山本のりこソプラノリサイタル

国分寺スタジオ花音での山本のりこソプラノリサイタルにご来場いただいた皆様、関係者の皆様、どうもありがとうございました。プロジェクターで参加し、お庭の方に作品を5点展示させていただきました。

他の写真は明日以降に。

作品作り

今月はほぼ一ヶ月間、作品作りでプリントをしていました。黒以外は複数取り替えました。それだけインク使用量が多いのだと思います。

プリントは納得いくまですると難しく感じるときもありますが、それでもやはり楽しいです。

フォトの日

今日、4月10日は4(フォ)10(ト)ということでフォトの日ということです。最近の自分の写真に関して、特にモノクロでは変わってきています。大体次のようなイメージです。

これまで自分好みのモノクロもありましたが、さらに良いものがあるとは感じていました。真っ暗な部屋の中で、はしごを登っていく感覚です。登っても行き止まりということが多く、また違うはしごを探して登っていきます。この状態が10年ほど続きましたが、今年になってようやく、登ったはしごの先が行き止まりではなく、天井に蓋があって開けると次の階に到着したといった感じです。その時点で自分の写真が変わるという感覚がありました。

その新しく辿り着いた階も暗い状態ですが、よく見てみると更に幾つもの扉があります。それを今ひとつずつ開いています。といった状態が今の自分の写真の状態です。つまり今年に入って自分のモノクロが見つかり、さらにそこから引き出しが増えた状態でしょうか。同時に今後の自分の写真が非常に楽しみになっています。

monochrome – Eiji Yamamoto Photography

作品制作

昨年末から今年の先月までは忙しく、印象派写真シリーズの作品作りがほとんど出来ませんでした。しかし先月中旬頃、時間的にも気持ち的にも余裕が出来て、ようやく作品制作に戻れました。その制作できなかった期間は何もしなかったわけではなく、作品のための素材を集めるのが中心でした。

久々に作品制作を初めて、新たに集めた素材を作品で使おうとしましたが、上手く合わなかったり、想像していたものと少し違う場合がありました。しかし逆に全く予想していなかった風に仕上がることもありました。作品作りは難しく、それだけ奥が深いと言えます。いずれにしても楽しい時間で、どのような作品が出来るのか自分自身も楽しみにしながら制作しています。

使われなかった作品

今回の写真展において印刷したにもかかわらず展示しなかった作品です。
今回の展示では
1)明らかに合成が分かる写真、
2)合成を感じさせないで一枚に仕上げた写真
の2種類を意識しました。
次の写真は合成感はあるものの、一見したときに
そのどちらでもないと感じたので、迷った結果、展示しませんでした。

山本英人写真展

今回の展示は一種類の用紙にしようと考えていました。
ハーネミューレのウイリアム・ターナーを使いましたが
この作品はそれよりもバンブーが合うように感じました。
竹繊維の入った用紙です。その結果、展示しませんでした。

山本英人写真展

次の2枚も用紙が合わなかったので展示しなかった作品です。

山本英人写真展

山本英人写真展

他にも印刷して展示していない作品がありますが
それらはまたいずれ載せたいと思います。

使われなかった作品

今回の写真展において印刷したにもかかわらず展示しなかった作品です。
パリで撮影した写真を中心にまとめたパリシリーズ的なものを作っていましたが
次の写真は他の作品とのバランスを意識して展示しませんでした。

山本英人写真展

今回の展示の一角で一つの物語があるような作品を展示したいと考えていました。
ポストカードサイズのものが何枚も入る額とA2サイズ、A3サイズの写真を使っての展示を
意識していましたが、作品作りにおいて数点出来なかったので
中途半端に展示するのはやめて次回以降に展示することにしました。
次の写真は完成している作品です。

山本英人写真展

次の作品は合成したことによって分かりづらくなった気がしました。
毎日見ていると慣れてくるのか、その写真がわかりやすいかどうか
分からなくなってきたので、数日間見ないで少し寝かしてみることに。
その結果、展示しないことに決めました。

山本英人写真展

作品サンプル

ポルタギャラリー華での写真展の期間中、ギャラリー内に置いておいた解説です。
デジタル合成の方法を示しています。
デジタル合成の種類(例)
・コンサートのチラシなどで背景に写真を重ねる「通常」
・ハイライトを合成する「スクリーン」
・影を合成する「乗算」
・天体写真で見られる星の軌跡「比較明合成」
・同じ風景で露出の違う画像を重ね合わせた「HDR」など。
作業は全てadobeRGBで行っています。
そのためにrawファイルを再現像しました。
そして最も見せたい画像に解像度を合わせます。
拡大、縮小いずれもバイキュービック法です。
その後、画像完成時に、プリンターと用紙毎に設定してある
iccプロファイルの印刷プレビューで調整します。
web用はsRGBに変換。

山本英人写真展

山本英人写真展

写真の選び方、重ねる合成の種類、順番などを変えることによって
無限の可能性があります。
作品は全て同じように合成しています。
展示作品は10枚以上重ねているものが多いです。

作品展示

ポルタギャラリー華での写真展で壁に展示している作品の一部分を撮影しました。
作品毎に額を選んだように作品毎にマットを選びました。
厚さは3種類(1.2mm、1.5mm、2.0mm)、色は2種類(クリーム色、薄玉子色)。
額は3社に、マットは2社に注文しました。

山本英人写真展

ハーネミューレで最も荒いテクスチャを持っている用紙を使いました。
スポットライト照明の効果が効いています。

山本英人写真展

コットン100パーセントのマット紙ですが色が非常に綺麗に出たと思います。
そこに額とマット、照明の効果で満足行く展示が出来ました。
自分としては現時点で最高のものが出来たと思います。

個展はじまる

京都駅前地下街ポルタギャラリー華での山本英人写真展が今日から始まります。
これまで非常に忙しく疲れていたにもかかわらず
壁に掛けられた作品たちを見て興奮したのか
昨晩はほとんど寝られませんでした。

山本英人写真展

一度こういった展示をしてみたいと考えていました。
写真展というより絵画展のような。
自分の中では今までで最も美しく優しい良いプリントが出来ました。
プリンター(8色顔料)と用紙の相性も良かったと思います。
その用紙はドイツ、ハーネミューレ社(1584年設立)において
モールドメイド製法によって作られた
コットン100%のマット・ファインアート紙。
非常に荒いテクスチャを持っています。
それがより絵画的な雰囲気を作っています。
そして写真一枚ごとに額とマットを選びました。
写真額とデッサン額です。
展示はリズム感を意識しました。
照明は天井とスポットライトで、テクスチャの荒いマット紙を演出。
作品数は41点。それ以外に台上に置く別テーマの新作17点、
これまでの個展作品を数点、それら旧作品の中に
コンテストで賞をいただいた作品たちも展示、販売しています。
皆様のご来場、お待ちしております。