独仏公園へ

ザールブリュッケンの街の端の方、つまりドイツとフランスの国境近くに
独仏公園という自然公園があります。
ここを散歩するために車かバスなどで行く人が多いですが
市内中心部から歩けないわけではありません。
というわけで天候も良かったので歩いて行くことにしました。
散歩するために公園に行くと言うよりは、公園までもが既に散歩という感じですが。
その道中に、下の写真のような大きな岩があります。
ここだけでなく、市内には何か所も見られます。

独仏公園

角度を変えてよく見てみると人の手が入っているのが分かります。
かつてここに例えば防空壕的なものや貯蔵庫を作った(作ろうとした)ために
こういった跡が残っています。

独仏公園

独仏公園内にも同じようなものが幾つかあります。
これらはほぼ全てが第二次世界大戦時の対フランス用防御施設です。
こちらから見るとコンクリート製の構造ですが、
反対側から見ると木が植わって自然の高台のように見えるので
敵からは気づかれにくいようになっています。
この場合、向こう側がフランスというわけです。
因みに実際の国境はもっと先にあります。

独仏公園

独仏公園やその周辺にはこういった対フランスの防御施設跡が幾つも残っています。
現在は特に手入れされることもなく、入り口をふさいで放置されています。
公園のある場所もかつては戦場でしたが
現在はそういった雰囲気もなく、のどかな場所となっています。

独仏公園