音楽家の撮影

神戸での撮影です。
ドイツからコンサートのために来日した音楽家の撮影です。
日本では3カ所の公演が予定されており、
その最初の地である神戸に行きました。
撮影は本番直前のリハーサルの間だけです。
リハーサルといっても舞台上は真剣な空気に包まれています。
私は初めて訪れるホールだったので、どのように切り取るか
ホール内の客席を色々と移動して場所を求めました。
客席前の方だと奏者にシャッター音が聞こえ、
集中しているなかでは邪魔になるかもしれないので
離れた場所から望遠レンズを使って撮ることにしました。
大ホールの舞台後方には縦横のラインがあって
それが奏者と重なるのが絵的に気になりましたが、
比較的良い場所を見つけることが出来ました。
人物でも何でも同じだと思いますが、
撮影はこちらが一方的に撮るのではなく対話だと思います。
単純に演奏者を撮るのではなく、
音楽の中に身を置いて、そのリズムの中で撮影することによって
演奏者と同じ呼吸で撮影出来ると思います。
演奏者の持つ内なる静かな説得力のようなものを撮りたいと意識していました。

音楽家

そのままコンサートを聴きました。
ヴィオラがこれほど多くの音色を持っていたことが驚きです。
トークショー的なものもあってコンサートを楽しむことが出来ました。