ドライブ

前回の続きます。
予定ではお昼過ぎにエルツ城へ到着できそうでした。
サイト等で予め調べておいたことですが、そこにはレストランがありますが、
料金が載っていません。もしかすると一軒しかない場所で、しかも観光地ならば
一般的な相場よりも高い可能性があります。そこでエルツ城へ行く前に
どこかモーゼル川沿いの街まで出て昼食をとることにしました。
まず向かったのはモーゼルケルン、直訳すればモーゼルの核(中心)と名の付いた街です。
その名前からそれなりの街並みを予想していましたが、
実際はひっそりとしており、お店が開いている雰囲気もありません。
月曜日だったこともありますが、あまりにも静かな街だったので
さらに隣の街を目指しました。
隣の街はハッツェンポルトと全く知らない街でした。
こちらでも多くのお店は電気が消え、閉まっているようです。

モーゼル

しかしその中で一軒だけ開いているレストランがありました。
他に選択肢がないので、そのレストランに入りましたが
客は一組いるだけで、少し静かなお店でした。
奥にいる年配の男性と女性がオーナーのようです。

レストラン

とりあえずモーゼルワインを注文しました。
金色のワインがグラスに一杯入っています。
少し甘みがあって美味しいです。

モーゼル

料理は何種類もありましたが、シュニッツェル(カツレツ)を注文。
暫くすると何かが運ばれてきました。
生クリームが載っているのでカプチーノのように見えましたが
どうやらトマトスープのようです。
注文していませんし、シュニッツェルには付いていません。
シュニッツェルにはサラダとポテト付きとあっただけです。
レストランの女性が言うには注文したメニューには付いているということ。
少し不思議に思いながら温かいスープを美味しくいただきました。

レストラン

サラダ、ポテトと運ばれてきて、シュニッツェルが運ばれてきました。
クリームソースがかかったものです。
シュニッツェルといえば叩いて薄く伸ばすことが多いのですが、
このお店のお肉は分厚く食べ応えがありました。

レストラン

その料理を食べている間、先にいた一組の人たちは帰りましたが
その後、誰も客は来ませんでした。全くの貸し切り状態で
お店の奥からはオーナーの男性と女性がこちらをじっと見ています。
料理を食べ終わる頃にその女性がテーブルのところに来て話しかけてきました。
これからエルツ城へ行くと述べると、奥から新聞を持ってきてくれ
そこにあったエルツ城の写真を見せてくれました。
エルツ城の背景に日の出のように光が伸びている綺麗な写真です。
それから二言三言、会話をしましたが、
言ってみれば非常にアットホームな感じのするレストランでした。
こういった地元の人との会話も旅の面白さかもしれません。
ちなみに最初のトマトスープはメニューに含まれているらしく
追加料金等はありませんでした。

モーゼル

ハッツェンポルトの街並み。
正面奥に木組みの家が見えます。
それだけで何か雰囲気ある場所のように感じられます。

モーゼル

モーゼル川。非常に静かにゆったりと流れています。
まるで時間の流れも違っているようにも感じられます。

モーゼル

水面に反射した黄葉が綺麗です。

モーゼル

ハッツェンポルトをあとにして、エルツ城へと向かいました。
続きます。