ザールブリュッケン消防100周年 2

前回の記事の続きです。
ザールブリュッケン消防100周年イベント、こちらはモノクロです。
右側の建物から白煙が上り、消防隊がはしごに登って救出活動を行っています。

消防100周年

ポンプ車の入場です。

消防100周年

放水作業中。

消防100周年

消火活動も終了し、死者ゼロと活動報告です。
市民からは歓声が上がりました。

消防100周年

号外の新聞を読む女性たち。

消防100周年

イベントが終わったあとの石畳。
放水作業やバケツリレーで濡れています。

消防100周年

このイベントでは100年前の消火活動が再現されました。
ザールブリュッケンは領主や所属する国家、宗教が何度も替わっているので
街の歴史はあっても伝統がありません。
こういった昔ながらのものを目にする機会も少なく
多くの人が楽しんでいるようでした。

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ザールブリュッケン消防100周年

ザールブリュッケンの中心、ザンクト・ヨハンナー・マルクト(という名の広場)で
ザールブリュッケン消防100周年のイベントがありました。
1911年に組織された消防で、現在ザールラント州にある唯一の公的な消防組織です。
気温は22度まで上がり、また日差しが強く、この時期としては暑い一日でした。
青空の下にイベントを示す横断幕があります。

消防100周年

イベントの司会の2人。窓から顔を出して喋っています。

消防100周年

この日は300人以上の消防士が当時の歴史的な格好をしていました。
人混みの中を通ってその消防士たちがパレードしてきました。

消防100周年

「青空と髭」というタイトルが似合いそうな一枚です。

消防100周年

はしご車の入場。

消防100周年

バケツリレーには市民も参加しています。
リレーは2列あり、一方は噴水から水をくんでポンプ車に送ります。
もう一方はポンプ車に水を入れて空になったバケツを戻す列です。

消防100周年

この日は消防士たちだけでなく、一般の人たちも歴史的な衣装を着ていました。
その中には市長の姿もありました(市長の写真はありません)。

消防100周年

放水作業中です。右の建物から白煙が上がっていますが
水圧があるからかホースが言うことを聞いてくれません。
暴れています。周りで見学していた人の一部は濡れていました。

消防100周年

号外の新聞を配っています。

消防100周年

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ザールラント州立オーケストラのコンサート

4月3日(日)、4日(月)に市内コングレスハレというホールで
ザールラント州立オーケストラのコンサートがありました。
第6回定期演奏会で、演目は前半がヨハネス・ブラームスの
「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102」、
後半がヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「レクイエム」でした。
指揮はザールラント州立劇場音楽総監督トシユキ・カミオカ(上岡敏之氏)で
チケットも完売でした。

コングレスハレ

気温も低くなく、暖かく過ごしやすい一日です。
両コンサートとも冒頭に、
このコンサートを東日本大震災の犠牲者に捧げるという挨拶があり、
休憩時間には寄付のお願いがありました。
コンサートは非常に盛り上がるもので、
私自身、これまで何度かドイツで聴いたモーツァルトのレクイエムの中では
最も面白い演奏でした。
後日の報道で、このコンサートでは約5500ユーロの寄付が集まったとありました。
先日、ザールブリュッケンではルートヴィヒ教会でも

チャリティーコンサートが行われ、
トリアー市やザールルイ市、ザールラント音楽大学でも
同様のイベントが企画されています。
その他、ザールブリュッケン市内の教会では
東日本大震災の追悼ミサが4回なされました。
私自身も出来ることをやっていきたいと思います。

ビール自転車

友人とカフェにいると、何やら騒がしい声が聞こえてきました。
そちらを向くと、ビール自転車なるものが走っています。

ビール自転車

調べてみると最大16人乗り(ペダルは10人)、時速6キロで走る自転車で
ビールを飲みながら走れる自転車と言うこと。最大で10リットル飲めるそう。
そのビール自転車をレンタルしているといった宣伝でした。
道路交通法でも許可を得ていると言うことで、2009年には、
ドイツで約9万人が乗ったとあり、レンタルしたグループのうち
半分以上が女性のグループだそうです。
しかも2004年以来、交通事故はゼロと言うこと。
こんなところにもドイツ人のビール好きが見えた気がしました。

東日本大震災復興支援チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

ヨーロッパの他の街でもなされているようにザールブリュッケンでも
東日本大震災の復興支援に対するチャリティーコンサートが行われました。
2週間ほど前にアイデアが出て、コンサートの直前まで準備がなされ
いろいろな人が助け合ってコンサートが実現できました。
上の新聞はザールブリュッケン新聞に半ページ以上の大きさで掲載された
コンサートの告知記事です。
ポスターやカードも作られました。様々な場所に貼られ、置かれました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサートの会場となるルートヴィヒ教会です。
コンサートは午後7時半から始まります。
この写真は午後7時少し前に撮りました。
先週、夏時間になって日がより長くなりました。

チャリティーコンサート

当日、教会入り口にはポスターが貼られました。

チャリティーコンサート

募金箱です。これも有志によって作られました。
コンサート当日は私もこの箱を持って教会入り口に立ちました。

チャリティーコンサート

上記の記事が新聞に掲載されたのがコンサートの2日前。
ポスターやカードも数日前に出来たとあって
十分な告知が出来ていない状態だったので
どれくらいの人が集まってくれるか不安がありましたが
当日はほぼ満員となる人が教会に足を運んでくれました。

チャリティーコンサート

私はこの日、コンサートの模様を撮影していました。
望遠ズームレンズを持って行ったのですが、
夜の教会の中は暗く、念のため予備的に持って行った
明るい単焦点レンズを使うことにしました。
カメラ2台に、35mm版換算で34mmと100mmのレンズを付けました。
コンサートは教会後方の上階で龍笛と笙による越天楽で始まりました。
教会の中は静まりかえっています。
独特の音色が教会の中で反響し、
特別な空間を作り出しています。
客席よりも後方で演奏していたので、演奏者の姿が見えない状態でしたが
上から降ってくるような音に多くの人が耳を傾けているようでした。

チャリティーコンサート

そして独日協会代表の方の挨拶があり、全員起立して黙祷と続きました。

チャリティーコンサート

再び龍笛と笙により「さくら」(「さくらさくら」)が演奏されました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

それに続いてザールラント州の厚生労働大臣の挨拶となりました。
今回のチャリティーコンサートは元々有志のアイデアで始まり
独日協会やザールブリュッケン新聞、ザールラント放送局、
ザールラント州厚生労働省を始め様々な人々によって支援されました。

チャリティーコンサート

ここから音楽プログラムになります。
まずパイプオルガンでバッハが演奏されました。
この写真とその下の写真は同じ奏者の写真ですが
上の方は実は午後の練習時に撮影したものです。
ですので自然光による撮影です。
下はライトアップされた照明下で
両者ともホワイトバランスはautoです。
光による違いが非常に興味深いです。
練習時は35mm版換算で50mmの標準レンズを使用しました。

チャリティーコンサート

チャリティーコンサート

教会の礼拝堂にアヴェ・マリアが響きました。

チャリティーコンサート

今回のコンサートはドイツ放送交響楽団やザールラント州立劇場の人たちをはじめ
個人の演奏家や音大生などが演奏しました。

チャリティーコンサート

静けさの中、「さくら」の独唱は響くものがあります。
それにしてもこのコンサートは最後まで静寂に包まれていました。
その中でシャッター音が気になり撮影は自由に出来ない雰囲気があったので
撮った枚数はかなり少なかったです。

チャリティーコンサート

最後にはパイプオルガンで「さくら」をモチーフにした作品が即興されました。
そしてカーテンコールとなりましたが、立ち上がって拍手をしている人や
ブラヴォーを叫んでいる人もいます。

チャリティーコンサート

今回のチャリティーコンサートは準備する期間が短く
そんな中で多くの人が集まってくれたことに本当に感謝です。
この日皆様に寄付していただいた金額の合計は8000ユーロを超えました。
その数字に驚いたと同時に本当に感謝の気持ちがあります。
このコンサートに対して私は何もしていませんが
それでも出来ることを今後も続けていきたいと改めて思った次第です。
同じ写真がありますが

こちらには一曲だけ音源もあります。