盆梅展を訪れる

盆梅展を訪れました。
ですが時期がまだ早かったのか、咲いていないものが多く
梅のある空間は少し寂しい場所になっていました。

盆梅展

庭に回ってみると、雪が残り、その白さが目を惹きます。
曇り空から光が差し込み建物を照らしています。

盆梅展

建物内から、その光を見てみると良い影を作っているのが分かります。
そこにだけ暖かい温もりがあるようです。
僅かな光ですが、それでも温もりが感じられるほど
その場の空気は冷えていました。
しかし暫くすると梅が咲き、この空間はもっと華やいだ
別空間になるかも知れません。その頃が楽しみです。

盆梅展

湖の畔で

琵琶湖

湖の畔は思った以上に寒い場所でした。
どんよりとした曇り空のもと、湖から冷たい風が吹いているだけでなく、
静かな、しかし重い波音が、吹き抜ける風と一つになって
体の中を刺すようにして通り過ぎていきます。
寂しそうな風景がなお気温を下げているかも知れません。
周りに水は多いのに、何故か乾燥しているように感じられます。
そこにある親子のような大小の木が印象的でした。
寂しさと同時に小さな小さな温もりのようなものを感じました。

声が聞こえる場所

かつての学校だった建物です。
学校と聞いて人によっては小学校を想像したり
高校を想像する人など様々いると思います。
私は小学校を想像しました。
(実際の建物は初等科小学校の校舎)

歴史的建造物

現在、建物は本来の目的で使われることはなく
文化財として公開されています。

歴史的建造物

建物の中、一階は教室だったようですが、
空間があるだけでなく、一見しただけでは
そこから学校らしいものを感じるのは難しいように思いました。
しかし外から差し込む光を目にしたとき、
ここを小学生が出入りしていたのかな、と子供たちの
賑やかな声が聞こえたような気がしました。

歴史的建造物

桜の季節にはきっと美しい光景になると思います。
そんな季節、そこからは様々な声が聞こえてくるかも知れません。

歴史的建造物

いにしえと現在を結ぶ

久しぶりに出かけました。
大河ドラマの影響か想像した以上の人が訪れています。

安土城

こういった建物が数百年前に建てられたこと、
それが存在していたことは本当に驚きですが
たとえ一部でも復元されたことは嬉しいことです。
復元された一部から全体像を思い浮かべると
かなり巨大な建築だったと分かります。
また当時も今もそこには様々な人の思いがあったと思います。
そういった生きた人を感じながら、こういった建造物を見ると
そこには幾つものドラマがあったように感じられます。

安土城

ただ当時の建物が本当はどういった姿だったかは今でも謎のようですが
それを描いたとされる屏風絵、それは贈り先のローマ教皇庁でも
探されていると言うこと、いつか見つかれば、と思います。
そういえば秀吉時代の大阪城を描いた屏風絵も
オーストリアで見つかりました。屏風絵の内容だけでなく
そこから当時の人や国の繋がりを思い浮かべるのも楽しいことですし
また現在、そういった発見を通して国際交流がなされるのも
素晴らしいことだと思います。
人々や国とを結ぶだけでなく、いにしえと現在を結ぶ
そういった様々な線。一本の線から色々な世界に拡がることも
可能ですし、同時に自分もその線をさらに広げていきたいと
感じた一日でした。

安土城

人物撮影

昨年末のことです。
人物撮影のお話しがありました。
撮られる側にとってリラックスできる環境を意識すれば
私の方から現地に赴くのが一番良いと思ったのですが
私は日本への一時帰国直前で忙しく
ザールブリュッケンへと来ていただくことになりました。
往復10時間近くかかる距離です。長距離の移動があれば疲れもありますし、
何より訪れたことのない場所では目に見えない不安もあるかもしれません。
そして今回の撮影は初対面の人です。
お互い緊張があります。
予めメールでテーマ的なものなどを話してはいましたが
まず昼食で少し話をしてお互い相手の雰囲気などが
分かってから撮影を始めました。
場所は一カ所で、その建物内で数カ所考えていました。
そしてレンズは35mm判換算で70-200mmと、同50mmの2本です。
カメラは一眼レフとミラーレスタイプの一眼カメラの2台を持って行きました。
というのは、人によってはファインダーを覗いて撮影されるのは緊張して、
逆にコンパクトカメラのようにモニタを見ながら撮影できる
ミラーレスの方が落ち着くと言う人もいます。
その逆にコンパクト的なものでは気分が乗らないし、
シャッター音のリズムがある一眼レフの方が良いという人もいます。
今回は最初一眼レフで主に撮っていましたが
途中からミラーレス一本に変えました。
そちらの方が表情も良く思えました。
また最初はリモートフラッシュとレフ板を使って撮影していましたが
途中からは窓から入る自然光だけにしました。
ちょうど外は雪が積もっていたので良い明るさがありました。
モニタを見ながらの撮影、自然光と、より自然な雰囲気で
撮影が出来たと思います。
外から入る光と2人の存在感、目線を意識しました。

人物撮影

撮影したものは数十枚撮影する毎に、カメラのモニタで確認していただき
それから場所を少し変えたり衣装を替えていただきました。
結果、衣装も3度着替えていただき、撮影は順調に進んでいきました。
その後、僅かな時間でしたが場所を移して撮影を続けました。
撮影では、記念写真にならないように意識しましたが、
ときにはそういった写真も入れ、楽しい雰囲気で撮影できたと思います。

人物撮影

振り返ってみれば色々と反省する点もありましたが、
次に繋がる撮影になったと思います。
何より楽しい雰囲気で撮影できたのは良かったです。
寒い中、遠くまでお疲れ様でした。
どうもありがとうございました。

菜の花畑を背にして

前回の続きです。
人物を入れたかった写真ですが、前回のは風景を意識して横構図にしました。
しかし人物の方により物語性を求めるなら
個人的には縦構図の方が好みです。
同じ風景を撮っても人それぞれ何を撮りたいか、何を表したいか
違っていると思うので、そういった点も写真の面白いところだと思います。
そこに二人だけの時間が流れているように感じられました。

琵琶湖

冬山を背に

外出した先で立ち寄りました。
撮影時間は僅か10数分ほどの滞在でした。
この日の天候は曇り。空は分厚い雲で覆われていましたが
訪れたときはちょうど雲の切れ目で明るい光がありました。

琵琶湖

ちょうど右から走ってきた自転車がこの場所で止まりました。
この一枚、ウェブ用では問題ないですが、
例えば出力して額に入れることを意識すると
少し窮屈な構図かも知れません。

琵琶湖

冬山を背にして早咲きの菜の花が咲いています。
観光写真的にはもっと菜の花を見上げるようにして、
そして土手を写さず、菜の花畑のすぐ向こうに
雪山がある構図をよく目にします。
しかしこの日、手前にある菜の花は、奥の方ほど咲いていなくて
見上げるのは難しいものがあり、
何より奥の土手を歩く人物を入れたかったので
この角度で撮影しました。

琵琶湖

現在、菜の花は3割ほど咲いていて見頃は1月下旬から2月下旬と言うことなので
その時期にもう一度訪れようと思います。

ルクセンブルクへ撮影に その2

前回の記事の続きです。
ルクセンブルクの市内、それほど角度も距離もありませんが
坂道を登り切った場所で、その光景を目にしたとき
何故かおとぎ話に出てくるような「夢の国」と言う単語が思い浮かびました。
「ルクセンブルク公国にある夢の国」といった感じです。

ルクセンブルク

雪が積もっていたこともあって
私の中にあるその単語のイメージと実際の風景が近かったのかも知れません。
ここでは何枚も撮影しました。
ただバスや車が通るとその雰囲気が失われるので何分間も待ちました。
そして右側の塔を入れようとすると、
橋の下にあるオレンジ色のものが写り込みます。
もう一歩分、右にずれると両方とも見えません。
逆に左にずれると塔ははっきり写って良いのですが、
この写真では写っていない信号機が写ってしまいます。
出来るだけ現代的なものを省きたいと思い、
その自分のイメージに近い構図を探すのに時間がかかってしまいました。
修復工事の赤ネットもなければより良かったのですが。
いずれにしてもこの光景は私の中のある
「ルクセンブルク公国」というイメージに近いものです。
そしてもう一枚、私の中にある「ルクセンブルク公国」ですが、
そんな雰囲気を持った人が歩いていました。

ルクセンブルク

どの国、どの場所でも様々なイメージがあります。
そういったものを意識しながらの撮影は本当に楽しいものがあります。

ルクセンブルクへ撮影に

街中から空を見上げると、建物の間からは
少し濁った白色の空が見えました。
その空の下、街はクリスマス時期なのに何処か寂しそうな雰囲気があります。
街中には雪もほとんど残っていません。
気温は氷点下で少し冷たい風が吹いています。
ルクセンブルクへ撮影に行ってきました。

ルクセンブルク

ザールブリュッケンからルクセンブルク市へは直通バスが出ており
1時間15分ほどで到着できます。
この日、ザールラント州内のアウトバーン(高速道路)を走っているときは
問題なく走れていたのですが、アウトバーンがルクセンブルク公国内に入ると
突然アイスバーンのようになり、バスは徐行して渋滞になりました。
ここまでは除雪車が間に合っていないようです。
予定より遅れてルクセンブルク市に到着しました。
街の中心から、ほんの数分歩くと子供たちがそりで楽しんでいます。

ルクセンブルク

この日、持って行ったのはデジタル一眼カメラ2台に
35mm判換算で28-108mmの標準ズームレンズと50mmの単焦点レンズ。
足下が滑りやすいので、こういったときは軽めの機材が有り難く感じられます。
その他に望遠レンズを持って行きましたが結局それは使いませんでした。
誰かが作ったようです。こういったものを見ていると寒さも忘れて楽しく感じられます。

ルクセンブルク

そりを引っ張る子供たちに追い抜かれました。

ルクセンブルク

小さな雪だるまがありました。無愛想な表情が可愛いです。

ルクセンブルク

最初は街中が寂しいと感じましたが、そのあと戻ってくると
その氷点下の中にある人々の楽しさのようなものが感じられました。
街中でそりを引っ張る人たちを見かけました。

ルクセンブルク

軽快な音楽が街に彩りを添えます。

ルクセンブルク

アルト・ザールブリュッケンのクリスマスマルクト

ザールブリュッケンのアルト・ザールブリュッケン地区でもクリスマスマルクトが開催されます。
しかし期間はわずか2日間だけ。
一部は開店しているもののまだ準備中だった午前中に一度会場に足を運びました。

昨日と同じようにiPhoneでパノラマ撮影しました。
オリジナルサイズは7660px * 992px だったので縮小しました。
クリックすると全体像が表示されます。

クリスマスマルクト


iPhoneでの撮影も楽しいですが、カメラでの撮影も楽しいです。
少し遊んでみました。
気温は氷点下ですが、寒さも忘れて楽しみながら撮影していました。
クリスマスマルクト会場

ザールブリュッケン

クリスマスツリー

ザールブリュッケン