ミュンヘンへ

撮影の仕事で、そして友人に会いにミュンヘンに行きました。

ICE

ミュンヘンへ行く際はマンハイムで乗り換えますが、横のホームには
サッカーワールドカップ女子大会のデザインがなされた
ICE(都市間超特急)が停まっていました。
第6回FIFA女子ワールドカップは2011年6月26日 – 7月17日の期間、
ドイツで開催されます。日本の初戦は6月27日。楽しみです。
ところで今回のミュンヘン訪問で是非行きたい場所がありました。
先日、

ザールブリュッケンに来られた写真家の

北奥耕一郎先生の話によると
今回のドイツ旅行でミュンヘンに滞在されたときに
非常に良い写真ギャラリーを見つけられたということでした。
私はその場所を知らなかったので探して訪れました。
少なくとも3年前までにはなかった写真ギャラリーです。
何人かの作品が展示されており、また気軽に入りやすい雰囲気もあり
見応えのある写真ギャラリーでした。

ライカのお店

直ぐ近くにあったお店。
オープンの日に行けなくて残念でした。
つづきます。

ダンサーのいる空間

ダンスカンパニーの撮影に行って来ました。

ダンサーのいる空間

前半はダンサーを撮ることを意識し、窓を背にしてダンサーの動きを撮っていました。
時にはシャッター速度を遅くしてぶれた写真を撮りましたがこれは難しかったです。
後半は光と空間を意識して
そしてそこにあるピアノの音楽をイメージして撮影していました。

ダンサーのいる空間

ダンサーのいる空間

カメラはレンズ交換の必要をなくすため3台持って行きましたが
結局はほぼ一台で通していました。
レンズは35mm版換算で70-200mmです。
特に後半は撮っているうちに色々なアイデアが浮かび、
楽しい撮影でした。

古代の道

面白い場所を見つけた!
友人がそのように言って来ました。
ザールブリュッケンから車でそう遠くない場所にある森のような場所、
その場所に彼に連れて行ってもらいました。
アウトバーン(高速道路)を降りて直ぐのところに
その場所はありました。
車を止めて歩きます。
夕方の空には今にも雨が降りそうな気配がありました。

古代ローマの道

友人が面白い場所といったのは、この写真の道です。
人の手が加えられたようにも、また自然の道にも見えます。
周りに人工的なものは何もなく
鳥の鳴き声が幾重にも響く場所でした。
そして甘い香りが漂っていました。

古代ローマの道

その道は森の中に続いています。
横を見るとすごい地層がありました。
下は斜めになっています。その上は地面と平行になっています。
地層の変わり目、その時に地面の角度がそんなに変わるような
天変地異のようなことがあったのかも知れません。
この地層だけで見ても、長い長い歴史が感じられます。

地層

森の中に続く一本道、途中で写真を撮るために何度も立ち止まりながら
更に歩いて行きました。
この石の並びを見るとどう見ても人が作ったように感じられます。
友人とは古代ローマ時代の石畳かも知れない、
そんなことを喋りながら更に歩いて行きました。

古代ローマの道

ザール川やモーゼル川周辺には古代ローマの遺跡が多く見られます。
古代ローマ時代、この地域で最も大きな街は

トリアー
現在も多くの遺跡が残っています。
ローマ時代にそこまで道があったとしてもおかしくありません。
しばらく行くと小さなプレートがあり、
そこにこの道の説明がありました。
やはり古代ローマ時代の石畳です。
商業人など多くの人がこの道を通っていたようです。
道をよく見てみると両端は凹んでいます。
昔はそこを荷車や馬車が通ったのかも知れません。
真ん中の盛り上がった部分はもしかすると古代ローマ時代の
オリジナルの道の高さかも知れません。
低い両端はそれだけ人が通った、言ってみれば人の重みで
低くなったと言うことでしょう。
つまりそれは歴史の重みとも言えます。

古代ローマの道

ここは特に遺構として整備されているわけでもなく
周りも自然の姿がそのまま残っているような場所です。
現代にも続く古代の道があると言うことに興奮し、感動しました。

先日訪れた原生林や、この古代ローマ時代の石畳など
ザールブリュッケンの周りには
まだまだ面白い場所が多くありそうです。
そんなとろこにもザールラントの魅力があるかも知れません。

古代ローマの道

ビアガーデンにて

家からそう遠くない距離に小さな小さなビアガーデンがあります。
散歩途中に立ち寄りました。
といってもビールを飲むためではなくアイスを買うためです。
ここ最近、気温も20度以上となり少し汗ばむ日が続いています。
近くのテーブルでは女性たちがビールを飲みながら喋っています。
その足下には犬が大人しく座っていました。
眩しい夕陽を浴びながら佇む犬を見ていると
その犬の時間が私の中にも流れてくるように感じました。

ビアガーデンにて

森と光

友人たちと美味しい食事をしたあと、友人が運転する車で
市内にある森に行きました。
原生林という名の通り自然豊かな場所です。
ザールラント州が管理しており、小さな湖のそばにはレストランなどもあります。
森を見て人は色々な感情を持つと思います。
例えばそこに優しさを見いだす人、怖さを感じる人など。
そこにある森を単純に撮影するのではなくて
その森を見てどう感じたか私の気持ちを写しました。
そしてそれを様々な光が演出してくれました。
穏やかな小さな湖。
空を写す光景が印象的です。

森と光

森の中に入ると一気に暗くなりますが
そこには特別な空気の流れがあるようで
同時に優しさがあるようにも思いました。

森と光

優しい光がある不思議な空間に迷い込んだようです。

森と光

森の中にいても徐々に日が傾いてくるのが分かりました。
小さな川面に光が反射しています。
少し涼しい風が吹き抜けていきました。

森と光

夕刻時、非常にのんびりとした時間がそこにはありました。
大人しく座る2匹のシベリアンハスキーも絵になっています。
その光を目にするだけで温かさが感じられます。

森と光

一部の道は車が通れるように舗装してあります。
この日一緒に行った友人たち。
楽しいひとときでした。

森と光

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北奥先生、ザールブリュッケンへ

昨年の

フォトパス感謝祭で知り合った

写真家・北奥耕一郎先生が奥様とご一緒にザールブリュッケンに来られました。
先生にお会いしたのは先月上旬に京都を案内していただいた時以来です。
その際は私の希望で神護寺と高山寺を案内していただきました。
その時の写真はまたブログに載せたいと思います。
今回、先生はレンタカーを借りられ、ドイツ各地を回っておられます。
ザールブリュッケンはその最後の方の訪問地で
この日の午後にザールブリュッケンに到着されました。
まずホテルにチェックインされてから市内を案内させていただきました。
ここ最近、天候が安定しておらず暑くなったと思えば寒くなったりしています。
天気予報も毎日、晴れと雨マークが一緒に出ていますが
雨が降らなかったりしています。
この日も同じような予報でしたが、市内を回っている最中に
大粒の雨が降り出しました。せっかくここまで来ていただいので
青空の下にある街並みを案内出来れば良かったのですが
残念ながら雨が降ってきました。
しかし今思えば、歩くのは大変ですが濡れた石畳の街も
街の雰囲気を感じていただくには良かったかもしれません。
また教会ではパイプオルガンの音を聴くことが出来、
市庁舎の鐘も偶然に聴くことが出来ました。
そういった良いこともありました。
その後、デパートに寄ったあと、ドイツレストランへと向かいました。
ちょうど今の季節は白アスパラの料理があります。
そしてここには何種類もの地ビールがあります。
何を食べたかメモ的に撮っただけなので、美味しそうに見えないです。
季節限定の料理、白アスパラとシュニッツェル(ヒレカツのようなもの)です。
まるで固まったソースを狙って撮った写真のようになりました。
しかし味は美味しいものでした。

ホワイトアスパラ料理

食事の時間は非常に楽しく、あっという間に時間が経ったという印象があります。
その後、我が家の方へ立ち寄っていただきました。
その間も、写真の話、カメラの話、人生のことなど色々とお話しすることが出来、
楽しいだけでなく、非常に充実した時間でした。
現在多くの教室を持っておられ、受講生も多く人気のある先生です。
やはり写真に対する情熱や説得力など、先生からは強く感じることが出来ます。
先生と知り合ってまだ期間は短く、実際にお会いしたのも僅かですが、
それでも多くのことを私も学べたと思います。
大先輩の写真家である北奥先生からは今後も色々と学ばせていただきたいと思います。
写真の奥深さ、難しさ、楽しさなど色々なことを感じた時間でした。
本当にどうもありがとうございました。

撮影

撮影

人物の撮影です。
ドイツの別の街から片道約5時間という時間をかけてザールブリュッケンに
お越しいただきました。
屋内は我が家で、屋外では数ヶ所場所を変えて撮影しました。
用意していただいた衣装も全部で6種類。
前半は気温が26度まで上がり暑く、日差しが強い中での撮影だったので
一部はフラッシュを使って撮影しました。
後半は逆に今にも雨が降りそうな曇った中での撮影でした。
半日、僅か数時間の間にも天候が大きく変わります。
屋外での撮影は天候によって光が変わるだけでなく、風向きも変化します。
そういった中での撮影は難しさもありましたが
色々と変化をつけて撮影することができました。
昼食は友人に連れて行ってもらいました(感謝!)。のどかな場所です。

撮影

撮影は僅かな時間でしたが、それでも満足行く撮影が出来ました。
その人を前にして、ただ単純にシャッターを切るということではなく、
その人らしいものを撮影できたと思います。
お疲れ様でした。同時にどうもありがとうございました。

チャリティーポストカード

ポストカード

東日本大震災の復興支援に対して私も何か出来ないか考え、
チャリティーポストカードを作りました。
それをザールルイ市で行われたチャリティーコンサートと
ザール音楽大学のチャリティーコンサートで1枚1ユーロで販売して頂きました。
ただ私はその場に立ち会うことが出来ず、
色々な方々に協力していただきました。
収益をそのまま義援金として送らせていただきたいと思います。
ご協力くださった皆様、どうもありがとうございました。
またコンサート会場ではこのポストカードを購入していただいた上で
その場で応援メッセージを書いていただいたということ。
ドイツ語のメッセージは有志の方によって日本語の訳をつけて
日本の方に送られると言うことです。
私自身は小さなことしかできませんが、それでも出来ることを
今後もやっていきたいと思います。
ザールブリュッケンのチャリティーコンサートの模様は

こちらです。

リューデスハイムへ 3

前回の記事の続きです。
ロープウェイに乗ってニーダーヴァルト記念碑からリューデスハイムの街に戻りました。
街中では眩しい石畳が待っていました。

リューデスハイム

夕刻時、カフェで休憩することに。
この日もいつもながら全員がカメラを持っています。
そしてお互い撮り合っています。
私はこの日、カメラ一台に35mm版換算で28-108mmの標準ズームレンズを中心に用い、
同22-44mmの広角ズームレンズ、同100mmの単焦点レンズを持って行きました。
友人のカメラ。格好いいです。
彼はこのカメラと単焦点レンズを付けた一眼レフの2台で撮影していました。

カメラ

その後、車で移動しました。
リューデスハイムの近くにある丘の上にお城があります。
斜面に面した側にはブドウ畑が広がっています。
その向こうには集落や僅かですがライン川が見えます。
ここはそれほど高くない場所なのかも知れません。

リューデスハイム

そのお城の中に教会があるのが見えました。
開いているかどうかも分からずそちらに向かうと、入り口ドアが開いていました。
中に入るとパイプオルガンの音が静けさの中に響いています。
しかしそれは録音された音が流れているようでした。

リューデスハイム

私たち以外、他には誰もいなくて静かな空間です。
パイプオルガンの音が鳴っていても礼拝堂の中は静かで
カメラのシャッター音も反響していました。

リューデスハイム

シンプルな礼拝堂でしたが、高い天井が印象的です。
内陣横からは夕陽が差し込んできているのが見えました。
こういう光はすごく好きです。

リューデスハイム

礼拝堂の中は外よりも数度気温が低いと思われます。
石の空間は冷たく感じられますが、
マリア像やそのそばにある明かりの点いたロウソクを見ると
どこか温かいものが感じられます。

リューデスハイム

その後、教会をあとにして、友人の運転する車でザールブリュッケンに戻りました。
帰りはフェリーを使わずアウトバーンを回って帰ります。
それほど時間もかからず家に戻ってきました。
今回も色々とお世話になった友人たちには感謝!です。
春らしい風景を楽しむことが出来、有意義な時間でした。
リューデスハイムへの日記はこれで終わりです。

リューデスハイムへ 2

前回の記事の続きです。
ブドウを使った美味しい郷土料理をいただいたあと
ニーダーヴァルト記念碑の方へ向かうことにしました。
ここへはロープウェイで登ります。
最初は勢いよく地面のそばを通ります。

ニーダーヴァルト記念碑

ロープウェイは2人乗りの小さなもので
風が気持ちよいです。

ニーダーヴァルト記念碑

下の畑に、今はタンポポが咲いています。
緑と黄色の地面からは春らしいものが感じられます。

ニーダーヴァルト記念碑

リューデスハイムの街の方を振り返ると小さな街の全景を見ることが出来ます。

ニーダーヴァルト記念碑

僅か5分ほどで到着です。
駅から少し歩くと新古典主義の建物がありました。
そこからはリューデスハイムの街や、ライン川のある風景を望むことが出来ます。

ニーダーヴァルト記念碑

ニーダーヴァルト記念碑の下は展望台のように開けた場所になっています。
リューデスハイムの街へ着く前にライン川をフェリーで渡りましたが
その時、下から見て感じた雰囲気とは少し違っていました。

ニーダーヴァルト記念碑

その展望台から見る風景。空の青色を映すライン川、そして街が見えます。
空が非常に大きいです。時折吹きぬける風が心地よく感じられる場所でした。

ニーダーヴァルト記念碑

ニーダーヴァルト記念碑の高さは38メートル。
ドイツ統一に対する記念碑です。
ドイツにはこれ以外にもドイツ統一の記念碑があります。
下に小さく人が写っています。それと比較すると大きさが分かりますが
これだけ大きなものを建てたと言うことは、
それだけドイツ統一が大きな出来事だったことが分かります。

ニーダーヴァルト記念碑

そのそばにチューリップが咲いていました。
太陽の光を通すような色が印象的です。

ニーダーヴァルト記念碑

次の記事に続きます。