週末の光

週末の土曜日、窓の外が騒がしいです。
暫くすると大勢の叫び声のようなものが聞こえてきました。
窓を開けて外を見ると、近くの広場は人で埋め尽くされています。
何かのデモがあったのでしょう。

窓の外

ところで通りの向かい側の建物によく丸い光が出現します。
一体何が反射しているのか以前から気になっていました。
今回、外を覗こうと窓を開けたとき、その光も一緒に移動したのが分かりました。
どうやら光の原因は私が住む建物によるもののよう。
しかし何故、丸なのかは分かりません。
ガラスの内部がレンズのように少し球面になっているのかも知れません。

窓の外

夕方、外に出てみました。
この日も日中はマイナス10度前後で空気が冷たいですが、
体の方もそれに慣れてきているようで
外に出た瞬間、寒い、けれど涼しい、といった風に感じました。

犬

撮影しながら歩きました。
夕陽の光は綺麗ですが、こういった面ではレンズ性能が分かってしまいます。
このレンズそのものは夕陽に弱くないと思いますが
写真左に見えるようにフィルターがよくありません。
レンズとフィルターの間で反射しています。
今回使ったオールドレンズには安いUVフィルターを
保護フィルターとして使っていますが
やはり画質のためには良いフィルターを使った方が
良いと思います。

夕陽

本屋などを回って、カフェに入るべく幾つかのお店を訪れましたが
何処も一杯です。気温が氷点下でもドイツの人には関係ないようです。
あるお店を覗いたとき、偶然にも人がちょうど立ちあがったので
運良くそこに入ることが出来ました。

レゴ

凍ったザール川

前日に降った雪は少しですが積もっていました。
しかし日中は太陽の光があったので
屋根の上に積もった雪も溶けていました。

ザールラント州立劇場

この日は最低気温がマイナス12度、最高気温がマイナス5度。
時間を見つけて写真を撮りに行きましたが
その坂道の途中にあるマンホールからは
湯煙のような白い蒸気が立ち上っていました。

湯煙

驚いたのはザール川です。
ここまで凍るのは珍しいかもしれません。
海賊の旗印がある船もまるでとらわれたようです。

ザール川

撮影から帰ってきた時もまだザール川は凍っていました。

ザール川

ただアルテ・ブリュッケ橋から反対側を見ると
こちらは川の端の方に氷があるだけで
川の真ん中は水が流れていました。
橋が氷と水の世界を分断しているようでした。

ザール川

久しぶりの雪

雪の日

夕方頃から久しぶりに雪が降りました。
この日の最高気温はマイナス9度、最低気温はマイナス10度となっています。
風が強いので体感気温はもっと低いです。

雪の日

街中でもあっという間に白の世界になりました。

雪の日

ところでここ数日、各カメラ・レンズメーカーから
多くの新製品が発表されていますが、
今年は話題になりそうな製品が非常に多いですね。
なかでもシグマさん、凄いです!

http://www.sigma-photo.co.jp/news/120208_SD1Merrill_Message.htm
製品内容以上に、その男気というか心意気というか。
ユーザーを大切にしているメーカーだと思いました。
ティーザー広告風に仕上げてみました。
今時このようなフラグシップ機もないと思いますが
時々使っている機種です。

E-1

窓に氷が咲いたので

我が家の中庭側の窓は昔ながらの2重窓になっています。
朝起きてカーテンを開けると、その外側の窓が凍っていました。
内側には氷柱もあります。
室内と外との温度差だけでなく、外の気温も低かったのでしょう。
朝の気温はマイナス14度。寒い朝です。
日中でも最高気温はマイナス7度だったので暫く氷は残っていました。

氷の結晶

氷の世界を覗き込むような感じで写真に撮ってみました。

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

氷の結晶

あまりに寒いのは生活にも色々と影響が出てきますが
そういったときにしか撮れない写真があると思うと
気持ち的に寒さも少し和らぐ気がします。

新しいオールドレンズで

先日の記事で書いた新しく手に入れたオールドレンズです。
それをもって近くを散歩してきました。
直ぐ目に入ってきたのは「FUJIFILM」の看板。
フジはドイツ語では「フイ」と発音されることがありますが、
ドイツにおいては他のメーカーほど知名度が高くないかもしれません。
というのは数年前に一眼レフを発表したときも
その知名度などが影響したのか、売値は日本の約半額でした。
だからヨーロッパに旅行に来てカメラを買っていくという人もおられました。
しかしX100を発表してから知名度も上がってきたと思います(看板はX10です)。

看板

暫く歩いてみました。
この写真からも分かりますが、
このレンズの不得意とする面も見えてきました。

市庁舎

オールドレンズを購入したいとき、気になるのは
マイクロフォーサーズ機との組み合わせです。
どういった描写になるかネットで探します。

市庁舎

そういったものを読んでから
このレンズがオークションに出てくるのを待ちました。

教会

実際に手にして使ってみた印象は
一般的な評価とは少し違っていました。
もちろんカメラやその設定、撮影した環境も違えば
その人が何を主に撮っているかでも印象が変わってきますし、
比較するレンズにも影響を受ける可能性があります。

トラム

前回、このレンズはエースになるかも知れないと書きましたが
今回使ってみて、あるシーンでは絶対にこのレンズを
使ってみたいと思うようになりました。
絶対的なエースというより
押さえの切り札といった感じでしょうか。
といってもまだ色々な環境や設定で試していないので
印象は変わるかも知れませんが、
お気に入り度は増しています。
先日の雪が少し残っています。

雪

撮影をしていた日中の気温はマイナス7度となっていましたが
それでもオープンカフェが出ており、そこに客がいたのが驚きです。
タバコを吸う人にはそちらの方が良いのかもしれませんが
それでも寒そうです。

オープンカフェ

こちらも。冬のオープンカフェではストーブが置かれることもありますが
ここも先のお店も毛布だけです。

オープンカフェ

時間を見つけてまたこのレンズで撮ってみようと思います。

雪のち晴れ

仕事部屋の窓から外を見ると屋根に雪が積もっているのが見えました。
細かい雪も降っているようです。

雪の日

しかし夕方近くになると空を覆っていた灰色の雲は消えて青空が広がっています。
そしてオレンジ色の光が部屋に入ってくるようになりました。

窓の外

その後、時間を見つけて近くを散歩。
オールドレンズを2本持って行きました。
標準レンズと望遠レンズです。
まず標準レンズで撮りました。
ベンチの背もたれの雪がおかしな形で溶けています。

雪の日

この標準レンズの後ろボケはあまり綺麗ではありません。
そこで望遠レンズに変えて反対側から撮影しました。
夕陽を正面に見て撮影。

雪の日

光のあるところを探しながら撮影しています。

雪の日

写真に浮かぶ小さな円いものは風で流れた雪です。
風が吹くと木々の上の雪が舞っています。

雪の日

この右側の赤いゴーストはわざと入れてみましたが
撮影時、左にあるパープルには気が付きませんでした。

夕陽

個人的にゴーストはわざと入れることが多いです。
その方が光の眩しさや強く差し込む雰囲気があると思います。
ここは失敗。

夕陽

そこで標準レンズに戻して撮影しました。
ライブビューでゴーストを確認しながら撮れるのは
ミラーレス一眼の良いところだと思います。
個人的にはこの標準レンズのゴーストは気に入っています。
コーティングの色が出ているのでしょうか。
鮮やかな発色を思わせます。

夕陽

この標準レンズの発色だけでなく、写りは非常に好みです。
ボケにクセがありますが、撮影時に意識すれば
非常に満足行く写真が撮れる気がします。
その後、太陽の高さも低くなってきたので家路につきました。
最後は望遠レンズで光を狙って。

雪の日

久しぶりに雪

窓の外を見ると細かい雪が降っているのが見えました。
ただ気温がそれほど低くないせいか積もってはないようです。

雪

夕方少しだけ外に出てみましたが、その頃になってくると
先ほどよりも強く雪が降っているように感じられます。
オールドレンズ一本だけ持って外に出ましたが
オールドレンズではカメラの撮影モードが
絞り優先かマニュアルになるので
シャッター速度を遅くするには、ISOやレンズの絞りで
調整しなければなりません。
少し雨のような雪を意識しました。

雪

ところでドイツでは雪の日に傘を差さない人が多いと思います。
年配の方は差す人が多いようですが
特に若い人は差さずに雪の中、頭を下げて歩く人が多いように感じます。

雪の日

雪の日

雪の日

雪の日

ところで1月ももう終わりです。
あっという間にひと月経ったという感じでしょうか。
今月も写真を使わせて欲しいという話しを何度か頂きました。
その中には映像で使いたいということもありましたが
いずれにしても、撮影した写真を使ってもらえるのは嬉しいことです。

バレエ「シンデレラ」

ザールラント州立劇場のバレエ「シンデレラ」を観に行きました。
今シーズンのバレエで最も観てみたかった作品の一つです。
この日が初日で、劇場内は初日公演独特の華やかな雰囲気に包まれています。
それにしてもオペラとは客層が違っているのが一目で分かって面白いです。
バレエの方が若く、印象としては細い人が多いような気がします。
あくまで印象ですが。
いずれにしてもバレエの方は多いに盛り上がる、楽しい公演でした。
体の動きで様々な感情を表現する、それに多いに魅せられました。
そしてオーケストラの生演奏も良かったです。
初日は完売でしたが、今後も完売の続く公演になることでしょう。
劇場内の配役表と劇場入り口、チケットを合わせてみました。

バレエ「シンデレラ」

 Danke!!

タバコを吸う人

街中で見かけた光景です。
いずれもオールドレンズでの撮影です。
ドイツは健康や環境問題に対する意識が高い国だと思いますが
そのわりに喫煙率も高いようです。
ネットで調べてみると男女とも30パーセントを超えています。
色々な記事を読んでいると
女性の社会進出率も高いので女性の喫煙者も多いとあります。
飲食店内でのタバコが禁じられるなど
社会的には禁煙の方向に向かっていると思いますが、
街中では歩きタバコをしている人をよく見かけます。

タバコを吸う人

タバコを吸う人

タバコを吸う人

タバコを吸う人

私はタバコを吸わないのでタバコの煙やニオイは気になる方ですが
焼き栗屋さんの栗が焼けた匂いは好きです。
何故ここで焼き栗屋さんの話?となりますが
以前、タバコの匂いと焼き栗の匂いが似ているという
話しをネットで読んだことがあるからです。
ちょっと焦げた感じの匂いでしょうか。
私は似ているとは思いませんが、もしかするとタバコの種類が
違うのかもしれませんし、
吸っている人には別の感じ方があるのかもしれません。
いずれにしても焼き栗の匂いに引きつけられて
焼き栗を購入する人も多いと思います。
この写真のお店で話しかけている男性、先週は別のお店で
長い時間このようにして話しかけていました。
小さな屋台に日中ずっといるお店の人にとっては
良い話し相手になっているかも知れません。
焼き栗を購入する人がいれば、話しかけている男性も
すっと横に移動していたのが印象的です。

焼き栗屋

オールドレンズの描写、現代のレンズに比べると
シャープさはありませんが、逆に線の太さがあって
温かさがあるように感じます。
こういった撮影ではオールドレンズの方が
見た目の印象に近い気がします。
以上、街中で見かけた光景でした。

オールドレンズ

以前書いたオールドレンズの話しです。
オリンパスOMズイコーの28mm F3.5です。
スナップで使うとき、絞れば結構シャープな写りになりますが
風景などで使うと、暗部が何か墨を塗ってごまかしたような印象になります。
私の場合、オールドレンズの一部では古さの雰囲気を意識して
ISOを高めに設定していることがありますが
それが影響しているのかもしれません。
それにしてもOMズイコーレンズは現代のレンズに比べて
渋い写りになるものがあると思いますが
このレンズもその一つだと思います。
もちろんこれまでの保存状態にもよるので
個体差があると思います。
そして天候が良くないときほど、少し古くささのある
写りになる気がします。
というわけで雨上がりにこのレンズで
ザールブリュッケンの街を歩いてきました。

オールドレンズ

オールドレンズ

オールドレンズ

特に絞り開放やそれに近いところで、少し色温度を上げれば
より古さのある絵になる気がします。

オールドレンズ

オールドレンズ

オールドレンズ

オールドレンズ

オールドレンズ

絞り開放かそれに近いところで撮りましたが
写真としては構図的に観光写真的な撮り方で撮りました。
このレンズ、こうして写真を並べてみると
やはり不得意な面があるように感じます。
その場にある街の空気を写していない感じでしょうか。
そして個体差もあると思いますが、
他のOMズイコーレンズに比べると解像していない印象です。
一度晴れの日に撮ってみたいと思います。
また違った結果が得られるのはないでしょうか。

オールドレンズ

オールドレンズ

こうやって色々とレンズを調べていくと
それぞれのレンズの特長が分かってきます。
それが写真を撮る際に役立つと思います。

オールドレンズ

というわけですが、この記事では
このレンズのそういった点だけを言いたいわけではありません。
言いたいのは遊びで逆付けで撮ってみた、という話しです。
といっても手で押さえただけですが。
ここまで寄れるのは驚きです。
ISO2000なのでノイズも目立ちますが
予想した以上の写りで面白さがあります。
色も違うように感じられて、まるで別のレンズです。

オールドレンズ

別のレンズで、すぐ上の写真の胡蝶蘭とレンズを撮りました。
この別のレンズ(純正レンズ)の
最短撮影距離で撮りましたがここまでしか寄れません。
それに比べると上記のOMズイコーレンズはかなり寄れます。
コンパクトで軽量なので手持ちでも安定感がありました。

オールドレンズ

私が所有するこのOMズイコーの28mm F3.5は
今のところ条件を選ぶレンズだと感じましたが
そこに逆付けというものが加わりました。
色々な撮影は面白く、同時に奥が深いですね。