オペラとアルトシュタットフェスト

ザールラント州立劇場にリヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ「タンホイザー」を観に行きました。カメラ屋に用事があったので、その時間を意識して出かけましたが、それでも思った以上に早くに劇場に着きました。中に入ってもほとんど人の姿が見られません。

先日観た「タンホイザー」のプレミエ公演は個人的には満足したもののブーイングが出る公演でした。それもあって今日はそれほど期待せずに劇場を訪れました。今日は午後6時に始まり、途中に休憩を2回挟んで、午後10時半頃に終わります。休憩中の模様。

それほど期待していなかった「タンホイザー」でしたが、想像をはるかに超える良い公演でした。具体的には2幕の途中から突然、音に色が出ました。音に表情が出来て本当に色が着いたといった感じです。そこから最後まで、その演奏が続き、公演後は大きなブラボーが幾つも飛び、ほとんどの人が立ち上がって拍手をするような公演でした。横に座っていた男性は何度も何度も「ファンタスティック」と叫んでいます。迫力ある合唱に、歌手陣やオーケストラ。今日の公演はこれまで観たオペラの中で自分的には5本の指に入るほどの演奏で、今日の公演を観られたのは本当に良かったです。

公演後、別の階で観ていた友人と一緒にアルトシュタットフェストというイベントに行きました。非常に良い公演を観たあとで美味しいお酒が飲めそうです。アルトシュタットフェストは劇場直ぐ側の旧市街地を中心に幾つもの屋台が出て、また複数箇所にステージが設けられて主にロックが大音量で生演奏されています。この金土日の3日間ですが、今日は午前1時まで、実際は2時か3時頃まで屋台が開いています。

午後11時頃ですが、まだ多くの人で賑わっています。

イタリアのサラミ屋にて。インパクトがありました。

周りが盛り上がっている中、午後11時頃からビールを飲みましたが、非常に良い演奏のあとだったのでお酒が非常に美味しいです。リヒャルト・ワーグナーは個人的に最も好きな音楽家の一人ですが、その魅力を改めて感じた夜でした。