ライカ ゾフォート

以前から富士フイルムが出しているインスタントカメラ、

チェキに興味を持っていました。
撮影の時にも使えそうですし、これを使った作品作りも面白そうでした。
そんなときにライカのインスタントカメラの発表。
ライカ ゾフォート Leica SOFORTです。
本来の発音ならばゾフォルトといった感じですが、
日本語ではゾフォートが正式名になっています。
中身は富士フイルムの製品と同じと言われているので
フィルムはライカのものだけでなく、富士フイルムのものも使えます。
ライカ ゾフォート、発売当初は、面白そうと感じているだけでしたが
欲しくなったので調べてみると
ドイツのライカの店では既に完売で1ヶ月から3ヶ月待ち、
他のライカ系ショップでも同様でした。
11月に発売されて、直ぐに売れてしまったようです。
しかしザールブリュッケンのカメラ屋に一台だけありました。
本来は3色ありますが、ホワイトしか残っていません。
最初はオレンジが欲しいと思い、次には、いや、ミントが良いかも、
いや、無難なホワイトがいいか、と迷っていましたが
ホワイトしかなかったので、迷うことはありませんでした。
12月中旬、無事購入できました。

ライカ ゾフォート

一緒にフィルムも購入。
店舗にはライカのフィルムはなく富士フイルムのものだけでした。
そこでモノクロとカラーの両方を購入。
カメラのストラップを付け、電池を充電しました。

ライカ ゾフォート

レンズにはヘクトールの名前が付いています。

ライカ ゾフォート

フィルムのカートリッジです。

ライカ ゾフォート

カメラの裏面を開けて、カートリッジを装填すると
自動的にカートリッジの蓋が出てきます。

ライカ ゾフォート

記念すべき一枚目です。
何を撮ろうか考えて、電源を入れたときに
誤って電源ボタンではなく、フィルムの開閉ボタンを押してしまいました。
直ぐに閉じましたが、カートリッジの蓋同様、一枚目が排出されました。
これが記念すべき一枚目です。

ライカ ゾフォート

カメラ裏面の左にある白と赤のスイッチのようなところが
フィルム用の開閉ボタンです。
電源ボタンは一番上のボタンです。

ライカ ゾフォート

フィルム一枚あたりの値段は単純に計算しても100円以上なので
高いと言えば高いかもしれません。
いつも以上に撮ることを意識して撮るような気がします。
そういえばマクロやバルブ撮影、二重露光も出来ますが、
メニューでは同系列に並んでいるので、二重露光とマクロを同時に
選ぶことが出来ません。同時に使いたい場合、
1枚目は二重露光で2枚目にマクロにします。

ライカ ゾフォート

画質は一般的なフィルムよりも良くありません。
しかしこの雰囲気はデジタルで作れるものでもなく
あえて、このフィルムで撮る面白さがあります。
普段からカメラバッグに入れて持ち歩いており
既に4本撮りましたが、デジタルやフィルムとは違った面白さがあります。
これを使った作品作りも非常に面白そうです。

あけましておめでとうございます。

Frohes Neues Jahr !!
Happy New Year !!
あけましておめでとうございます!
昨年は引っ越しやカメラマウントの移行など移動の一年でしたが
今年は飛躍の一年になることを祈って飛びながら撮ってみました(中央の写真)。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
皆様にとってもより良い一年でありますように。

写真家 山本英人

中央部分の拡大。

写真家 山本英人

今年は色々なことに挑戦したいと思っています。
そして何より写真での遊びや楽しみにも力を入れたいと思います。
それが自身の作品に繋がると思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

赤外線写真のやり方

赤外線写真の作り方です。
一般的なやり方はチャンネルミキサーで
ブルー、レッドをカラースワップさせる方法ですが
ここではLabカラーに変換するやり方を。
IRフィルターを着けて撮影したデータ、オリジナルです。

赤外線写真

色温度を2000K、色かぶり補正を-100にします。

赤外線写真

モードでLabカラーに変換。このカラーはjpeg保存できないのでスクリーンショットです。

赤外線写真

aチャンネルを「階調の反転」。

赤外線写真

bチャンネルを「階調の反転」。

赤外線写真

モードのLabカラーをRGBカラーに変換。
彩度、コントラストなど色調補正で微調整すれば完成です。

赤外線写真

因みにカラースワップした画像はこちらです。
簡単に書いておくと、チャンネルミキサーで「出力先チャンネル」の「レッド」では
レッドを0%、ブルーを100%にして、「ブルー」ではレッドを100%、ブルーを0%にします。

赤外線写真

チャンネルミキサーでカラースワップした画像とLabカラーでは少し趣が違っています。
使い分けができれば表現の幅も広がりそうです。
同じ写真でも違った仕上がりになること、これも写真の面白さかもしれません。

赤外線写真

先日、友人から借りたエプソンのレンジファインダー、Epson R-D1sで赤外線写真を試してみました。
とりあえずの結果としては上手く色が分離しないといった印象で、
これは別の日にもう一度、試してみたいと思います。
赤外線写真では真っ青な空にするために
太陽の位置をいつも以上に意識して撮っていますが
逆に何も意識せず、撮ってみるのも良いかもしれません。

ザールブリュッケン

このカメラで撮った写真ですが、午前中にもかかわらず夜の雰囲気があります。
単色のようでこれはこれで面白いかもしれません。
ここから広がる可能性も色々とあるので、次回の撮影では幾つか試してみたいと思います。

ACROS

先日に続き、富士フイルムのX-Pro2、フィルムシミュレーション”ACROS”で撮影した一枚です。
この写真では陽の光が強かったので
コントラストを強めにしていますが
黒が多いこの雰囲気はお気に入りです。

撮影

ACROS

昨日の続きです。
最近のカメラには、どの機種にもモノクロ撮影モードがあります。
それが単純に彩度を落としただけなのか、それともそれ用に調整してあるのか
おそらく機種毎に違うと思います。だたあくまで個人的な印象ですが、
いずれの機種も黒と灰色、灰色と白が50対50でバランスよく調整されているように感じます。
しかし富士フイルムのフィルムシミュレーション”ACROS”は
そのバランスが60対40くらいになっており、黒と灰色の方が
情報が多い様に感じられます。
つまりシャドー部分の色が豊富だと感じます。

撮影

撮影

この黒の深さ、灰色と黒の間にある色の多さ、
何度見ても素晴らしい!と感じます。

ACROS

写真を見るとき、人それぞれ見ている環境が違っています。
例えば光の種類、その色温度、モニタ等の環境、視力、好み、
心理的状況などによって、同じ写真でも見え方や感じ方が違ってきます。
それを踏まえた上での、あくまで個人的な感想です。
自身で撮影した写真の中に何枚かツボにはまる写真があります。
それは光であったり、構図や被写体、またはカメラの性能や
描写であったりします。
この写真は一部を切り取っていますが自身にとってまさしくその一枚です。

撮影

左に写るカメラの金属の質感やくすみ、人の肌や唇、
その光の回り方など、黒から灰色にかけての色が豊富で
凄いの一言につきます。写真はモノクロですが
まるでカラー写真のように色があります。
その美しさから、この写真は何分、何十分どころか
一時間以上観ていても飽きません。
ここまで階調豊かな黒が出るなら、
モノクロ撮影時の露出の幅が広がりますし、
より冒険も可能です。
つまりそれだけ表現の幅や可能性が広がるのと同時に
撮影の楽しみも増します。
改めてFUJIFILMのフィルムシミュレーション”ACROS”は素晴らしいです。

撮影

VSCO

デジタルカメラで撮影したデータにVSCOのフィルムシミュレーションをあてています。
フィルムらしさがあるものもあれば、デジタルらしさが残っているものもあります。
一枚の写真の中に幾つもの時間やストーリーが交差しているような写真が好きです。
柔らかい雰囲気も気に入っています。

ザールブリュッケン

赤が印象的だったので。

ザールブリュッケン

ススキ。ドイツでも時々目にします。

ザールブリュッケン

鳩とかぼちゃの、この間(ま)が非常に良いです。

ザールブリュッケン

一見簡単そうに見えますが、これだけ水しぶきが出るほどなので
それだけ力強さがあるのかもしれません。光が美しいです。

ザールブリュッケン

冬のあじさいも美しいです。

ザールブリュッケン

小さいカメラ一台だけ持って旅に出るのも良いと思います。
このカメラはコンパクトなレンジファインダーなので
デジタルの荷物の中に時々入れています。

ザールブリュッケン

こういったところを歩くと秋の音がします。

ザールブリュッケン

作品

数日前、作品をお店のスピードプリントで印刷してみました。
ポストカードサイズで用紙はツヤあり、ツヤ無しの両方で試しましたが
思ったような色が出ませんでした。
色の方向性は大体あっているのですが淡いところの色が出ず、
そこは何も印刷されていないようにも見えます。
逆に予想以上に濃い箇所もありました。
試しにモニタとプリントした作品を並べてみました。
光沢のないマット紙(ハーネミューレ社ウイリアム・ターナー)、
バックライトのあるモニタとの比較なので
完全に同じにはなりませんが、方向性は合っています。
厳密に見るともう一度か二度、調整が必要ですが、これはこれで許容範囲内です。
ただこの写真はブログ記事用なので、きっちりと絞って撮っているわけでもなく
モニタの方は少し実際とは違って見えています。
Hahnemühle(William Turner), ColorMunki, VAIO Z Canvasです。

写真作品

作品プリント

この夏以降で初めての作品プリントです。当然、新居では初めてのプリントになります。
本プリントの前に何枚かテストプリントをしましたが、少しずつ設定を変えても
モニタと同じようになりません。モニタはキャリブレーションしてあり、
プリンターとも合わせてあるので同じ色が出るはずです。
このプリンターを使うのも久しぶりなので、それも影響しているのかもしれません。
何度もテストプリントしているとインクが少なくなってきました。

ザールブリュッケン

そこでインクを交換。

ザールブリュッケン

するとそれまでずれていた色もモニタのようになりました。
同じようにプリントされましたが、モニタで見てみるのとプリントでは印象が違います。
今後、少しずつ調整する必要がありますが
今は作品をプリント出来た喜びの方が大きいです。
プリントは新聞紙や広告チラシの上に並べて保護スプレーを吹きかけます。

プリント

以前はテーブルの上でやっていましたが
引っ越しの際にテーブルを売ってしまったので、とりあえず床で作業しました。
ここではあえて焦点をずらしてピンぼけで撮影しています。

プリント

いずれ作品の方もこちらで紹介したいと思います。