撮影

撮影

人物の撮影です。
ドイツの別の街から片道約5時間という時間をかけてザールブリュッケンに
お越しいただきました。
屋内は我が家で、屋外では数ヶ所場所を変えて撮影しました。
用意していただいた衣装も全部で6種類。
前半は気温が26度まで上がり暑く、日差しが強い中での撮影だったので
一部はフラッシュを使って撮影しました。
後半は逆に今にも雨が降りそうな曇った中での撮影でした。
半日、僅か数時間の間にも天候が大きく変わります。
屋外での撮影は天候によって光が変わるだけでなく、風向きも変化します。
そういった中での撮影は難しさもありましたが
色々と変化をつけて撮影することができました。
昼食は友人に連れて行ってもらいました(感謝!)。のどかな場所です。

撮影

撮影は僅かな時間でしたが、それでも満足行く撮影が出来ました。
その人を前にして、ただ単純にシャッターを切るということではなく、
その人らしいものを撮影できたと思います。
お疲れ様でした。同時にどうもありがとうございました。

京都、嵯峨野を散策

京都、嵯峨野

先日、何気に手にした月刊誌「茶の間」の表紙をめくると
その表紙の裏のページに一枚の写真がありました。
写真家・北奥耕一郎先生によるもので
嵯峨野での一枚でした。
心和むその一枚を目にして、同じ場所を訪れてみたくなりました。
嵯峨野方面を訪れるのは何年ぶりか直ぐには思い出せないほどですが
楽しみにして現地を訪れました。
この日はカメラ一台に35mm判換算で50mmの単焦点レンズと
同じく70-200mmの望遠レンズを持って行きました。
レンズを二本持って行きましたが、何度も取り替えて使うのではなく
前半は標準単焦点を使用し、後半は望遠ズームという使い方にしました。
どちらも制限があります。単焦点はズームがないので
自分の足で動いて構図を決めなければなりませんが、
標準50mmなので、見たままと同じように撮ることが出来ます。
逆に望遠ズームレンズは、ズームを使えるので
自分が前後に動く必要はありませんが、
望遠なので広角的な広い風景を撮ることが出来ません。
その制限の中での撮影は、例えば単焦点のときに望遠を使いたかったり
望遠を使っているときに広い風景を撮りたくなるなど、
そのままでは撮れない風景がたくさん出てきますが
言い換えればそのレンズでしか撮れない風景が見えてきます。
面白いことに、望遠レンズを使っているときは
自分の視点も絶えず望遠を意識しています。
そういった形でレンズを使用していくと
写真を撮るときに様々な視点があることに気が付き、
視野が拡がる気がします。
この記事では、時系列ではなくて
写真はバラバラに載せていきたいと思います。
キラキラと眩しい光の中を進む小舟。
この日の午前中は空気が冷たく感じられましたが
午後からは快晴になり少し暑く感じることもありました。

京都、嵯峨野

にこやかに石像さんも微笑みます。

京都、嵯峨野

嵯峨野といえば竹林です。
そこに良い光が当たっていました。
この日は様々な光に恵まれたと思います。

京都、嵯峨野

こういった雰囲気のお寺は好きです。
他に人がいなくて、ひっそりとしていましたが
どこか落ち着くものがありました。

京都、嵯峨野

店先にあったスポットライトのような光。

京都、嵯峨野

ひなたぼっこは気持ち良いなぁ

京都、嵯峨野

その光が春の暖かい温もりを感じさせます。

京都、嵯峨野

柔らかく暖かい光を受けて
二人だけの時間がそこには流れているようです。

京都、嵯峨野

多くの石像が並んでいます。

京都、嵯峨野

竹林にある僅かな光。
なぜか懐かしいものを感じました。

京都、嵯峨野

多くの人で賑わう竹林。
木漏れ日を受けて歩く二人の歩調が重なっていました。

京都、嵯峨野

見ていると心が和みます。
時が過ぎるのを忘れるほどです。

京都、嵯峨野

腰掛けて時間の進み方を感じるのも一つの楽しみかも知れません。

京都、嵯峨野

川には光が集まっていました。
そんな中でホワイトバランスや絞りを変えながらの撮影は
色々な効果を試すことが出来て楽しいものがあります。

京都、嵯峨野

ここには本当に様々な仕草や表情の石像があります。
それらを見ていると本当に心和みますが
惹かれるのは笑顔です。
多くの人の中にあって人を惹きつけるのは笑顔かもしれないと
改めて感じました。

京都、嵯峨野

窓から突然差し込んできた光。
館内で近くにいた人が感嘆の声を上げていました。
そして同じように撮影していました。
このような光を目にすると思わず撮影したくなります。

京都、嵯峨野

もはや石像とは思えないような愛おしさが感じられます。
優しさを感じる一日でした。

京都、嵯峨野

嵯峨野方面の散策は懐かしいところがあったり、新たな発見があったりして
思った以上に楽しいものでした。
カメラを持って歩くときは大抵、万歩計を持っていますが
今日は久しぶりに3万歩、歩いていました。
この日は記事に載せている石像に癒されました。
これらを目にしたおかげで、この日一日幸せな気持ちを感じていました。
そして優しい光にも恵まれて本当に良かったです。
雑誌の一枚の写真から思い立った旅ですが
楽しい時間を過ごすことが出来ました。

鎌倉を訪れる 3

一昨日

昨日の続きです。
鎌倉の街を歩くにあたって、鶴岡八幡宮を最後に回ることにしました。
ここは観光的な場所です。今回の鎌倉訪問でなくても、
もしかすると次回訪れる可能性があると考えたので
今回は特に目的地にせず、時間があれば回ろうと思っていました。

鎌倉

時間があったので訪れてみましたが
想像以上に広い場所だったのが驚きです。
時々小雨が降る天候でしたが
その雰囲気を楽しむことが出来ました。
傘のある風景は晴れの日とは違った趣があるので
個人的には気に入っています。
今回、赤色の傘が良いワンポイントになってくれました。

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

これで鎌倉の日記は終わりです。
昼食を摂らずに歩き回っていましたが、
時間が許せばもっと色々な神社仏閣を目的地にして
回りたかったです。
しかしそれは次回の楽しみに取っておきたいと思います。
季節や天候が違えば見える風景も違うでしょうし、
感じ方も違ってくるかも知れません。
私が見たのは鎌倉のほんの一部だと思うので
次回はもっとゆっくり時間を取って街を回りたいと思います。

鎌倉を訪れる 2

昨日の続きです。
鎌倉の街のイメージは実際に訪れてみると思っていたのと少し違っていました。
しかし抱いていたイメージに近い場所もありました。
お寺など場所によっては人がいなくて静かなところという
イメージを持っていましたが、それに近い場所を訪れることが出来ました。

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

今回の鎌倉への旅では
カメラ一台に35mm判換算で50mmの単焦点レンズ一本だけで臨みました。
色々と自分の足で動いて構図を決めるのは楽しいです。
人がほとんどいない場所だったので、自分のペースで撮影することが出来ました。

鎌倉を訪れる 1

鎌倉

先日の記事でも書きましたが
生まれて初めて鎌倉に行きました。
2月中旬、コンサートのゲネプロで上京したときにも
一度行こうとしたのですが、時間が無く
そのときは江ノ島に行くことにしました。
ガイドブックなどで鎌倉のイメージを掴んではいましたが
実際に自分の足で歩くと、やはり思い描いていた街とは
少し違っています。具体的に何処が違うかは説明できませんが
想像以上に落ち着いた街という印象を得ました。
ただ時間的に全てを回るのは不可能です。
駅前と鶴岡八幡宮までを回りました。
小さな路地も歩いてみましたが、
私はそこに鎌倉らしいものを見た気がします。
小さな道の両脇に色が塗られた歩道があります。
そして小さな交差点にも横断歩道があり
またそこには地面に「止まれ」と書かれていて
見通しの悪い小さな路地が並ぶ街という印象を得ました。
私にとって、これが鎌倉をイメージした一枚です。
電柱と壁の間の細い場所を歩いています。
こういった光景を何度か目にしました。

鎌倉

鎌倉では綺麗に建造物を撮ると言うよりも
もっと身近な所を意識しました。
歴史ある街に住む人々といった感じでしょうか。
私にとって鎌倉は観光地でも
彼らにとっては生活する場所です。
そういったものを意識して街を撮影していました。

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鎌倉

小さな道にも横断歩道があり、それ用の旗もあります。

鎌倉

鎌倉

鎌倉

鳥居や山門などが街中に普通に存在し、
そこで普通に人々が生活している、
その風景は何処か懐かしい日本の風景を感じさせる
もののような気がします。
上手く説明できませんが
大都会の暮らしにも、こういった歴史が感じられる街の暮らしにも
それぞれの時間で過ごしている人がいます。
そこに同じように24時間流れているというのは、何処か不思議な気がしました。
それ故、人は都会に憧れ、歴史ある街に憧れを感じるのかも知れません。

東京での撮影

ソノリウムでのコンサートの翌日、雨の中、撮影に出かけました。
撮影といってもスナップのようなものでしたが
カメラ一台に35mm判換算で28-108mmのレンズ一本を付けて出かけました。

先日の記事と同じ日で、向こうはiPhoneで撮影・編集した写真を載せていますが
こちらは一眼で撮ったものです。
同じ場所で同じように撮っているのでよく似たものがあります。
夜、ホテルの部屋から撮影しました。

ホテルにて

傘を差して歩く人を撮りたかったのですが
もう少しシャッター速度を遅くしてぶれても良かったかもしれません。
傘の左上方向にある飾りや橋の欄干の曲線を描いた装飾が
まるで筆記体の文字のようで傘のシルエットとともに
何処か素敵な雰囲気に感じられます。
雨が降って彩度の低い空間の中にあるピンク色の傘に惹かれました。

雨の街

先日の記事にも書きましたが河津桜です。
この時期に桜が見られて良かったです。
レンズに着いた水滴がそのまま写ってしまいました。

桜の樹

横を電車が走っていたので流し撮りをしました。
それにしても何本も電車が走っているので設定を変えて
何度も試しながら撮影できるのは良い環境だと思いました。

電車

傘の色と地面の反射を意識してコントラストを強めにして撮影しました。

雨の街

「通り過ぎるはしゃぐ女性たちと雨に濡れた自転車」です。
冷たい雨に濡れている自転車を見つけたので
どうにか写真に撮りたいと思いました。
向こうに向かって歩いていく女性たちと、こちらを向いた自転車の列で
すれ違う時の流れを意識しました。
そして方や赤色系の服で賑やかで、方や寂しく濡れています。
そういった対比を意識しましたが、
寂しそうに濡れた自転車を目にすると
思わず自転車に傘を差し向けたくなりました。

雨の街

信号待ちで。
走っている車と止まっている人たち。
一方は立ち止まり、もう一方は通り過ぎているので
交差はしませんが、
そこにある二つの異なった時間の流れを意識しました。

雨の街

夜、ホテルの窓から夜景を撮りました。
私の部屋は27階で、ラファエル君は38階でした。
彼の部屋から二人で夜景を撮りましたが、
彼は何度も東京は広い、東京は広いと呟いていたのが
印象に残っています。
この写真は私の部屋から撮ったものです。

ホテルの窓から

都会でのスナップは様々に感じるものがあって
非常に楽しいものがありました。
雨が降っていたのも良かったと思います。
こういった撮影は一期一会的なものが多いですが
そのとき、その場でしか撮れないような写真を撮れたと思います。
撮影は本当に楽しいです。

夕暮れ前の海岸

江ノ島

湖ではなく、大きな海を目にしたのは随分久しぶりな気がします。
この日は朝方、雨が降っていたようですが、
午後には止み、青く澄んだ晴れ間が覗いています。
しかし風があり、大きな雲がやってきたかと思えば
隙間の多い雲も流れていくなど
変化の多い空模様でした。
雲間から差す光も僅かの間に角度が大きく変わっています。
その中でも遠くの水面を照らすスポットライトのような光が印象的でした。
海の近くを歩くと磯の香りが漂ってきます。
しかし少し離れている場所を歩いているからか
波の音はそれほど聞こえてきません。
歩く人の足の角度や杭(のようなもの)との距離感などを意識して撮影しましたが
頭に描いたイメージ通りの写真を撮るために
意識を集中して撮影していました。
「この一枚が撮れればもう今日は何も撮れなくて良い」
と言う心境でした。言ってみれば魂のこもった撮影だったと思います。

江ノ島

縦構図の写真は、そこに流れる間(ま)を撮りたかったので、あえてこの切り取り方にしました。

江ノ島

江ノ島

逆に思いっきり飛ばしてみました。
こういった雰囲気もすごく好きです。

江ノ島

のんびりとした時間がそこにはあるような気がします。
雲間から降り注ぐ斜光や風など、本当に良い景色に恵まれました。

江ノ島

私としては非常に満足いく撮影が出来たので
もうこのまま帰路に着こうかと思いましたが
本来の目的地はこの先だったので、行ってみることにしました。

植物園を訪れる

久しぶりに生演奏を聴く機会がありました。
ブラームスのドイツ・レクイエムです。
やはり生演奏はCDなどで聴くのと違って
聴く側にも緊張感があり、満足いくものでした。
その公演前、少し時間があったので
近くにある植物園を訪れました。
その中にある温室に入ると、一瞬にしてレンズが曇りました。
こういった効果も面白いので、そのまま拭かずに、
そして色温度など設定も色々変えて撮影しました。
その場で効果を確認出来るデジカメならではの撮影です。

植物園

こういった効果の中でそこにある光景を見ると、
独特の世界が感じられます。

植物園

花を撮ると言うよりは光を撮るという感じで
花を中心に意識するのではなく、絶えず光を意識していました。
こういった撮影も面白いものです。

植物園

温室を出て外を見ると、素敵な光景を目にしました。
何かほのぼのとした時間の流れがそこにはあるようです。

植物園

湖畔を歩く

同じ湖でも

先日とは違う場所です。
先日の場所は人が住むような場所ではありませんでしたが
人の生活に近い湖畔を訪れました。
こういう風景は今も昔も変わらないものかも知れません。
聞こえてくるのは鳥の鳴き声と僅かな波音。
時間の流れがゆっくりに感じられます。

琵琶湖

小さな港です。波もないほど落ち着いた、静かな場所です。
その場所に小さな船がただただ浮いています。
立ち話をしている人がいます。
港側での立ち話は、彼らにとって日常的な風景の一コマかも知れません。
海や港に馴染みがない私にとっては新鮮に映ります。
日本全国、どこでもその場所ならではの生活があると
改めて感じられました。

琵琶湖

銭湯ですが、入り口前に物が置かれていて
どうやら今は使われていないようです。
昔は漁から帰った漁師の人たちが冷えた体を温めるために
入っていたかも知れません。

琵琶湖

行く手を阻みます。

琵琶湖

夕暮れ時に浮かぶ浮御堂のシルエット、
その前をゆっくり移動している水鳥がいます。
こういった光景を時を忘れてのんびり眺めるのも
一つの至福の時かも知れません。

琵琶湖

人目に付かない

非常に急な階段です。
それほど高くはないですが、上に登ってから振り返ると
そのまま転げ落ちそうな感覚を覚えました。

日吉東照宮

「急な階段ですね」
それが上の受付での挨拶になりました。
聞けば、建造時に下から見えないように、人目に付かないように作れという
命があったと言うことです。
正面から見れば鳥居の奥の階段は暗くてはっきり見えず
上に何があるかは分かりません。
鳥居の前の緩やかな階段は、おそらくそれほど古くない時期に
作られたものかも知れません。
昔は木々の間にある細い一本道があるだけだと思うと
神社が木々に囲まれて、言い換えれば守られていたということでしょうか。

日吉東照宮

階段の上、そこにはまだ雪が残っています。
市内では雪がほとんど見られないので、
ここはそれだけ気温が低いのかも知れません。
奥にひっそりとした門があります。

日吉東照宮

更にその奥には建物があります。
拝殿と本殿が一体となっている権現造りです。
その建物は山の木々に守られて、音もなく静かに佇んでおり、
曇り空が似合っている場所に感じられました。

日吉東照宮

よく見てみれば装飾も立体的に作られているなど
手の込んだものがみられます。
ただ傷が付いていたり剥がれていたりするのを目にすると
少し残念な気もしますが、しかしそれがかえって
この場所の落ち着いた雰囲気を作り上げているような気もします。

日吉東照宮

中に入ると金色の装飾が目を惹きます。
そして壁などに描かれた人物画を目にすると
まるで奉られている神が孤独を避けるために
人を置いたようにも感じられました。
それがこの人目に付かない場所の
ひっそりとした孤独感をなお強めている気がしました。

日吉東照宮