以前、日本滞在時に実家へ帰ったときに
昔撮った写真などが貼ってあるアルバムをめくってみました。
その中でも1993年に撮ったドイツの写真が非常に印象的でした。
2月、3月とドイツに滞在したときのものですが、
当時は当然フィルムのみで撮っていました。
何枚撮ったかは覚えていませんが、かなりのフィルムを消費したのを覚えています。
そしてそのドイツ滞在中に現地のお店で現像や焼き増しもしてもらいました。
日本からもフィルムを持って行きましたが、ほとんどは
現地で購入したAGFAのフィルムを使っていました。
そのときの写真を見ると、当時のことが思い起こされます。
そしてそれらの写真に自分の原点のようなものがあると思いました。
そこにある「くすみ」など本当に好みで、
これらを見たときに何度も「フィルムは良いなぁ」と口にしていました。
そういえば現地で焼き増ししてもらったものは、オリジナルと同じような
発色でしたが、後に日本に帰ってから焼き増ししてもらうと
明らかに色が違っていたのが印象的でした。
ドイツの方が暗く、そして全体的に赤みがかかっています。
日本の方は緑が強く、明るく、くっきりとしていて綺麗な印象があります。
単純に見た目で選べば日本で焼き増ししてもらったものの方を
綺麗だと感じる人が多いと思います。
ですが、どちらが現地の雰囲気を伝えているかという点を意識すれば
ドイツで焼き増ししてもらった方が、その場の雰囲気をよく伝えています。
その国の写真はその国で現像した方が良いと思ったことを覚えています。
やはりその国ならではの「色」があると感じた次第です。
アルバムをそのまま撮ってみました。
色ノイズはアルバムを撮影した時のデジタルのものなので
実際の写真に写っているわけではありません。
ドイツ、オーストリアの旅先で何気に撮った写真が好みです。