ASTIA

仕事の写真、特に人物の写真はブログに載せることはあまりありませんが、今回の撮影では個人的に大きな変化があったので一枚だけ。以前、オリンパスのカメラをメインに使用していた時は、人物撮影時、ピクチャースタイルでポートレイトを選択していました。そして富士フイルムのカメラを追加したときの大きな要因の一つがフィルムシミュレーション、クラシッククロームの追加です。これが使用したくて富士フイルムのカメラを導入しました。そしてそのフィルムシミュレーションの中にポートレイト用のASTIAがあります。これにもかなり期待していたのですが、最初に使った時の印象が、色温度の設定などをしても、少し黄色がかった雰囲気で、それはオリンパスのカメラと傾向的には変わらないという印象を受けました。コントラストの調整をして好みの雰囲気で使用しましたが、結局、自分の撮影にはASTIAは合わず、PRO Neg. Hiかクラシッククロームで人物撮影を行っていました。

しかし、今回、ASTIAが黄色がかった色合いならば、金髪が映えるのではと思い、それで撮ってみました。最終的には現像時に変更も可能です。写真を見て非常に驚きました。ASTIAが非常に合っています。試しに別のフィルムシミュレーションにしてみると、印象がかわり、ASTIAの時ほど合っている感がありません。これまでヨーロッパの人を撮ってきましたが、金髪でなかったり、金髪でも肌が白かったりで、現像時に一応試してみてもASTIAの雰囲気には合いませんでした。しかし焼けた肌で金髪の人の場合は、これ以上ないくらいにASTIAが合っています。柔らかさもちょうど良いです。自分の中でようやく正しい扱い方が分かったという感じで、これからは積極的に使っていこうと思いました。何か一つ自分の武器が増えたようにも感じます。今回の撮影でそのように感じましたが、撮影はモデルの方に感謝の連続でした。そのことについてはいずれ書きたいと思います。