写真展の案内

2015年8月4日(火)-8月9日(日)、京都駅前地下街ポルタ、ポルタギャラリー「華」にて
山本英人写真展「重なる写真が広げる世界」を開催します。
時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)入場無料

山本英人写真展

先日、案内ハガキの印刷、館内用ポスターの校正が終わりました。
今回の作品はカメラだけでなくPCを使って合成した作品です。
PCを使った画像編集は人によってどこまで良いとするか様々だと思います。
レタッチそのものに抵抗がある人もいれば、写真を使って色々なデザインをする人もいます。
カメラ内で出来ることだけが写真という見方もありますが
高速シャッターや長時間露光だけでなく、例えばモノクロや多重露光も
一般的には人間の目には見えない世界で、カメラという機械が創る世界です。
私はRAWで撮影して、PCで現像していますが、
その作業でも好みの色合いにしたりその時の感情に沿った雰囲気に仕上げます。
私にとってはPCは作品作りにおいて欠かせないもので、
言い換えればPCでの作業も撮影の一部と言えるかもしれません。
つまり写真はカメラだけで創る世界ではないと感じています。
と言っても以前の私ならここまで感じていなかった、意識していなかったかもしれません。
今回の切っ掛けは天体写真の合成です。星の軌跡の写真は
数十枚、数百枚の写真をPCで合成します。比較明合成です。
また最近は同じ風景で露出の違う画像を重ね合わせたHDR、
複数の画像からなるゴルフのスイングなどを一枚に合成したものをよく目にします。
いずれも機械があるから出来る世界で、機械(カメラ、PC)での合成というものに
抵抗が少なくなってきているのかもしれません。
そしてもう一つの切っ掛けはカメラ内の多重露光機能。
再生画に重ねていけば、無限に重ねていくことも可能です。
その際に色々な効果が生まれます。そこに興味を覚えました。
同時にそれをPCでもやってみようと思いました。
単純に重ねるといってもデジタル合成では様々な方法があります。
先程も書いた「比較明合成」、普通に重ね合わせる「通常」、
影を合成する「乗算」、ハイライトを合成する「スクリーン」など。
写真の選び方、重ねる合成の種類、順番などを変えることによって
無限の可能性があります。重ねるためのそれぞれ一枚の写真でも例えば彩度を高くする、
コントラストを高くする、モノクロで撮る等、撮影時においても、
また現像時においても様々な可能性があります。
そのようにして重ね合わせて一つの風景を作った写真の写真展です。
それらをドイツのアート紙にプリントします。
それによってより独特な雰囲気が生まれる気がしています。
楽しんでいただければ幸いです。
皆様のご来場、お待ちしております。
よろしくお願いいたします。