トリアーへ行く その2

「トリアーへ行く」 の続きです。
トリアーはドイツ最古の街で遅くとも紀元前16年にローマ人によって
建設されました。

先日訪れたアウグスブルクは紀元前15年建設でドイツで
2番目に古い街ですが、アウグスブルクがあるのはバイエルン州。
トリアーとは数百キロ離れた場所に位置しています。
つまりそれだけローマ人の勢力が強かったというのが分かります。
当時のドイツはローマ帝国の勢力下にありました。
そのローマ帝国の遺構がトリアーやその周辺には多く残っており
そのうちの幾つかはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
トリアーのシンボル、ポルタ・ニグラ(「黒い門」の意、右側の建造物)と近代の建築がある
現在の街並み。

トリアー

上のこの写真だけ別の日に撮ったものです。
古代ローマの建物と近代の歴史的建造物。門の巨大さが分かります。
この写真を撮った日はしっとりした街並みが撮れるのではないかと考え
雨の日に撮影に行きました。使用レンズは35mm判換算で70-200mmのズームレンズです。
中から上を見上げると、空や自由に対する憧れが強くなるような気がします。

トリアー

通路は細く、趣があります。
壁に触れると石の冷たさが伝わってきます。

トリアー

壁の細かい装飾も目を引きます。

トリアー

遠くにワイン畑(ぶどう畑)が見えます。
トリアーはモーゼルワインの生産地です。

トリアー

門の上からは旧市街地、大聖堂が見えます。
この景色はいつ頃から変わっていないのか、
今後も変わらず残して欲しい眺めです。

トリアー

ローマ時代、
こういった巨大な門がある街の雰囲気はどのようなものだったのか
想像しても簡単には思い浮かびませんが、
それだけ歴史があると言うことかもしれません。
現在とは違うであろう街並みを想像しながら街を歩くと
現代の建物が逆に新鮮味あるように感じられたのが不思議です。
続きます。