写真展7日目とフォトパス感謝祭

写真展7日目の土曜日は午前中ギャラリーにいて
午後からオリンパス・プラザ大阪で開催されている
フォトパス感謝祭を訪れました。
内容は先日の東京で開催された

フォトパス夏祭りと同じです。
東京会場で行われたフォトコンテストはありませんでしたが、
写真展の授賞式及び講評や写真家の先生方のトークショーなどがありました。

フォトパス感謝祭

会場に一歩入ると、いくつもの「いらっしゃいませ!」が飛んできました。
東京では落ち着いた雰囲気がありましたが、大阪では大阪らしいノリのようなものを感じました。
フォトパス写真展の授賞式、私は東京で出席したので
この日は観客の一人として出席し、先生の講評を聞きました。
講評は北奥耕一郎先生。
この講評は面白く、少し東京とは違った雰囲気がありました。
東京では作品紹介及び、その作品の良い点を説明されましたが
大阪では、「この作品はここを切り取って、こうすればもっと良くなる」といった
実践的なものでした。
また観客の反応の違いもありました。
東京で、ある作品が紹介されたとき、出席者の中から
「お~」という声が上がりました。
しかし大阪ではそういった反応はありませんでした。
会場の違い(東京はギャラリー内、大阪はオープンスペースギャラリー)もあり、
また会場そのものの雰囲気も少し違っていたので一概には言えませんが、
反応の違いは東京と大阪における好みの違いなどもあるかもしれません。
そういえば東京の会場は一人で参加していた人もいれば何人かのグループも見かけましたが
大阪では一人か二人で参加している人が多いように見え、人はいるのに
どこか落ち着いた雰囲気がありました。交流がないイベントといった感じでしょうか。
同じカメラを使っている人が集まっているのにどこか寂しい印象がありました。
ところでこの日、最も見たかったトークショーが北奥耕一郎先生の京都を写したものでした。
このトークショーは大きなモニターに映しだされた京都の写真を
先生が説明されながら進行していくものですが、
ここでは先生独特の目線を感じることが出来ました。
その目線は、言い換えれば「目線の高さ」というものかもしれません。
この「高さ」が私は好きで、すごく惹かれるものを感じます。
実際の写真ではなく、大きなモニターに映し出されたものなので、もしかすると
画質的には少し落ちるかもしれませんが、それでも鳥肌の立つ写真がありました。
やはり写真は機械が撮るものではなく、その人が切り取るものだと改めて感じました。
もちろん画質は良い方が良いと思いますが、それが写真の全てではない、ということを
感じた次第です。

フォトパス感謝祭

しばらくした後、北奥先生にご挨拶させていただき、
私の写真展についてお話しさせていただきました。
その際、非常に嬉しい出来事がありました。
チラシをお渡ししたのですが、受け取られた際に
「チラシ、折っていい?」という一言がありました。
もちろん宣伝チラシなので、折っていただいても全く問題ありません。
しかし、あくまで私の場合ですが、チラシも作品の一つだと思うと、
どの写真展のものでも折るのに少し抵抗を覚えます。
チラシは大きいので鞄などには簡単には入らず折ることが多いと思います。
私の個展では、どなたの場合でも折っていただいても全く気にはならないのですが、
この「チラシ、折っていい?」という一言からは先生の写真や作品に対する気持ちが
感じられました。この一言は素直に嬉しいものがありました。