街の人々

街の人々

街の人々

街の人々

パリでの写真

今年の6月にパリに行きました。
主な目的は夏の個展で使う写真を撮るためです。
帰ってきてすぐに個展で使うかも知れない写真と使わない写真を分けました。
使うかも知れない方の写真は何度も見ていましたが
使わないと思った写真の方はほとんど見ていませんでした。
それをふと思い出して見てみました。
ルーブル美術館のカフェでの一枚。
こういった落ち着いた色合いを持つ写真も好きです。

パリ

秋の渓谷に行く

友人と撮影に行きました。
ザールブリュッケンから車で約一時間の距離にある小さな渓谷です。
紅葉を期待していたのですが、赤色は数少なく
ほとんどが黄葉でした。
現地に到着したのは午後5時前。
三脚も持たず、カメラ一台に35mm判換算で28-104mmの
ズームレンズを付けて散策しました。
ザールブリュッケンは気温が15度前後でしたが
この渓谷は白い息が見えるほど空気の冷たい場所でした。
2時間ほどいて、すれ違ったのは十数人ほどでしょうか。
すれ違う時、お互い挨拶をします。
それが何故か気持ちよく感じられます。
この場所が気持ちを落ち着かせてくれているためかも知れません。

秋の景色

大きな岩が幾つも転がっています。自然そのもののようです。

秋の景色

その石の間が遊歩道のようになっているところもあります。
日が沈む前なので光の差し込み方も印象的です。

秋の景色

小川の左側には石が転がっています。

秋の景色

秋の景色

近くには19世紀に建てられた碑がありました。
当時も今と変わらない光景だったようですが、
現在は少し公園のように整備されています。
光の弱いところでは少し幻想的な雰囲気があります。

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

秋の景色

季節がもっと冬に近づけば違った風景になるでしょう。
そのときまたここに来たいという話をしながら、
この場所をあとにしました。

ダンサー

バレエダンサーの撮影に行ってきました。
この日は35mm判換算で70-200mmの望遠ズームレンズを持って行きました。
初めての場所でどこを背景にすればよいか考えながら撮影しました。
CFカードが一杯になって新しいものに交換する間だけが休憩のようになりました。
それ以外、ダンサーの方はずっと動きっぱなしです。
決めのポーズ的に静止することもなく
ひたすら動いています。
ポートレートを撮影するときは呼吸感のようなものがあって
それを意識して撮影することが多いです。
それがお互いのリズムになることがありますが
この日は少し距離もあり、また動きっぱなしなので
その呼吸感をつかむことも作ることも難しかったです。
後半の方になって徐々に掴むことが出来ました。
ダンサーの方はすごい汗をかいています。
しかし気がつけば私も汗をかいています。
それだけ集中していたのでしょうか。
止まった写真ではなく、体の何処かが動いているような写真を意識し、
若干シャッター速度を遅めになるようにしました。
写真は印刷用に作ったものです。
基本はいつもと同じで
カラーで撮影したものを、Lightroomで現像し、
Photoshopでモノクロにしてから微調整し、最後にノイズを載せています。
自分としては反省が多い撮影でしたが、新たなことも見えたので
有意義な時間でした。
お疲れ様でした。
どうもありがとうございました。

ダンサー

噴水の写真

今年の夏の個展期間中に京都駅前地下街ポルタさん
(京都ステーションセンター株式会社)の方から

撮影をお願いされたことがありました。
地下街ポルタ中央広場の上に新たに出来たAQUA FANTASYという噴水の撮影です。
突然のことで普段中心に使っているカメラもない状態でしたが
無事撮ることが出来ました。
それが紹介されていると言うことで日本から送っていただきました。
JR西日本発行のJR-WEST9月号に載っています。

ポルタ・アクア・ファンタジー

撮影したこの日は噴水の水圧も決まっていなかった時で
高く上がったり、低く可愛く上がったりしていました。
そして風が強く高く上がったものは風でながれていきます。
全て三脚なし、手持ちで撮影しましたが
高く上がっていないものはそれほど風の影響も受けなかったので
何とか撮ることが出来ました。
また正面の「Porta」や「AQUA FANTASY」の文字も入れ
そして背景の明かりを出来るだけ入れずに撮影しました。
特に「AQUA FANTASY」の文字は時間によって
色が変わる仕組みになっており、時々消えていたので
そのタイミングも難しいことがありました。
そしてシャッター速度を遅くすると色が重なりすぎて
白くなってしまいます。それを調整しながらの撮影でした。
この写真を見て、そんなことを思い出しました。

エッシュ村へ 最後に

エッシュ村へ 、

エッシュ村へ 2

エッシュ村へ 3

エッシュ村へ 4 の続きです。
ルクセンブルクのエッシュ・シュル・シュールへの撮影旅行は楽しい時間でした。
次回の個展で使えそうな写真も撮れたので個人的には大満足です。
ところでこの日は友人たちと一緒に撮影しましたが、
4人全員がカメラを持っていました。そうなると風景だけでなくお互いを撮ることも多かったです。
例えばAがBを撮り、BがAを撮る。AとBが撮りあっているところをCが撮り、
さらにその光景をDが撮る。そんなこともありました。
あとで全員が撮った写真を見比べてみると、上のような光景が何枚もありました。
写真それぞれは平面的ですが、それぞれのカメラの目線をあわせると、
非常に立体的な印象となりました。
そういったことも含めて非常に楽しい旅でした。
友人には本当に感謝です。
ズームレンズは便利なだけでなく色々と遊べるので楽しいです。

エッシュ・シュル・シュール

エッシュ・シュル・シュール

エッシュ・シュル・シュール

おーい!

エッシュ・シュル・シュール

エッシュ・シュル・シュール

エッシュ・シュル・シュール

これでエッシュ・シュル・シュールへの撮影日記は終わりです。
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。

エッシュ村へ 4

エッシュ村へ 、

エッシュ村へ 2

エッシュ村へ 3 の続きです。
砦のある丘を降りて街中を散策しました。
麓にある教会のステンドグラスには、マリア像とこの街の風景が描かれています。
そういったところからも街のマリア信仰が伺えます。

エッシュ・シュル・シュール

家々の玄関や窓も綺麗な花で飾られています。

エッシュ・シュル・シュール

古びた自転車も花で飾られており、古さを利用した街並みと言えるかもしれません。

エッシュ・シュル・シュール

ところで街中を散策していると、前を歩いている金髪の女性、小さな犬を連れていましたが
通りのポストのようなところから何かを取り出しています。
その場所を通り過ぎる時にそれに目を向けると
それは犬用のゴミ袋でした。こういったものが街中に設置されていること、
それだけ環境や景観などへの意識が高いのかもしれません。

エッシュ・シュル・シュール

レストランの壁に長い影が伸びています。
そろそろエッシュ・シュル・シュールを後にすることにしました。

エッシュ・シュル・シュール

その後、街を一望出来るような場所を求めて移動しました。
カーナビにそれらしき場所があるのが分かります。
途中で少し迷子になりましたが、その時、別の風景を見ることが出来ました。
長くなりそうなので「続き」で、どうぞ。

続きを読む

エッシュ村へ 3

エッシュ村へ 、

エッシュ村へ 2 の続きです。
円柱の塔を見た後、一度街に降りてから反対側の砦に登りました。
調べてみると中世、927年頃に建設されたようです。
エッシュ・シュル・シュールの街そのものの歴史も古く、
773年には歴史に登場しているとあります。

エッシュ・シュル・シュール

砦の入り口までやってきました。
今も残る城門には紋章が付いています。
この砦が現役だった頃は、多くの人がこの門をくぐったことでしょう。
その際、この紋章は彼らの誇りであったかもしれません。
そういったことを考えながら砦跡を歩きました。

エッシュ・シュル・シュール

小高い丘の上に立つ砦の跡は思った以上に大きな遺跡です。

エッシュ・シュル・シュール

その中に教会がありました。中には入れませんでしたが、
ここで多くの人が祈ったことを意識すると、目には見えない時の流れや
言葉では簡単に説明できない感情がわき起こってきます。

エッシュ・シュル・シュール

城壁をよく見ると単に石を積んだだけのようにも見えます。
1000年以上前のものが目の前にあるのは、何処か不思議な感覚を覚えます。
現在の視点で見るとそこは過去の遺跡でしかありませんが、
当時はここを多くの人が歩いたのでしょうか。
ここには、目に見えない、人々の様々な感情があるような気がしました。

エッシュ・シュル・シュール

空を見上げるとそれまで空を覆っていた灰色の雲は姿を消し、
澄んだ青空が拡がっています。

エッシュ・シュル・シュール

歴史ある砦を後にして、丘を降りて街に戻ることにしました。

エッシュ村へ 2

エッシュ村へ の続きです。
美味しい食事の後、街中を散策することにしました。
小さな村なので一周するのに時間もかからないようです。
まず昼食を食べたレストランの横にある、山へ登る階段、
そこを登ってみることにしました。
この日は望遠レンズ、広角レンズも持って行きましたが
使ったのは標準ズームレンズ一本だけでした。
35mm判換算で28-108mmのレンズです。
暫く階段を登って振り返るとエッシュ・シュル・シュールの街並みが見えました。
午前中に雨が降ったようなので少し落ち着いた、しっとりとした風景となっています。

エッシュ・シュル・シュール

更に登っていくとマリア像が山の上に立っているのが見えます。
この街の守護神であり、街のシンボルにもなっているようです。
写真は別の角度から階段とマリア像を撮ったもの。

エッシュ・シュル・シュール

階段を登り切ったところ、マリア像の後方は少し開けた場所になっており、
ここからは登るのもそれほど苦ではありません。

エッシュ・シュル・シュール

マリア像の直ぐ側まで来ました。

エッシュ・シュル・シュール

マリア像が立つ台座の下には燭台があります。
そこを見ると単にシンボルや装飾的なマリア像ではなくて、
信仰の対象になっているのが分かります。
普段からここを参っている街の人がいるのかもしれません。

エッシュ・シュル・シュール

その側からエッシュ・シュル・シュールの街並みが見えました。

エッシュ・シュル・シュール

そしてその側に円柱の塔がありました。
長くなりそうなのでここからは「続き」で、どうぞ。

続きを読む