コンサートの撮影

以前、コンサート時に撮影した一枚です。
コンサートで撮影するときは、カメラを静音シャッターにして
レンズもフォーカス時のモーター音がしないものを選びます。
レンズ交換も必要ないように広角レンズ、望遠レンズを着けた2台で撮影します。
またモニタもオフにして、周りの人や演奏者、関係者に迷惑にならないよう心がけています。
そして演奏に耳を傾けながら、音楽や音に合わせて撮影します。
自分自身がその空間の一部になっているように意識します。
また本番中は極力移動しないようにしています。
いずれにしてもこちらのペースで撮影するというよりは
演奏者に寄り添って撮影します。演奏者というより、その心かもしれません。
演奏者が大切にしているその空間や音を意識することが必要です。

音楽家

フィルムの現像

撮影したフィルム数本を現像に出しました。
フォルムをまとめて出したので、
どのフィルムがどのカメラでいつ撮影したのものか分かりません。
そのうち一本からは昨年の冬に撮影した写真が出てきました。

ルクセンブルク

他の数本は一カ所だけで撮影したものではなく、
また撮影期間も数ヶ月に渡っていました。

ルクセンブルク

数ヶ月前にもかかわらず、いつ撮ったのか覚えていない写真も中にはありました。
写真を見ていると、色々なことが思い起こされてきます。
写真に限ったことではありませんが、時間や記憶をさかのぼる感覚は、
過ぎ去った時間を見ているにもかかわらず、逆にこれからの時間に対する気持ちを
強くしてくれる気もします。フィルムカメラは一本撮り終えるのに
時間がかかることがありますが、そういった楽しみ方もあるかもしれません。

デジタルフォトデー

昨日、今日とザールブリュッケン市内にあるカメラ屋で
デジタルフォトデーというイベントがありました。
具体的には分かりませんが半年に一度、開催されていると思います。
これは各カメラメーカー、レンズメーカー、撮影機材関連メーカーが
そのお店に集まって、新商品などを紹介します。
まだ発売されていない商品も手にできることがあるので
カメラ好きな人が多く集まっています。
店舗は広くないので、毎回、人で一杯になります。
私は数回訪れましたが、同じように何度も訪れている人がいるのかもしれません。
各メーカー毎のテーブルがあり、詳しい情報を聞くことが出来ますが
ここでは多くの人が集まっているテーブル、
客が一人もいないテーブルなどあって、
今現在のドイツにおける人気が分かります。

カメラ

個人的に一番気になるのはライカです。
先日発表されたライカSLもありましたが
個人的にはMモノクローム(T246)が気になっています。
その名が示す通り、モノクロ専用のカメラです。
このカメラとレンズ1本だけで写真を撮って
それの写真展をしたいと考えています。
単純に見えて、実は相当奥が深いものになると思います。
モノクロでしか撮れない、こういった割り切ったカメラは
モノクロ写真の可能性を切り開く一台になると思います。
ですが、今回、Mモノクロームはありませんでした。
どうやらドイツ国内にあるライカショップでも品不足になっているようで
日本国内の方が手に入りやすい状況のようです。
いずれにしてもカメラ好きには楽しいイベントでした。

堀君、その他一日

友人のマンドリン奏者、

堀雅貴君のCD「PRELUDIO」が届きました。
ありがとうございます!
本人が「10年越の夢」と記している作品なので、
これは非常に非常に楽しみな一枚です。
じっくりと作品を聴くときは携帯電話なども全てオフにして聴くことに集中します。
家で聴くCDですが、気持ちはコンサート会場と同じかも知れません。
この作品を聴いて最初に感じたのが「魂の音楽」。
音楽から演奏者の息づかいや鼓動が聞こえてきます。
是非、皆様も聴いてください。
日本国内を回るツアーもありますが、生演奏で聴くと
また違った風景が広がってくるかもしれません。
CDの表と裏。

堀雅貴「PRELUDIO」

その堀君のCDをザールブリュッケンに戻ってくる友人が届けてくれました。
お土産でいただいた生チョコ。
ドイツには一般的に生チョコがないので嬉しいです。
ありがとうございます。

お菓子

そしてフランスからは数種類のカルヴァドスとチョコレートやクッキーなど。
お酒の入った瓶を通過した光が綺麗です。

お酒

午前中に一つの荷物が届きました。
部屋で撮影する時に使う背景布です。

撮影機材

そして午後には別の宅配業者によってソフトボックスが届けられました。
これからの季節、部屋での撮影が増えるので追加しました。

撮影機材

そして打ち合わせではカメラの話を。
OM-Dにエルンスト・ライツ、ズミクロン50mm F2.0を着けています。

カメラ

ポートレイト撮影でオールドレンズを使う際は
オールドレンズらしい描写をするレンズを選ぶことが多いです。
絞り開放では線が細い、言ってみれば繊細な描写で
また独特のにじみがあるようなレンズです。
現代のレンズにはない面白さがあります。
その点で、ライツ・ズミクロンを使うことはあまりありません。
マイクロフォーサーズでは35mm版換算100mm F2.0になるので
ポートレイト向きですが、画の傾向的に使いません。
というのはこのレンズは50年以上前のレンズですが普通に写ります。
今から見ると当時としては驚異的な写りだったかもしれません。
しかし現在ではデジタル用に設計されたレンズほど性能がよくなく、
またオールドレンズらしい描写もそれほど期待できない
ガラスの塊のような重いレンズです。ポートレイト撮影の時、
綺麗に撮るなら現代のレンズを、面白さを意識するならオールドレンズを使うので
普通に写るズミクロンは選ばないことが多いです。
しかしスナップでは重宝しています。
その普通に写るのが良いと言えます。
目立った面白さはなくても、線の太さがあり、
空気感、質感を上手くとらえてくれるような気がしています。
街中のスナップ的なポートレイトではズミクロンは使えると思うのでそれを提案しました。
オールドレンズ独特の目立った描写、面白さがないレンズですが、
その一見おとなしく目立たず、しかし実はしっかりと仕事をしている
そんな魅力がズミクロンにはあります。
これは非常に面白そうな撮影になりそうです。
OM-Dとズミクロン。

カメラ

ところで以前、先述の堀君がザールブリュッケンに来たとき、
それはイタリアで行われた国際コンクールで彼が優勝したときですが、
そのときにお祝いをかねて数本のオールドレンズをプレゼントしました。
多分使ってくれていると思いますが、
他の友人たちとも一緒に「オールドレンズで撮影の旅」をしてみたいと思いました。
そんなことを考えた一日でした。
堀君、CDの発売、おめでとうございます!

空の色

撮影に向かうときに教会と青空が綺麗だったので、立ち止まって撮影しました。

ザールブリュッケン

青空といえば、オリンパスのカメラを使っている人の間には
オリンパスブルーという言葉があります。
これはオリンパスが以前にコダック社のCCDセンサーを使用しており、
その発色が独特でコダックブルーと呼ばれたことにあります。
その後、コダック社製のCCDセンサーではなく他社のCMOSセンサーに変わり
同時にコダックブルーという言葉もオリンパスブルーに変わっていきました。
そのコダックブルーで有名な機種の一つがフォーサーズマウント初号機E-1です。
10年以上前のカメラで僅か500万画素しかありません。
しかし個人的な印象としてはA2まで伸ばせると思いました。
解像感は少なくても粘りがあるといった感じでしょうか。
特にRAWではそうです。JPEGでは非常にあっさりとした画ですが
RAW現像時に少し設定を変更すると、こってりとした画に変化します。
その独特さもあって、まだ手元にありますが最近は出番がほとんどありません。
今日撮影した青空の写真を見て、コダックブルーと呼ばれた空を撮影したくなりました。

カメラ

柿色

朝の早い時間に撮影の下見に行きましたが、撮影する時と同じ時間を意識して行きました。

ザールブリュッケン

その帰り、カメラの設定を少し変更して撮影。
ピクチャーモードを、発色などを抑え気味なフラットにして
コントラストも低め、彩度は高めに、ホワイトバランスは曇りに変更しました。
すると黄色が強くなり、柿色のような印象になります。
上の写真はナチュラルでノーマルな設定です。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

真っ白ですが、空を撮りました。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

普段使うには抵抗がある設定ですが
時には使えるように思います。
デジカメは色々な引き出しがあるのが良いですね。

zuiko 50mm F2.0 macro

先日も書きましたが、オリンパスのフォーサーズマウントのレンズ
50mm F2.0 macroですが、それをOM-D E-M5 Mark II に着けて撮ると
想像した以上に使いやすく感じられます。これまでマイクロフォーサーズのカメラに
アダプターを付けてフォーサーズのレンズを着けても
オートフォーカスは動作しますが、その速度も遅く、また何度も迷うので
あまり実用的ではありませんでした。AFの方式が違っているためです。
OM-DでもE-M1はそのAFをサポートしていますが
それ以外のOM-DやPENシリーズはサポートしていません。
マイクロフォーサーズのカメラで使う際は
ピントを予め置いたり、マニュアルフォーカスで撮っていましたが
AF方式が違うにもかかわらず、E-M5 Mark IIでは以前よりも
かなり早くピントが合います。人それぞれ体感的なものは違うと思いますが
個人的には静物に関していえばそれほど問題ないような気がします。
夕方の街を歩いてみました。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

問題はスーパースポットAFが動作しないこと。
ポートレイト撮影の時は非常に役立つ機能です。
それでもこのレンズはマクロレンズで寄れるので役立つレンズの一本です。

友人宅にて

友人宅にてカメラの話題で大いに盛り上がりました。
非常に美味しい手作りのカレーに、ビール、ゼクト、ワインと続きました。

カメラ

「真夜中のドライブで迷子になってしまい、草原で見知らぬ大きな教会を発見して、
ここはどこ?と話しながら、月の光を受けて輝く友人の車を撮影。」
といったストーリーを話しながら撮影しました。

ザールブリュッケン

実際日付が変わってから遊んでいました。
遠くから見るとこのような感じです。
レゴで教会を作って、教会とミニカーを絨毯の上に置き、草原をイメージさせました。
月の明かりはPCのモニタです。

ザールブリュッケン

背景をつけて撮影もしました。
明るく光っているのはPCのモニタです。
モニタと背景紙の間にレゴを挟んで明るさを調整しています。

ザールブリュッケン

久しぶりに遊んだレゴは懐かしさもありましたが
それ以上に難しく感じました。これは非常に奥が深いです。
そしてそれを元にストーリーを作って撮影する。
想像力がかき立てられて非常に楽しい時間でした。
次は別のものに挑戦したいと思っています。

新レンズ

新しい望遠レンズを試してみました。
日本では何度か使ったことのあるレンズですが
ドイツでは初めて使います。

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

ザールブリュッケン

レンズが増えると撮れる世界も広がります。
そこに新たな発見や自身の興味の広がりがあるかもしれません。
暫く積極的に使ってみようと思います。