合唱のコンサート

昨日、ザールブリュッケン市内の教会で行われた日本の合唱のコンサートを撮影させていただきました。教会の静かな空間に響き渡る歌声やオルガンが綺麗で、あっという間に時間が過ぎていきました。撮影は全て電子シャッターで音なしで撮影です。撮影の中で困った点が二つありました。今私が使用しているカメラはいずれも上部にサブ液晶モニタがついていません。以前使用していた一眼レフでは付いていましたが、コンパクトなミラーレスにはありません。今回撮影した場所は全く照明がない場所で、礼拝堂の明かりだけが頼りでした。その暗い中では物理的なダイヤルの数値は全く見えず、明かりが漏れないようファインダー内で確認しますが、ドライブダイヤルの変更で苦労しました。こんな時にサブ液晶があればと思った次第です。そしてお試し的に4K動画で一部撮りましたが手ブレ補正機構のないカメラとレンズで、映像が揺れています。手ブレ補正の有無、今後のカメラ選びにおいて意識すべき点の一つかもしれません。

コンサートの方はもっと聴いていたくなるようなもので、良い時間を過ごすことができました。打ち上げにも参加させていただきましたが、こちらも非常に楽しい時間でした。そういえば、聞けば合唱の人たちは現地集合で、ここに来る前に旅行していた人もいれば、これから他の街を回る人もいて、なかなか不思議な印象でした。いずれにしても、ありがとうございました。

Ensemble1623, Leitung / Countertenor Hiroya Aoki, Orgel Eri Takeguchi, Saarbruecken, Johanneskirche

ポスター

Ensemble1623, Leitung / Countertenor Hiroya Aoki, Orgel Eri Takeguchi, Saarbruecken, Johanneskirche

先日載せましたが、ザールブリュッケンでコンサートを行う日本の合唱団のポスターを作らせていただきました。

ところで今回のことではなく私の場合の一般的なことですが、ポスターやチラシを制作する場合、納期などにもよりますが大体3度から5度ほど打ち合わせをして、方向性を絞っていくことが多いです。業者によっては最初に2案もしくは3案出して、そこから選んで完成ということもありますが、自分の場合は単なる告知というより内容を意識した告知が出来ればと意識しています。

また最近思うのは発想、表現の自由度を高めるためにイラストレーター系を意識した方が良いということ。私はフォトショップ系で写真ありきで考えますが、必ずしも写真がメインであるわけではないので、そんなことを思った次第です。そこからフォトアートではない、アートというものも生まれてくるかもしれません。以下のデザインは今回のポスター最終案一つ前の没案です。ここでは背景を変えただけなので調整していませんが、背景が変わるだけでも大きく印象が変わります。個人的にはシンプルでありたいということと、シンプルな中に装飾があってほしいという一見すると矛盾した考えがあります。例えるならば古代ギリシャの柱の建築様式で、ドーリア式、イオニア式、コリント式とありますが、ドーリア式とコリント式の複合といった感じでしょうか。そして作品展示でも同じですが、まず誰の目を意識するかが重要だと思われます。

上の没案ですが、Ensemble 1623を音符を使って描こうと思いました。最初は綺麗に音符を一つずつ並べていましたが、少し離れて見ると、音符の模様が分かりすぎてカクカクした文字に見えます。そこで音符を一杯並べた棒にして、それを配置したり曲げたりしました。近くで見ると綺麗ではないですが、遠くから見るとそちらの方が分かりやすいです。そしてその棒らしさを意識して、重なる部分はあえて重ねました。最終案の手直ししたものが先日も載せた以下のものです。開催時期の季節の色を背景にしてシンプルになりました。遠くから見て音楽のイベントと直ぐにわかることが大切なので、このシンプルな案が一番良いと感じました。

秋晴れ

最高気温が24度となっていますが、天気が良いからか、体感的にはそれ以上に感じられます。秋晴れの一日。飾られている花や色づいてきた葉っぱ、そして優しい青空、それらのコントラストが美しいです。

早朝

今日の撮影は早朝から。それが終わって家に帰るときに撮りました。午前9時半ごろ、朝の眩しい光とその光を受けた緑が非常に美しいです。何気ない一枚ですが、こういった景色に出会えると嬉しく感じられます。

腕時計

CASIOのLINEAGEという腕時計を使っています。日本とヨーロッパ対応の電波時計でソーラー電池のものです。黒色ですが、その光り方が良かったのでモノクロで撮ってみました。

作品プリント

ここ最近、作品作りをしてプリントしています。これまでの合成写真シリーズはドイツのハーネミューレ社の用紙を使用していました。このシリーズでは他にも色々と試してみましたが、これ以上に作品に合う紙はないといった印象です。作品作りの方もその紙を意識して行っています。今作っているのはモノクロです。モノクロのプリントでもハーネミューレのものや、ドイツでも手に入りやすいエプソンのものを使用していましたが、黒が気になるので、思い切って別の用紙を使ってみることにしました。フランス、キャンソン社のバライタ紙です。店頭にはないのでネットで取り寄せです。

プリンターにあったiccプロファイルをダウンロードしてプリントしてみました。実際に紙にプリントしたものを手に取ると、画面で見ていた時よりも大きな感動があります。思った通りの、もしくはそれ以上の良さがありました。ただ少しかすれています。使用しているエプソンのプリンターは8色使用していますが、インクは9色あります。黒がフォトブラックとマットブラックのどちらかになります。両方同時は使えません。これまで合成写真シリーズではマットブラックを使用していましたが、モノクロのプリントはフォトブラックになります。思えば今年はマットブラックばかりでフォトブラックを使用していないかもしれません。そこでプリンター内の清掃をして再度印刷しましたが、やはりかすれています。というわけで何度も清掃して情報をプリントする作業を繰り返しました。写真の一番右にあるPKがフォトブラックです。清掃するごとに欠けていた線が繋がっていきます。

これらの作業を行ったのち、再度プリントすると綺麗なモノクロプリントができました。いずれこちらの方にも載せたいと思います。

ドライブ

前回の続きです。

フランスの湖からザールブリュッケンに戻ります。時間は1時間ほど。国境はありますが、検問的なものは何もありません。

周りは畑が多い印象です。

小さな村を通過していきます。

教会のそばを通ります。

暫く走っていると、正面に煙突のような細い建造物が見えました。

近づいてみると、何やら胴の長い石造です。フランス国旗がそばにあり、世界大戦の慰霊碑だとわかりました。遠くからでも見えるように背の高いものになっているようです。

その慰霊碑の周りは何もありません。

のどかな道を走っていきます。

日が傾いてきました。

何か緑があれば綺麗な光景かもしれません。

走っている車の数は少ないです。

ずっとのんびりとしています。こういったところで生活している人はどのような生活を送っているのか、何の仕事に従事しているのか分かりません。おそらく農業でしょうか。

色づく畑と長く伸びる影が優しいです。

小さな森もありました。

遠くから見て、何か旧ドイツ軍の建造物らしいものがあるなぁと漠然と見ていましたが、横を通り過ぎるときに見ると、まさしく旧ドイツ軍のトーチカ(防御施設)です。その向こうに軍事車両が一両ありますが、これはフランスかアメリカのものかもしれません。

おおお!と声を出しましたが、残念ながら辺りに車を止める場所がなく、そのまま通過しました。昔はこの辺りもドイツ領で、ドイツの防衛線があったと思われます。そしてこの場所も戦闘地域になった可能性があります。そのために先ほどの慰霊碑があったのかもしれません。

さらに進んでいきます。

少し大きな教会がありました。

一時間はあっという間で、すぐに見慣れた場所になりました。友人とのドライブ、今日はここで終わりです。気分転換も出来、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

ドライブ

先日の続きです。

友人が、近くに水のなくなった湖があったということを思い出し、そちらに向かうことに。聞けば最初に訪れたときは水がいっぱいあったのに、次に訪れたときは水が枯れていて、防波堤などがそのまま残っているだけの不思議な感覚がある場所だったということ。一体どのような景色なのか、楽しみにして訪れました。少し坂を上って、防波堤に上って湖方面を見ました。なんと、普通に水があります。綺麗な青色が広がっています。

水面に反射している景色も美しいです。

無料で見られる双眼鏡がありました。覗いてみるとかなり綺麗に見えます。Kowa(興和)の製品です。こういったところで日本の製品を目にすると嬉しく感じられます。

ところで水面のほうを見ると、魚がいっぱいです。そして多くが飛び跳ねており、静かな中でピチャ、ピチャと音がしています。

これで魚を獲るようです。

案内小屋がありますが、閉まっていました。

結局、水がなぜ枯れていたのか、もしくは抜かれていたのか謎のままです。家に帰ってから調べましたが何も見つけられませんでした。

辺りはのんびりとした場所です。お店もあってもう少し早い時間ならばカフェも開いていたようです。

マリア像などがありました。

この湖も非常に静かで、何か別世界にいるような感覚がありました。時間の流れが違っているようです。今回のドライブはここで終わりです。いくつかの水辺を訪れて良い気分転換ができました。友人に感謝です。ザールブリュッケンに戻ります。

続きます。

オペラを観に

ザールラント州立劇場に行きました。今日プレミエを迎えたエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの「死の都」(1920年、ハンブルク及びケルン初演)です。1920年代で最も上演されたオペラ作品と言われていますが、その後、政治に翻弄されたこともあって、今ではあまり馴染みがなく、上演回数も多くありません。日本での舞台初演が2014年ということもそれを表しているかもしれません。

知らないオペラを観るときは複数のサイトで予めあらすじを読んでいくことにしています。今回もそうです。既に知っている作品ならば、登場人物が誰であるか、どういった人たちであるか分かりますが、初めての場合は、まずそれが誰なのかわからないことが多く、その点で衣装や舞台が大切だといえます。「死の都」は登場人物が多くないので、すぐにわかりましたが、それよりも演出や舞台セットの方が印象に残りました。

開演前の劇場前。正装率が高いだけでなく。着飾っている人がいつものプレミエより多いように感じられました。

ところでオペラ雑誌などによるとここ数年、ドイツのオペラ劇場では演出(舞台セット)が昔よりシンプルになってきているということ。予算の問題、大道具などのセットを保管しておく場所の問題等があるようです。ザールラント州立劇場でもシンプルな演出が増えていると思いますが、一言でシンプルと言っても、見せ方が上手い人もいれば、そうでない人もいます。うまいと思った人たちは、その後より大きな劇場で演出をしているようです。

今回の「死の都」は小道具が多く、ごちゃごちゃした印象でしたが、セットがわかりやすく、オペラを観る人に優しい演出といえるかもしれません。そのごちゃごちゃ感が逆に音楽とも合っています。また光の使い方が上手く、それだけでも色々な光景や心理描写を演出できます。

そして何より舞台が回りません。2年ほど前に劇場の舞台工事が行われて、舞台が回転するようになりました。内側外側それぞれが独立した動きで回りますが、その工事以降、多くの演出家が舞台を回しています。単純に舞台転換であったり、時間の経過を表す描写的なものとして。しかし観客の立場から見えれば、また舞台が回っているという感覚があって、演出家の個性が消えてしまっている印象があります。今回の公演と直接は関係ないですが他の劇場の舞台は回らないので、ここでの演出は他では上演できません。しかし見方を変えれば他の劇場にはない、この劇場ならではのものとも言えます。様々な立場や見方、視点でがあるので、良い悪いの話ではないですが、作品それぞれを個別に見るのではなく、劇場のシーズンを通してみたときに気になるときがあります。

この「死の都」は回らず、横と縦、奥行きを移動させて舞台世界を作っていましたが、狭い空間の作り方が上手いと思われました。登場人物の少なさもありますが、普通は逆に広く見せようとすることが多い中で、それが非常に新鮮に映りました。そして先にも書いた上手い光の使い方があって、久しぶりに良い演出を見た気がしました。音楽にあっていて、作品の世界をうまく作っています。演出家はかなり勉強したのではないかと感じられる作品でした。見る人に何かを押し付けるような演出は、見ながら考えることが多く、音楽や舞台に集中できないことがありますが、今回の舞台はごちゃごちゃ感もあってシンプルとは言えませんが上手くコンパクトにまとめられている印象です。久しぶりにこういった舞台を見た気がします。

公演のほうは後半に入るときの指揮者が出てきたときにもブラヴォーが飛び、カーテンコールでも手拍子のような拍手になり、それもテンポが速いので、それだけ興奮した観客、満足した観客も多かったと思います。歌手陣や合唱、オーケストラにもブラヴォーが飛んでいます。そして演出家などが出てきたときも、圧倒的にブラヴォーが多かったので、演出的にも成功だったと思われます。作品によっては演出家が出てきたときにブーイングの嵐、しかも攻撃的なブーイングになることも(特に大きな劇場で)ありますが、今日はカーテンコールも含め一つの公演として楽しむことができました。あまり馴染みのないオペラなので今後の観客の入りが気になるところです。

公演後の劇場前の様子。正面の看板が明日の公演のものに替わっています。

午後11時ごろですが、気温が20度前後で晴れだったので、まだ多くの人が店にいるのがわかります。

オペラを観ていつも思うのは、舞台を作っていくのは写真の見せ方にも繋がる部分があるということです。同じ写真でも例えば用紙が違えば印象も変わります。展示する際に、照明の種類や当て方、額やマットの種類、作品展示の高さ、他の作品との間隔など、写真だけでなく見せ方も非常に重要だと思われます。今回の「死の都」は演出の好みは別としても、そういった点を考えることができて非常に満足した公演でした。そして演奏や観客が熱くなっているというよりも、落ち着いた中に熱量がある公演といった感じで、久しぶりにその感覚を楽しめた点でも今日の公演は観られて良かった、そんなコルンゴルト「死の都」でした。